JR東日本・カシオペア


 主に、食事の内容をご紹介します。



 食堂車スタッフが一列に並んで、列車の入線を見守ります(この5人が全員ではありません)。


<夕食(洋食・フランス料理)>

 夕食は3回あるうち、洋食は2,3回目に食べられます。一番遅い3回目を選びましたが、大半のテーブルが洋食でした。乗車は2015年04月でしたが、14年10月からメニューが変わりました。


 メニューが立てかけられてセッティングされています。


オードブル


海の幸とグリーンアスパラムースのサラダ仕立て
 緑のソース(アスパラのムース)の上に、帆立、サーモン、蟹(私が蟹嫌いのため取り除いています)、アスパラガス、プチトマト、椎茸が載っていて、色とりどりで美しいです。


魚料理


真鯛のポワレ 2種のソース
 一応、時刻表に記載されている内容は「フランス料理」ですが、鯛の下の赤いものはトマトの味ですし、左上の緑色はバジル…イタリア風でしょうか。メニューが違うからかもしれませんが、この魚料理はイタリア風で、一方去年(14年07月)の方は今まで食べたことのないソースが使われていたのもあるかもしませんが、正直、去年7月の方が美味しく感じました。


肉料理


牛フィレ肉のソテー ポルトソース
 良くも悪くも普通で、悪い印象はありませんが、魚料理と同様、去年の方が挑戦的だったと思います。1988年から2015年まで走り続けた北斗星の洋食も、このメニューと同じですが(そしてカシオペアも2016年03月以降、こういう形式では走らなくなると思われますが)、最後は正統派で締めくくっているのかもしれません。
 付け合わせの左側大根の上にはポルチーニのソテーが載せられています。同右側はマッシュポテトです。
 パンは温められていないような気がしましたが、お代わりは可能です。


デザート


スペシャルガトーの盛り合わせ
 チーズケーキ、莓、りんごシャーベットでした。


<夕食(和食・懐石御膳)>

 夕食は3回あるうち、3回とも和食の選択が可能です。しかも、その1回目の時間帯で、スイート利用客に限っては、ルームサービスが可能です(予約時に指示する必要があります)。食器や食材が保管できる数に制限があるからでしょうか、どうやら、食堂車が満席でもルームサービスは別枠で食べられる、というわけでもなさそうです。食事の時の飲み物は、ウェルカムドリンクを持ってきて食事の確認があるときに、注文を聞かれます。
 食事の内容はルームサービスと同じです。


 17時40分頃にはルームサービスが来ます。ウェルカムドリンクの時に話しておいたウーロン茶は、ここで精算となります。洋食のコースメニューとは違い、一回で、すべての料理(水菓子を除く)を持って来ます。



お造りサーモン カニ ホタテ キス昆布〆 アジたたき あしらい
先付けくるみ豆腐 田楽味噌添え 湯葉有馬煮
焼八寸サーモン味噌漬焼 江戸巻 有頭海老 牛タン塩焼き 南蛮味噌添え 貝雲丹焼串 若桃密煮 きのこ柚子和え
強肴貝柱と野菜のバター醤油焼
ホタテ貝柱 ズッキーニ じゃが芋 二色パプリカ
変り鉢五色野菜のミルフィーユ ブロッコリー 合鴨スモーク オレンジ添え
炊合せひじき射込み高野 里芋 筍 蓮根 蕗 飾り人参
揚 物蟹磯辺揚 海老天ぷら アスパラガス天ぷら
 季節ご飯
お吸い物
 重箱料理の向きは座席向き、それ以外(お箸等々)は90度ずれて、中途半端な写真になってしまいました。
 蟹嫌いなので、蟹抜きにて、天ぷらと刺身と、もしかしたらご飯(フレーク状の物が載っている)が該当します。重箱の部分は、おそらくセントラルキッチンで作られたものでしょう(冷めていた)が、洋食と違い、色々な食材があることがいいのかもしれません。天ぷらと椀もの、ご飯は温められていました。



甘味
 食事が終わり、内線電話で連絡をすると、食器を片づけがてら、お茶菓子を持ってきます。その際、部屋番号を聞かれた=特に食堂車側で部屋番号が表示されないようです。
 デザートは、豆乳の水饅頭。中にクリームが入っていて、和洋折衷です。これが、馬鹿にできないうまさでした。


<パブタイム>

 パブタイムが開店すると、食堂の(2号車よりの)ドアを先頭に、地下階の通路の、4号車方面に並びます。通路にはメニューも置いてあります。

チーズ盛り合わせ(ドライフルーツ添え)


 kiri、クリーム、カマンベール(すべて切れてるタイプ)に、クラッカー3枚と沢山のレーズンとイチジクが盛られています。
 チーズの奥には、白ワイン(ハーフボトル)とウーロン茶です。ワインは、グラス単位でも注文できますが(=グラスワイン)、カシオペアのオリジナルラベルが貼られたボトルの方が記念になるでしょう。飲まずに、記念に持ち帰ることも可能です(紙箱を用意してもらえます)。


北海道ソーセージ盛り合わせ


 ザワークラウトも添えられています。


ポテトフライ


 ポテトフライは、フライヤーがあるカシオペアならではのメニューかもしれません。


ピッツァ・マルゲリータ


 焼きたてでアツアツ。チーズもとろけているので十分です。


ビーフカレー


 去年(14年07月)と比べて、ご飯の上のレーズンがなくなりました。
 食堂車と言えばカレーライスと言ってもいいほど、カレーライスは列車内で食べられる代表的な温かい料理だと思います。最近は飛行機のサービスでもカレーライスは重要視されているアイテムです。現在、「おれんじ食堂」など、“食堂車”を名乗る車両は増えてきましたが、カレーライスが食べられる列車は、2015年08月23日からは、スーパービュー踊り子号と、この列車だけになってしまいました。


ビーフシチューセット


 上で、いかに車内でのカレーライスが希少かを書いたものの、15年08月に乗車した際は、ビーフシチューやハンバーグを頼んでいる人が大半で、意外とカレーの注文は少なかったです。ソースも付け合わせもハンバーグと同じなので、見た目や味などには大きな差はありません。スープはビーフコンソメ。パンは温められていました。


煮込みハンバーグセット


 ハンバーグの方が食べ応えがあるように思います。セットで頼むと、去年と比べてサラダがなくなり、スープになりましたが、サイズは良心的なままです。


りんごシャーベット


 角切りリンゴの粒入り。写真左は、上記セットメニューについてくるコーヒーか紅茶です。


<朝食・洋食>

 特に売り切れの心配はないようですが、席に座れない可能性があります。


 まずはクランベリージュース、サラダ、リンゴのヨーグルト掛け、夕張メロンゼリーが置かれます。そのあと、温料理とパンが来ます。
 クランベリージュースという、余り見かけない果物がジュースに出ますが、オレンジなど、これ以外への変更は出来ません。パブタイムのソーセージ盛り合わせは炒めていますが、こちらはボイル(か電子レンジ)のようです。


ハズレクルー

 食堂車担当の、Tという「一体何様だろうか?」と思う酷い女性がいたり、乗務員の応対については、あんまり期待しない方がいいです。昔の食堂車なんてこんなもんだ、と言う話しもあるようですが、全室A寝台個室で高級感を狙ったこの列車にこの有様は通用しないと思います。海外の列車の乗務員の方が、ぶっきらぼうでありながらも心がこもっています。
 北海道新幹線の開通の影響で16年03月に廃止になるという噂もある中で、混雑します。混雑するとなるとサービスが手薄になると言うわけですが、乗務員にとっては多くの乗務のうちの一日ですが、乗客にとっては、ようやく乗れたという人もいるはずです。基本としてはそんな言い訳は許されませんが、期待しないで乗った方が、気分的に楽です。時刻表に載せている列車最後の、厨房を持った食堂車であろうカシオペアの乗務員として、誇りを持って応対して欲しいものです。
 ちなみに、車掌さんは、JR北海道・JR東日本ともに、丁寧で好感が持てました。


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