JR東海・373系
特急として導入された373系ですが、両開きドアなど、普通列車としても使えるような構造を持っています。コンセプト的には、旧国鉄時代に登場した特急型185系の後継車両、と考えても良さそうな車両ですが、実際は、急行型165系の後継車両に当たります。
特急運用でないときは、布のヘッドカバーはないのですが、デザイン上ビニールカバーがヘッドレスト部分にあります。
この列車には、デッキと客室を区切る扉がなく(壁も、壁と言えるものではない)、よく言えば風通しが良く非常にオープンな感じです。しかし、ムーンライトながら号は、途中、20分程度止まることもあるのですが、扉は半自動扉で閉まることも出来ますが閉めない人もありスースーして、深夜と言うこともあり春先でも非常に寒かったです。デッキ付近に座ったので、風邪をひいてしまいました。
これで普通列車として使えるならば十分です。
夜行列車で中央の肘掛けがこのくらいなのは、少し居心地が悪いかもしれません。
フットレストもあります。何かと色々入れられる背面ポケットは、夜行列車として使うには少し小さいかもしれません。
車両の端の方に、このようなボックスシートがあります。好評かと思いきや、普通のリクライニング可能なシートと同じ部品を使用したもののリクライニングは出来ないので、座り心地は悪いようです(窮屈)。真後ろにゴミ箱があり、下手すると悪臭を放つかもしれません。リクライニングが出来ないので、夜行では使わない方がいいかもしれません(グループ客で『ずっと起きていて話している』としても、中央の客室とを仕切る壁が不十分で声は丸聞こえになり、迷惑がられるかもしれません)。
総合的には、短距離特急列車や普通列車としてならば大変良い車両かもしれませんが、夜行列車としてはちょっと不向きな車両だと思います(車内を長時間寝ながら過ごすのに、ある程度ゆったりしているグリーン車がないのも、不向きな理由の一つです)。
これらの写真の車両番号:クモハ373-12
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