日本エアコミューター・ボンバルディア DHC8-Q400[Q01]
YS-11の後継機種として、2003年にデビューしました。ボンQという愛称で呼ばれることもあります。ターボプロップ機(プロペラ機)ですが、ジェット機並にスピードを出します。ANA便の高知空港での胴体着陸を含めて、何かとトラブルを起こしてしまう確率が高いようです…。
2018年11月に引退しました。
JALグループ唯一の、旧塗装機のはずです(琉球エアコミューターの一部も、新しいJALのロゴの塗装にされていない機種もあったかもしれませんが…)。尾翼には、今のJALグループの赤い太陽をデザインしたものではなく、以前のJACのロゴです。
フォッカー50のように、上に翼がある外見が特徴です。離着陸時の、脚の長い車輪の出し入れする様子は見物です。
2-2配列が18列ほど並んでいますが、特急列車のようです(列車の方がシートピッチは広いですが)。荷棚や窓枠など、機内は、何となく全体的に丸みを帯びています。
こちらは、CRJ200とは違い、窓が多いです。17列の席は車輪や翼のフラップの様子も見え、なかなか迫力的です。
窓側と、通路側では、横幅が若干通路側の方が広いようです(1cm強・寸法のページには窓側の寸法を記載しています)。そのため、体格の大きい人は、通路側に座った方がいいでしょう。
この座席の、てっぺんの方の枕が柔らかいです。背のある人がその枕の恩恵を預かるには、体全体を、前方にずれないといけません。そうすると、前の席に当たってしまいます。座高が低いと言うより、体の小さい人ならば、比較的快適ではないかと思います。
座席は、バックレストを極限まで薄くしています。しかも、腰の部分は特にそのようで、後ろの人がポケットに手を入れている様子がよく分かってしまいます。ポケットに手を入れる人に悪気はないはずですし、それほど長時間ポケットに手を入れることはないですが、正直不快です。
一番後ろの席も、リクライニングは可能です。
2Dの非常口座席に座ったところ、非常口のドアそのものには窓があるものの、その真後ろ(背を伸ばさなくても見える位置)にはありません。また、1AB席とともに、2CD席は最前列です。となると、テーブルはインアームテーブルですが、普通の機種の二人掛け座席ならば、肘掛けの両端(窓の壁側と通路側)にそれぞれ収納していますが、この機種は、C席は通路のまま、D席は中央の肘掛けにあります(機体の円形が影響するのため、窓側にはテーブルはつけられないからでしょう)。C席の人が眠っていて、中央の肘掛けも独占していたら、取り出しづらいかもしれません。
テーブルの止め金具には、ビニール袋が掛けられるようになっています。
壁の足下の方はかなりすぼまっているので、足の置き場に苦労します。といっても、座席の下には何もないので、通路側に誰もおらず、足を斜めに伸ばせばある程度は自由です。
フォッカー50(F50)同じく、翼が上にある機種ですが、F50の6〜8列のような、翼付近に天井のへこみがなく、窓の位置はF50より高く、上空も見ようと思えば見られます。客室だけを見ると、何処に翼があるかは分かりません(若干、窓枠が太い場所がありますが、それだけ)。定員が同じ規模のプロペラ機で言えば、F50の方が人気があったと思いますが、天井そのものもF50より高く、居住性はDH4の方が高いかもしれません。
エンジンの振動が、なんとなく、正座したり、姿勢が悪くて、痺れたような感覚です。
夜間に着陸すると、夜景が間近にあり、きれいに見えます。しかも翼が上にあるDH4だからこそ、窓が見える席に座っていれば、誰でも平等に見えます。使い切りカメラで何枚も撮影していた人もいたくらいです(ガラス越しで上手く写せるかは分かりませんが、撮る価値はあると思います)。
エマージェンシーデモは、一人が声、一人が実演します。
東京〜伊丹間よりも少し長い大阪〜宮崎線となると、プロペラ機とはいえ、飛行時間に余裕があるため、ドリンクサービスがあります。後方ギャレーにあるカートを前方に持っていき、同時に温かい飲み物のポットをカートに供給し、二人で一つのカートでサービスします。ある時は、ホットコーヒーのリクエストが多く、途中で切れると、後ろで作っていたようです。
<トイレ>
トイレは前方にあります。壁にはおむつ交換台があります。
これらの写真の機材番号:JA842C
普通席の資料+寸法のページ に戻る