名古屋鉄道・2000系

 中部国際空港開港にあわせてデビューした特急車両です。車体を傾斜する装置を設け、カーブでの走行速度を上げています。
 この車両は全車特別車両(=全席座席指定)ですが、同じような外観・車内で、この車両の青に対して赤色を配している車両は、2200系といい、一部特別車です。そういえば、関東圏内の鉄道で、一部指定というような列車がないのは不思議です。
※特別車両という名称ですが、特別車両に対する一般車は通勤車両で、車内設備や座席仕様は普通席なので、当サイトでは普通席のコーナーに置いております。



 貫通扉に、中部国際空港の愛称「centrair」を入れているほどの、空港専用列車です。名鉄は「パノラマカー」と呼ばれた車両を走らせていましたが、パノラマとは正反対でしょうか…リアルでは見づらい代わりに、客室内の液晶画面には、時々走行シーンが流れます。



 列車の愛称、種別(実質、快速特急・Rapid Expess)共に「ミュースカイ」という名前の列車です。
 パノラマSuperと比べると、地味になったというか普通になったというか、時代にあったのか個性がなくなったというか…とはいっても、安っぽい印象は見受けられません。



 ヘッドカバーには「ミュースカイ」のロゴが入っています。ミュースカイは2000系専用のため、車両が近い=座席も同じであろう2200系では使われていないはずですから、かなり力を入れています。



 リクライニングの操作は、飛行機や一般的なリクライニングシートのような丸いボタンではなく、東海道新幹線の車両のような、レバーを引く方式です。リクライニングすると、座面の真ん中〜後方の部分が、多少沈みます。



 この列車内で駅弁を食べる人は少なさそうですが、駅弁を食べたり、パソコンを使うに十分なサイズの背面テーブルがあります。



 車椅子用の席です。



 中部国際空港駅に到着する前になると、BGMが流れたり、ドア上のモニターは、(国際線の)客室内に、このサイズのプラスチック袋に入れられない分量の液体持込禁止…など、液晶モニターだからこそできる案内が表示されます。
 4両編成の特急ですが、車掌は2人乗務でした。おそらく、ミューチケット(特別車両券)が必要だと知らない人も多いようで、車内精算が多いからでしょう。



 車両によっては、車両が完成した直後には座席があったものを荷物置き場に改造した車両があるようで、そういう車両は窓は潰されず、カーテンが閉められているだけとのことです。


 これらの写真の車両番号:2151


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