南海電鉄・10000系(新仕様)

 10000系としては1985年11月から特急サザンとして使われていますが、この車両は、編成を替えた影響で中間車を増備することになり、1992年に製造されました。
 言葉としては、私鉄では珍しい「一部指定席」の列車ですが、JR特急の指定・自由とは違い、8両編成のうち、和歌山方面の4両が追加料金が必要でこのページのような指定席車、難波方面の4両が料金不要でロングシートの自由席車両です。このような制度は、この列車と名鉄の一部の特急で採用されていますが、関東地方にはありません。JR北海道の快速エアポートみたいなとらえ方をするとよいでしょう。

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指定指定指定指定自由自由自由自由
 WC・洗     
←和歌山市・和歌山港    難波→
 
WC・洗
:トイレ・洗面所
:自動販売機
  (全車禁煙)






 こちらのページで、同じ列車でも2種類に分かれると書きましたが、こちらは新仕様です。編成によって新旧があるのではなく、2,3号車が新しい方になるようです(すべての2,3号車が新仕様とは限りません)。車両の外観から違うので、列車がホームに入ってきた時点で、新旧の区別ができるでしょう。



 座席は、オリジナルポジションだと少々窮屈に感じる角度です。自分だけかと思ったら、途中若い女性1人が乗車した際、すぐに背を倒しており、同じく窮屈に思っているのかもしれません。



 新旧との違いは、中央の肘掛けと、インアームテーブルがあるのが大きな違いです。カップホルダーと壁のテーブルはなくなりました。窓枠には飲み物が置けないほどの幅で、短距離でも長距離でも不便でしょうか。



 また、フットバーも備わるようになりました。



 窓枠の下の照明は、世代は変わってもつけられています。
 (難波発の場合)尾崎を出ると、ほんの少し海沿いを走るようになります。このような海沿いは、伊豆急の他、私鉄では珍しいです。この列車の性格は(観光輸送ではなく)通勤輸送という印象ですが、このあたりまで来ると、周辺はのどかでした。

 2号車には飲み物の自販機、3号車にはトイレ・洗面所があります。自販機はコカコーラ社の製品が入っていましたが、和歌山に行く列車だからと言って、みかんや梅のジュースはありませんでした。以前は1号車の乗務員室真後ろのデッキに公衆電話がありました。また、以前は3号車が喫煙席でしたが、現在は全席禁煙です。
 (土休日データイムの場合)難波発の終点・和歌山市駅では4番線に到着、折り返し難波行きになりますが、時間は10分程度しかありませんがその時間で清掃が行われます。


 これらの写真の車両番号:10809


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