小田急電鉄・10000形(HiSE車)
運転席が2階にあり真下は展望席の先頭車や、車体の連結器の代わりに台車が使われる連接台車という特徴的な車体のこの車両は、1987年にデビュー。デビュー直後はもちろん、新型特急が出た後も、フラッグシップとして走ってきました。
2012年03月16日に、20000形と共に引退しましたが、現在は編成の一部が長野電鉄に譲渡され、特急料金100円を払うことで乗ることが出来ます。
関連ページ:交通機関批評文 洗面所がない!! (※この列車には洗面所は備わっていました)
景色が良く見られるよう、若干、床が高くなっています。そのため、地方の特急(485系)のように、乗降ドアに段差があります(その構造が、上記“関連ページ”の内容に繋がるわけですが…)。折りたたみドアなので、客車のようです。客室扉は2面あり幅が広く、大きな荷物を持っても、壁に当たりづらいでしょう。
リクライニングはできませんが(Webサイトにも、『クラシカルなモケット地のシート。リクライニング構造は省略されていますが、シートの形状や硬さにこだわることで快適性を考慮しています。』と明記していた)、短時間の乗車ならば、これ以上背が倒れていなくても問題ないレベルで、結構、ちょうどいい角度です。
背面テーブルは、折りたたみのカップホルダーも備わっています。テーブルのサイズとしては、極端に小さいわけではないものの、大きくありません。テーブルの縁(ちょうつがい)が、座席にくっついている構造上、前の人の振動を直に受ける可能性があります。奥の方には500mlのペットボトルなど背の高いものが置けなかったり、ノートパソコンのこのテーブルでの使い勝手はよくありませんが、デビュー当時はノートパソコンもペットボトル飲料も普及してなかった時代だったわけで、当時はこれでよかったのかもしれません。
昔の「走る喫茶室」の名残か、壁の折り畳みテーブルの下には栓抜きがあります。客室の両端の壁には、その壁のテーブルのみです(背面テーブルの位置にはテーブルはありません)。
通路側のみカーペットが敷かれています。
テーブルサイズは小さめですが、座席の全体的に布が貼られており、手抜き感はありません。
奥行きがないように思えますが、客室の真ん中から撮ったわけではなく、連接台車のため、横から列車を見たときの、車体の長さ=客室の長さが短くなっているためです。
天井は、カバー付の直接照明など、シンプルです。
これらの写真の車両番号:10042
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