小田急電鉄・7000形(LSE車)

 運転席が2階にあり真下は展望席の先頭車や、車体の連結器の代わりに台車が使われる連接台車という特徴的な車体のこの車両は、1980年にデビューしました。1981年にブルーリボン賞を受賞しています。
 バリアフリー云々の都合で、87年にデビューした10000形よりも生き残りましたが、2018年07月10日に定期運行を終了。お別れ臨時列車に使われた後、同年10月に引退しました。






 連接台車の車両のため、客室の長さは短めです。
 モーター音も含めて、懐かしさを感じる車内です。天井周りはカバー付き直接照明。カーテンの留め具や帽子掛けは丈夫そうなものです。



 一度リニューアルされましたが、客室内はあんまり改造されておらず、座席はデビュー当時のものと大差ないようです。座ると、少々へたった感があり、背はやや柔らかめで、これも最近の車両にはない懐かしい座り心地です。



 リクライニングは、固定可能な(簡易っぽい)リクライニング式で、リクライニングすると、座面も前に出ますが、この動きがまた懐かしいです。背面ポケットの下にはカップホルダーもあります。



 テーブルが壁しかありません。検証はしていませんが、先に前の席の背を最大に倒した際、テーブルが使えなかったかもしれません。



 3号車の車内販売カウンター寄りに、車椅子用の座席があります。デビュー当時はなく、リニューアル時に新設されたため、丸みを帯びなくなった肘掛け周りを見ると分かりやすいですが、座席の形状が異なります。



 客室の自動ドアは隣の車両と連動しているようです。
 背面ポケットには冊子があったり無かったりしますが、その冊子は車内販売のメニューも兼ねています。
 (14年6月時点の話です)平日12時台の列車でしたが、車内販売は、サンドウィッチ、カツサンドとお弁当1種類(夏の味覚弁当)のみで積み込み量がちょっと少なく感じました(が、買う人は実際少ないのでしょう)。メニューにはコーンスープがありましたが、粉末状のものをコップに入れ、ワゴンの下の段にあるポットから給湯し、提供していました。

 これらの写真の車両番号:7203



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