西武鉄道・10000系
西武・10000系ニューレッドアローは、元々新宿線に特急「小江戸号」として、1994年にデビューしました。その後には、池袋線を走る5000系のレッドアローの後継車として運行するようになりました。
2003年頃より、座席が更新されました。伊豆急の車両に移ったようですが、西武線ではこの座席には座れません。
飾りっけはないですが、すっきりしていて非常にシンプルな室内です。仕切扉の上には、LED表示器があり、観光案内や西武鉄道の案内などを流しています(ニュースはなかった気がします)。その上には号車・禁煙・トイレ・電話のマークがあるのですが、それらはシールになっていて、トイレなどが使われていようがいまいが、表示は変わりません。
乗り心地は、どうも横揺れが気になり、通路を歩いている人が、良くよろけます。同じ路線を走る普通列車の方が速度が遅い分、気にならないかもしれません。また、出発直後には、直流モーター独特の揺れと、加速度が速いのが分かります。ポイントも、平気で高速で突っ走っていきました。速度はかなり速く感じます。座り心地は、普通の普通席と言ったところです。枕もちょうど良い堅さで、しかも枕の幅が広いです。
窓は、縦2列で一枚で、サイズは非常に大きいです。我らは夜に乗ったのでよいのですが、昼の明るいときにはカーテンが必要になります。この列車のカーテンは、通勤列車と同じような縦引き式です。窓は2列で1枚、つまり、前後の列の人もまぶしいと感じないと、カーテンを閉めることができないわけです(JR東日本の場合、2列で1枚に見えても、近付くと真ん中に縦引きカーテン用の柱がある車両がありますが、この車両にはありません)。ちなみによく見ると、横引き用のカーテンレールが準備してありました。
程良いサイズのテーブルや、バータイプのフットレストなど、短時間利用でもちょうど良い設備です。物を置くには、その背面テーブル、窓枠、窓の柱の3箇所にあり、十分だと思います。
1号車には、唯一一人掛け座席があります。この座席の横には、車椅子を固定できます。トイレが1,7号車にありますが、1号車の方は、車椅子対応のトイレです。
西武秩父駅と飯能駅、池袋駅には特急専用ホームがあり、西武秩父駅の場合、最小限の階段(8段)で特急に乗れます。西武鉄道が、特急列車に力を入れている証拠です。
これらの写真の車両番号:10203
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