J-Air・EMBRAER 170(E70)[M01]

 E70(エンブラエル170)は、2009年02月にデビューしたブラジル製のジェット機です。
 J-Airでは、2003年に19人乗りのジェットストリーム(JS31)機が引退し、50人乗りのCRJ200で運行していますが、E70は76人乗りになりました。定員は1.5倍に、客室乗務員がCRJ200の一人に対して二人、そしてドリンクサービスが、CRJ200は冷たい飲み物2〜3種のみですが、E70ではJALグループの中・大型機と同じドリンクサービスができるようになりました。
 このE70は、J-Airの他、フジドリームエアラインズ(FDA)でも使われています。





 非常に丸みを帯びたレザーシートです。新しい航空機の機内イメージ図に出て来そうな感じです。



 布や紙のヘッドカバーはありません。また、その頭の部分も、分割できるわけではなさそうです。頭の脂が付き、光沢のある革ですからそう言う脂は目立つでしょうし、座席の中では汚れやすい部分だと思いますが、メンテナンスはどうなのでしょうか(実際は分割できるようになっているだけかもしれません)。



 リクライニングは、良く倒れます。座面が多少傾斜しているので、後ろに人がいなければ、倒すと快適に過ごせるでしょう。座面は比較的堅めです。
 テーブルは、サイズは大きいものの、位置が低く、かなり手前まで来ています。手前の部分はなだらかなカーブになっているものの、非常に体格のいい人は、もしかしたら使えないかもしれません。



 足下は、寸法的には広くはないものの、狭さは感じませんでした。足下(の、足の当たりそうな箇所)には何もなく、壁もそこまで丸くなっていない(胴体の形が、ダブルバブル構造だかららしいです)からということもあるのでしょう。



 ドリンクサービスは、リクエストで紅茶も可能のようでした(名古屋〜福岡線)。ということは、普通のJAL便のドリンクサービスと変わらないはずです。
 この機材、J-Airのお膝元の、名古屋・県営小牧空港は、かなりユニークなつくりになっています。
 階段(飛行機に搭乗する階段は除く)を上り下りせずに搭乗できます。バスからチェックインカウンターまでの間は、もちろん階段はありません。出発ロビーも同じフロアです。保安検査場を通ると、やや広めの待合室があります。ここには改札機はなく、自動販売機とトイレ程度しかありません。鉄道で言えば、改札を入った駅の待合室のような性格です。搭乗開始のちょっと前になると、外に出るドアが開きます。屋根ありの通路(基本的にはここは外ですので、冬は寒いです)を伝って、飛行機の近くにある部屋まで移動します(スポットの数だけ、この部屋があります)。ここに、改札機があります(空調も利いています)。準備が整い、改札機を通ると、30秒ほどで飛行機の中に入れます。
 そして、機内に入ると…客室乗務員(CA)は、上記の通り、2名乗務のはずですが…飛行機の外付近と機内を含めて、何故か4名いました。内訳としては、1人は地上で、1人は入り口で、そして、中間と奥の2人が荷物や座席の案内でした。研修のCAさんかなと思っていましたが、ドアが閉まった後、気付いたら2名に減っていました。2人のCAが消えたことになります。この、消えた2人は、スタンバイ要員(悪天候時などのイレギュラー時に乗務するCAさんのこと)が、お手伝いをしているとのこと。J-Airは名古屋が拠点なので、スタンバイの人達が空港にいらっしゃり、荷物などのお手伝いをして、落ち着くと元(空港内)に戻っていくのだそうです。なので、確かに飛行中は制服の人は2人しかいません。
 これらは確かにいいアイデアですし、きりがないでしょうから、規模が大きな空港では出来ない芸当です。


<トイレ>

 トイレは前後2箇所にあります(この写真は後方のトイレです)。普通なら、壁に合わせて切られているだけであろう鏡ですが、上の部分に丸みを帯びていて珍しいです。

 これらの写真の機材番号:JA213J


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