日本エアシステム・BOEING777-200(旧レインボーシート)

 BOEING727以来、大手三社が全て導入した機種です。JASではこの機種を“レインボーセブン”と称しています。なお、外観のデザインは一般公募により決まりました。デビュー年は1997年4月です。日本エアシステム時代、この機種には、スーパーシート、普通席と、中間クラスとしてこのレインボーシートの3クラスを設けました。Class Jは、このレインボーシートを発展させたようなクラスです。
 旧JALと同じ機種とは言え導入時の仕様が大きく異なり、外見は似ていても中身は全くの別物だからか、JALと合併してしばらくの間(約10年間)、コンフィギュレーション[W91]として、クラスJとしてサービスされていましたが、2012年までに全機種が[W14](ファーストクラスクラスJ)に改造されました。
 この機種そのものは、22年頃までにかけて徐々に退役させる予定でしたが、コロナ禍による利用者減と、この機種向けのエンジンの影響で21年2月21日から運行停止になっている影響で、21年4月付の発表で、20年度中に(前倒しで一気に)引退したという発表がありました。
※写真をご覧になればおわかりになると思いますが、日本航空・Class J以降のサービスを取材しております。



詳細はアイコンの説明をご覧ください


 2-4-2配列、38席のシートが用意されています。レッグレストは、旧レインボーシート最前列のみ有り、2列目以降はフットバーが備えられています。
 クラスのポリシーが変わると見栄えが悪くなることが多いのですが、この座席とヘッドカバーのバランスは丁度良いです。Class Jの前身のような存在だからでしょうか...?



 座り心地的そのものは、スーパーシートと大した差はありません。1時間程度のフライト時間ではリクライニングを深く倒す必要はなく、寝ることもないからということもあります。ただしやはり、横幅と、前席との間隔が大きく違うため、居心地の差は大きいです。
 膝掛けは、希望者に、ベルトサイン消灯後に配られるようになっています。使わないのに全員に配り、結果として全枚数をリネンに出すと勿体ないから言うことでしょうか(余ったお金で他の局面を向上してもらえればそれでいいですよ)。



 スーパーシートのリクライニングなどは電動ですが、この座席は手動です。座席中央の肘掛けには、カクテルテーブルはあります。端部の肘掛けの上にはコントロールパネルがあります。



 シートピッチは38インチで、スーパーシートより4インチ狭いです。座席の大きさを考慮しても、違いは大きいです。レッグレストやスリッパがなく、靴を脱ぐことができないわけで、そこら辺、スーパーシートとは違いますね。前の席にあるフットバーは、特にバネで跳ね上がったりすることもなく、ちょっと仕舞いづらいです。
 背面ポケットには、ドリンクメニューが入っています(スーパーシート時代と違い、持ち帰りは出来ない具合です)。



 個人用TVは背面部にあり、離着陸時でも見られます。その代わり、離着陸映像やフライト情報(速度や高度、現在地などが表示される)を見ながら音楽を聴くというようなことは出来ません。

 Class J当時は、この機種の旧スーパーシートと旧レインボーシートは同じ扱いで、先着順、もしくは優待客(上級会員・マイレージ絡みで沢山ポイントがたまっている人)が旧スーパーシートに座ることが出来ましたが、料金や付帯サービスも同じです。

 これらの写真の機材番号:JA8979



日本航空(Class J)のサービスについて

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