日本航空・BOEING737-800[V30](Class J)
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第3世代のBOEING737である"-800"は、JALは2007年3月に導入しました。その後、エグゼクティブクラスを用意した国際線用の機材もデビューしましたが、国際線機材にナロウボディ(通路が1本の飛行機)が就航するのは、数十年ぶりでしょう。
B737-400は、当初モノクラスだったのが、2006年10月からクラスJを用意しましたが、2007年3月にデビューしたB737-800の場合は、当初からクラスJ付でデビューしました。が…ところが…座席メーカーの都合があったようで、後に増備されたB737-800にはクラスJの座席が設置できず、モノクラス仕様になっています。
B777-200とB777-300とでは、ファーストクラスの有無や縦の列の数が異なるため、定員の違いしかありませんが、このB737-800とB737-400とでは、クラスJの定員は同じですが、それ以外は、天井にモニターが付いたり、機内全体の定員等々、大きな違いが見受けられます。
Class Jシートの基本的な特徴は、B777-200のページをご覧ください。
BOEING737-800は、2021年9月現在も現役ですが、この座席については、10年前に発覚した小糸工業のトラブルの影響で、21年7月までに撤去済みのようです。
詳細はアイコンの説明をご覧ください
大きなウィングレットが特徴です。
右側の天井周りをよく見ると、クラスJと普通席との境目付近の荷棚の、サイズが違っています。
赤い制服を着ているCAさんが写っていますが、JEX運航ということになります。ちなみにB737-800の便は、便名がJALであっても、乗務員はJEXのみのようです。
2人掛けの座席です。よく見ると、中間の肘掛けが、標準的なクラスJの座席よりも幅が狭いです。
3人掛けの座席です。J,K席の間の肘掛けが特徴的です。
また、何故かテーブルが小さいようです(寸法の表では同じですが、横幅が、他の機種より15mm狭いようです)。
-400と比べると、寸法上では、J寸法に差があります(-800の方が長い)。表上では65mmほど差がありますが、自分自身、ちょっと疑わしい気もしますが、写真で-400と-800とを比べると、少なからず差はあるようです。他の機種よりも広めですが、おそらく、このB737-800以外のクラスJは、後付(スーパーシートやモノクラスだった後、クラスJを付け始めた→普通席との兼ね合い)と言うのも関係あるかもしれません。
純粋なJEX便の場合は、音楽が聴けません(機内そのものの電源が入っていないので、持参のヘッドホンがあっても、聴けません)が、便名がJALの場合は、聞くことが出来ます。
3人掛けの座席は、A300-600Rでも見かけたので、珍しいと言うほどでもないのですが、A300-600R等の場合、通路と通路の間にありますが、この機種の場合は窓=壁にあります。K席の人が通路に出る場合、H,J席の二人に立ってもらわないといけません(※補足:窓A,C-通路-H,J,K窓)。4列席があるB747,B777でも、4列は真ん中の列(=通路と通路の間)のため一人が立てばいいのですが、通路を出るのに二人に立ってもらうクラスJは、このB737しかありません。
-400にはなかった、天井にはモニターが付き、大中型機のように、フライトマップも表示されます。
最近、このBOEING737は、機種の小型化の申し子と表現していいくらい、多くの路線に使われるようになりましたが、3人掛けの件と、小型機そのものの狭さも相まって、何だか窮屈に感じます。
普通席の座席です。この座席はレカロ社製のようです。-400とは、色合いは同じですが、形状は大きく違います。
<トイレ>
真空式です。-400と比べると、カウンターのステンレス地そのものは小さくなり、ボウルにも丸みを帯びるようになることで、冷たさが払拭されています。
<ギャレー>
ただでさえ狭いギャレーですが、小型機のため更に狭いためか、カウンターにはブロックのような凹凸があります。場所を確保するための工夫でしょうか。揺れてるときに、この鋭角の部分に当たったら痛そうだな…と言うのは余計なお世話かもしれませんが…。
これらの写真の機材番号:JA319J
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