日本航空・BOEING777-200(Class J)

 クラス J
class J
 日本航空(JAL/JL)

 BOEING777-200は、定員的にはB747-400とB767-300の中間的な位置づけの機種です。エンジンの直径が、小型ジェット機の胴体が入るくらい太いです(それだけ太くても、エンジンの数が少ない方が、省エネになるとのことです)。構造上の都合で他の機種より客室の窓には丸みを帯びていたり、後ろのギア(車輪)が3連だったり(普通は2連=ローラースケートのような感じ)と、細かなところに特徴があります。
 現在、B777-200のクラスJ(旧レインボーセブンではない方)のコンフィギュレーションは、前方にファーストクラスがある[W14]のみですが、この機内は[W13]時代のものを掲載しています。
 本来であれば、22年頃までにかけて徐々に退役させる予定でしたが、コロナ禍による利用者減と、この機種向けのエンジンの影響で21年2月21日から運行停止になっている影響で、21年4月付の発表で、20年度中に(前倒しで一気に)引退したという発表がありました。



詳細はアイコンの説明をご覧ください


 いわゆる新しい座席のクラスJで、白と黒の座面と赤いヘッドカバーが特徴的です。基本的には、どの機種でも同じ座席です。この、赤いヘッドカバーは、クラレの不織布「クラフレックス」を使っているとのことです。
 この機種のクラスJは、全機種の中で一番多くの席数を用意しています。
 2-4-2配列となっていますが、同じB777のレインボーシートと同じ配列です。グレードが同じだと言うことが分かるかと思います。



 全体的に丸みを帯びています。丸みを帯びていると、寸法の計測が困難のため、メーカー公表値とは大きく異なる可能性があります(この写真の、この部分を計測しています)。また、この772は最初に乗ったクラスJシートですが、その後多くの機種に乗っていくと、寸法が微妙に異なっておりました。おそらく、計測部分が違っていたと推測されます。本当に、他機種と違うかもしれないのですが、その可能性は低いため、他機種(大多数)の値に、この機種の寸法を合わせることにしました。前席との間隔については、機種毎に異なり「大多数」の値がないため、以前のままの数字です。
 センターアームレストは、正面から見ると、断面図はキノコのような形をしています。肘掛けスペースは広くとる一方で、太股のスペースも確保しています。しかし、コントロールパネルが、キノコでいえば茎に当たる部分にあり、気づきにくく、やや操作しづらいかもしれません。また、ANAのB767と同じように、後部に行くと細くなり、その分座面が広くなっています(ただし、このページの座席の方が、丸みを帯びています)。
 アームレストのビニール革の部分が、たいていの座席は、凹凸をつけてざらざらしているのですが、この座席は、あえてなのか、つるつるしています。



 写真では、あまり傾けられないように見えるかもしれませんが、広くはないシートピッチの割にはかなり倒れます。「ゆりかご」と言われてわかるくらいです。一方、バックレストの傾斜と同じくらい、座面が下がるようになっています。その結果、前の人が傾けすぎると、その前の人の、頭上部分がもろに見えてしまいます。一応、ヘッドレストの高さは変えられるので、隠すことはできるものの、それをやるのはその、前の人次第のため…。
 東京〜大阪間の50分程度のフライトでしたが、リクライニングを倒す人は、思ったよりも多いように感じました。寝ている人も結構いるようです。
 レッグレストは、跳ね上げるか否かだけで、フットレスト部分など、そのほかの機能はありません。列車の座席で時々あるレッグレストと同じようなものです。先にリクライニングで背の傾きを調整した後、このレッグレストをあげると、ちょうどよい角度にあわせられます。
 カクテルテーブルは備えていません。



 デビューしたての頃の、新幹線200系の普通席のような後ろの部分です。端的に言えば、背面ポケットの位置が、かなり上にあります。おそらく「ゆりかご」にさせるためのものだと思います。
 そして、センターアームレストの後部の突起は、特徴的、と言うより謎です。自分のというよりも前の席をみると、それがよく目立ちます。
 上着フック+その下のホルダーは、使う人が多かったです。



 普通席を横10列にしているくらい幅が広いB777ですが、スクリーンが中央一カ所のみで、壁(=窓)よりの座席の人には見づらいです。

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 これらの写真の機材番号:JA8982



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