日本航空・Airbus A300-600R[H12](Class J)

 クラス J
class J
 日本航空(JAL/JL)
 A300-600Rのデビュー年は1991年です。旧日本エアシステム(JAS)当時は、“エアバス”と呼ばれる機種を3種類保有していました。3機種ともワイドボディ(通路が二本ある)機で、客室の広さには大差ありませんが、Class Jを備えているのは、この機種だけです。
 2011年3月末をもって退役という話になり、JALツアーではお別れツアーも組んでいた矢先で、3月11日に東日本大震災が発生。陸路が寸断されたため、東北方面への臨時便や機材を大型化するためにこの機種に白羽の矢が立てられ、引退が延期。やがて陸路が復旧し、5月31日に、本当に(B747と比べると、ひっそりと)引退することとなりました。ツアーは延期されなかったようです。
 Class Jシートの基本的な特徴は、B777-200のページをご覧ください。


詳細はアイコンの説明をご覧ください


 羽田では、搭乗時に2本のボーディングブリッジで搭乗できます。
 普通席の2-4-2配列より1列少ない、2-3-2の横7列配列です(一番前のみ3ではなく2人)。通路幅を確保するためか、横一列同じ位置ではなく、中央の列(3席に当たるところ)は、窓側の座席より、少し後退した位置にあります。
 スーパーシート時代には、普通席との仕切りを兼ねて、後部にクローゼットがありましたが、クラスJになってからは預からなくなったため撤去されました。



 座席そのものは、他の機種の座席と大差ありません。



 リクライニングなども、他の機種と違いはありません。



 コントロールパネルは、今までのA300-600Rと同じです。
 ポケットには、ややピンク色の小冊子が入っていますが、期間限定で、各地→九州便で配られたクーポンブック(九州HOT NAVI)です。



 座席が他の機種と同じ分、窓の部分や天井周りなど、内装全体で、BOEING機とは大きく違うように見えます。所々に茶色系が使われており、何となく、ヨーロッパっぽいような気がしないでもありません。
 スーパーシートからクラスJに改造する際、上記の座席位置の都合で、中央の列のディスプレイ真下に、台ができていました。
 窓側の液晶ディスプレイは健在です。


トイレ

 トイレは改造されています。
 洗浄は、真空式に改造されています。洗浄スイッチが低く、斜め下に向いた壁面にあり、男子小用も含め、立ってスイッチを操作する場合はやや不便だと思います。
 水栓が、プッシュで自閉+ハンドル回転で温度調節ができるものに変わっています。コックピット近くのトイレは、現在でも、フローラルルーム(女性優先トイレ※女性専用ではありません)のまま残っています(ドアにその旨サイン、トイレットペーパーが花柄、石鹸類など)。


ギャレー

 この写真では見づらいかもしれませんが、所々に、JASのロゴマークを見ることが出来ます。

A300-600RのJAS スーパーシート時代のページへジャンプ

 これらの写真の機材番号:JA016D



 この写真の撮影に際しまして、日本航空の地上・機内のスタッフの方々の、多大なるご協力を頂きました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

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