日本航空・BOEING747-400D

 JALスーパーシート
JAL SUPER SEAT
 日本航空(JAL/JL)

 国際線用のBOEING747-400から、主翼の幅を短くし、ウィングレットをなくし、1991年にデビューした、国内線専用機種です。「D」とは、Domestic(国内)の意味です。他の国では短距離で一度に多くの乗客を乗せる機会がないため、日本にしか存在しない機種です。JALではこの機種に「SKY CRUISER」という愛称を付けていました。
 この機種は、2011年02月20日に引退しました。



詳細はアイコンの説明をご覧ください


 Aコンパートメント(この、三角状のエリアのことで、ドアを境にB,C,D,Eと続く)は、広々とした空間でです。また、搭乗・降機時やトイレも含め、普通席の利用客は通ることはないため、落ち着いています。エンジンからも遠いため、なおさら静かです。ベルトサイン消灯後、スーパーシートと普通席は、カーテンで仕切られます。



 以前の国際線のエグゼクティブクラスとほぼ同じ座席を使用しています(国際線にあったテレビはありません)。それだけあって、やはり重厚感があります。BOEING777の座席は、元はこの座席から改良したものです。



 座り心地は、柔らかいところ(クッション)がヘタっているのかもしれないのですが、柔らかさと堅さをあわせた感じでした。横幅は申し分ありません。リクライニングすると、座面があがります。角度も申し分ありません。
 リクライニングや、レッグレストのボタンは、テーブルを前方に出すことで、わざわざしまわなくても操作ができます(操作しづらくはない、ということ)。
 枕そのものは柔らかいのですが、身長が高い人が姿勢を良くして座ると、その柔らかい部分に当たらず、堅い部分に頭が当たってしまいます。



 重厚に見える座席ですが、バックレストの厚みは、意外にも薄いです。これはシートピッチ確保のためです。そして、デザインが薄さを感じさせません。



 テレビは、前方一箇所のみです。その下は、乗客の上着を仕舞うクローゼットです。
 B747-300と比べると、壁など、さっぱりした内装です。
 このB747-400Dは、東京〜札幌・大阪・福岡・沖縄間という、日本の大動脈を結ぶ路線に使われる機種です。そしてその機種の特別席です。この座席に座る人が、日本を動かしている、と言っても過言ではありません。


 <トイレ>

 ギャレーの真後ろに、2カ所あります。片方は車椅子対応(写真)、もう片方はおむつシート対応です。車椅子対応の方ですが、列車のそれと想像すると広くはありませんが、どうやら使えるようです。おむつシート対応の方は、ただ単純に板が出るだけです。


 車椅子対応のボックス側には、冷水機があります。その下の灰皿は、現在は国内線、国際線とも全席禁煙ですが、トイレ内で喫煙をすると警報装置が鳴るため、予めここで消してください、と言う意味の灰皿です。


 <ギャレー>

 左から、(1)スーパーシート客室から見たもの、(2)ギャレー前半分、(3)後ろ半分です。飲食物は、(3)に集中しています。

 これらの写真の機材番号:JA8083



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