日本航空・DC-10

 JALスーパーシート
JAL SUPER SEAT
 日本航空(JAL/JL)

 DC-10は、日本では76年にデビューした、垂直尾翼にもエンジンがある三発機の飛行機です。細かく言えばDC-10-40型機といい、-40型機はノースウェスト航空と日本航空の2社しか保有をしていませんでした。
 デビュー当時は、DC-10派か同じ三発機のトライスターL-1011派かのどちらかに人気が分かれていた一方、メーカー側でもこの2機での販売競争が激しかったとのことです。
 そして、後継機のMD-11よりも後の、2005年10月に退役しました。



 機内は、確かに古さを感じる部分が多く見受けられました。このページでは良くは見えませんが、コントロールパネルや化粧室使用灯、禁煙マークやシートベルトサインのピクトグラムが時代を感じさせます。また、エンジン音がうるさく、飛行中、FA(フライト・アテンダント)の放送がはっきりとは聞こえませんでした。



 寸法は、新しい座席(JDB72など)と遜色ない大きさです。横に、大きな毛布をおいていても全くきつくありません。20年以上前の座席だけあって、デザインは古く感じます。肘掛けの幅が非常に広く見えます。



 1時間30分弱のフライトでしたが、リクライニングは、気づいたら全く傾斜させていませんでした。古くても座りやすい証拠でしょう。
 テーブルは、最前列は座席はインアームにありますが、それ以外の座席は背面にあります。また、その背面テーブルも横半分に折り畳むようになっています。これは、そのテーブル(収納されている状態)の上には酸素マスクが収納されていて、そのスペース上、折り畳まなければならないのです。



 折り畳まれたテーブルの上には酸素マスクが収納されているパネルが分かるかと思います。



 テレビは、中央一カ所しかありません。
 この写真ではかろうじて分かるかもしれませんが、中央の列の頭上には、オーバーヘッド・ストウェッジ(荷棚)がありません。天井が高く広々している半面、中央の座席の人は手荷物の収納に苦労します。天井が高い=酸素マスクが収納できない=背面テーブルの上に酸素マスクがある ということです。


 <トイレ>

 トイレももちろん、細かい部分を見ると、時代を感じます。


 <ギャレー>

 ギャレーは、客席より前方にありました。

 これらの写真の機材番号:JA8549



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