ANA・BOEING767-300(旧スーパーシートプレミアム)

 スーパーシートプレミアム
SUPER SEAT PREMIUM
 全日本空輸(ANA/NH)

 この機種そのものは、87年のデビュー。貨物コンテナは、この飛行機のサイズ(胴体の太さ)を元にコンテナのサイズを決めました。BOEING767といえばANA、ANAといえばBOEING767というくらい、日本国中でこの機種を見ることができます。
 特別席については、一時期、旧「スーパーシート」を用意したりなくなったり(98年2月〜99年3月)、そして旧「スーパーシートプレミアム」も、2004年11月の「スーパーシートプレミアム」サービス開始当初はこの機種には用意されなかったものの、2005年11月以降用意され、その後「プレミアムクラス」開始後に変わる(2008年4月現在・予定)など、国内線機材でも、コンフィギュレーション(機内の座席などの配置)が大きく変化する機材です。
 この機種そのものは、2009年07月現在、現役です。特別席が、2008年04月にスーパーシートプレミアム(SSP)からプレミアムクラス(PC)に変わったことをきっかけに、2008年12月頃までにPC仕様の座席に改修され、このSSPの座席には座れなくなったため、「今は亡き」に移動しました。



詳細はアイコンの説明をご覧ください





 12席+やや小降りの座席であるため、スーパーシートプレミアムとは言いながらも、軽い感じの区画です。
 そして、JALで、クラスJがデビューした後に、この機種にスーパーシートが搭載された影響があり、「クラスJと似ている」と言われる座席です。別にANAをフォローするつもりはありませんが、「全体的に丸みを帯びている」という点を除いては、細かく見ていると、全く別物だと判断できます。もちろん、カラーリングや、そういうところではない箇所です。寸法に関しては、一応、それぞれ違います。
 中央の肘掛けが、後部に行くと細くなり、その分座面が広くなっています。



 (確率としては1/2の)1列目の様子です。
 座席は、それなりに多機能です。リクライニング、レッグレスト、ランバーサポート、テーブルはもちろん、枕の高さ調整、背面には、2カ所のジャケットフック、ミニポケット(カメラなどを入れるのに便利)、ジャケットホルダーが。普通は中央の肘掛けにあるカクテルテーブルはありません。
 リクライニングやレッグレストの操作部分は、クラスJと確かに同じですが、他の機種(発端に近い座席は、JALの国際線Cクラス・SEASONSのスカイラックスシート)からなので、比較するほどではありません。
 ある程度座面も動きますが、クラスJほどではありません。逆を言えば、それほど、リクライニングが戻しづらいと言うことはありません。
 テーブルにカップ用の穴が開いていますが、飲み物は紙コップでサービスされるので、この穴をカップホルダーとして活用できます。



 (確率としては1/2の)2列目の様子です。
 座席の様子に変わりはありませんが、1列目の方が、フットクリアランスが広いです



 後ろから見た部分が、クラスJともっとも大きく違うところです。言葉では説明しづらいので、端的に言えば、背面ポケットの位置が、この座席は、他の座席と同じように、下方にあります。
 ジャケットフックは、バックレスト左右に付いています。また、この写真では見づらいですが、フックに掛けた上着を止める部分(ジャケットホルダー)も用意されていますが…スーパーシートでは、上着は預かってくれるので、これらは大して意味がないものです。正直無意味なこの辺りが、クラスJと似ている、と言われる所以なのかもしれません。



 前方には、JALと同様、中央の一カ所にしかディスプレイがありません。
 丸みを帯びていると言っても、「クラスJと同じ」と言われないためか、まだこの座席の方が、角の部分は残っています。

 これらの写真の機材番号:JA8271



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