ANA・BOEING777-200(旧スーパーシートプレミアム)

 スーパーシートプレミアム
SUPER SEAT PREMIUM
 全日本空輸(ANA/NH)

 BOEING777-200は、定員的にはB747-400とB767-300の中間的な位置づけの機種です。エンジンの直径が、小型ジェット機の胴体が入るくらい太いです。構造上の都合で他の機種より客室の窓には丸みを帯びていたり、後ろのギア(車輪)が3連だったり(普通は2連=ローラースケートのような感じ)と、細かなところに特徴があります。
 このBOEING777-200は、日本企業が製造に多くを関わり、開発にはANAも携わりました。例えば、胴体や翼の多くを日本企業が製造し、ANAからの意見で、トイレの便座をソフト閉止にしたようです(ちなみに、市販の便座の大半はソフト閉止です)。
 この機種そのものは、2009年07月現在、現役です。特別席が、2008年04月にスーパーシートプレミアム(SSP)からプレミアムクラス(PC)に変わったことをきっかけに、2008年05月頃までにPC仕様の座席に改修され、このSSPの座席には座れなくなったため(…とはいっても、シートピッチの拡大程度で、座席そのものには大きな変化はありません)、「今は亡き」に移動しました。



詳細はアイコンの説明をご覧ください




 スーパーシートプレミアム(SSP)以降の座席は、2-3-2の横7列配列になっています(旧スーパーシート時代は、2-2-2の横6列配列)。横1列が増えたわけですが…寸法的には、座幅は一人当たり35mm程度、センターアームレストは20mm程度、狭くなっています。通路の幅は計測はしていませんが、写真で見ると、狭くなっているような気がします。
 頭上の読書灯が、今までの電球から、白色LEDが使われるようになりました。
 後ろに見える普通席も、新仕様のようです。JALのB777のように、デザインを統一させています(JALの方は、現在はJALファーストクラス、Class-J仕様の座席になったため、統一感はありません)。座席配列が、3-4-3の横10列配列です。



 中央のアームレストはシンプルで、カクテルテーブルはありません。奥の方が細めになっているのが特徴です。



 枕は、高さや厚みは変えられませんが、左右の耳の部分は手元に引くことができます。一番後ろの座席は、リクライニングを倒したところ後ろの壁に当たるため、もしかしたら、最大の角度まで倒せないかもしれません。
 ランバーサポートは、中央のアームレスト付近にレバーがあります。



 バックレスト上部には上着掛けと、この写真では見づらいですが、背面ポケットの下には、B767のような上着フォルダーも備えられています。SSPの場合、客室乗務員に上着を預かってもらえるので、使う人がいるのかどうかは何とも言えません。
 背面ポケットには、機内誌などが入ったメインのポケットと、その上には、カメラなど乗客が所持している小物をしまいやすい小さめのポケットもあります(メインのポケットには機内誌など様々なものが入っており、自分の所有物が入っていることを忘れそうな一方、ここのポケットの場合は目に付きやすく、忘れにくいと思います)。
 スリッパは、予め背面ポケットに入っています。



 座席的には、製造時期に影響したのでしょうが、B747-400と、B767-300の座席を足して2で割ったような機能・デザインです。
 モニターは、左右含めて3箇所あります。ただし、真ん中のモニターも液晶のようで、やや小さめです(14型くらいです)。

 これらの写真の機材番号:JA8989



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