日本航空のサービス

 国際線で培ったグレードの高いサービスは、国内線でも受け継がれています。…と言いたいところですが、現実にはそうではない面もあります。

普通席と比べての主なサービス:専用チェックインカウンター、茶菓or軽食、手荷物優先引き渡し、マイル積算(換算マイルの125%)

温かい飲み物:コーヒー、紅茶、日本茶、コンソメスープ
冷たい飲み物JALオリジナルドリンクスカイタイム、コカ・コーラ、(コカ・コーラライト)、(キリンレモン)、(C.C.レモン)、(ジャワティ)、オレンジジュース、アップルジュース、トマトジュース、ウーロン茶or爽健美茶、(アイスコーヒー)、ミネラルウォーター…カッコ内は、ない可能性が特に高いものです。便によってないものもあるようです。
アルコール類:ビール、赤ワイン

 機内食(2001年7月・関西→東京便)

2002年4月現在、このような機内食ではありません。

 応対に関してはすばらしいと思います。特に長時間のフライト(札幌〜東京程度のものでも)になると、FA(フライトアテンダント)と仲良く(?)話すこともできました。他の航空会社は話せない、と言うよりも乗務員が隠れてしまい(本当は普通席の方を手伝っているのかもしれませんし、何とも言えないのですが、JALほど頻繁に乗客の様子を見ない)、「コーヒーのおかわりください」程度しか話せませんが、ここではコミュニケーションがとれます。中には、時間の都合もありますし、応対が良くない人もいますが、「フライトアテンダントの笑顔が見たいからまた乗りたい」と思わせる航空会社です。
 問題は、ハード的なものです。今までは、陶器の器にガラスのグラスで食事が出来ましたが、それがいつの間にか、使い捨ての容器になっていました(99年の夏にはすでにそうだった)。その陶器の器時代でも、以前はファーストクラスで使われていたと思われる食器だったのが(フォークなど、“重み”がありました)、徐々に国際線エコノミークラスで使うような器に変わっていっていました。グラスでも紙コップでも飲むものは同じですが、せっかく追加料金を払ったのだから、こういうところでも普通席とは違ってもらいたいものです。
 機内食に関してですが、JALも、ここ最近は、使い捨て容器で出されるようになってしまいました。しかし、他社には採用してはいないアイデアがあり、2001年4月から一年間、これまでは、時間帯によって茶菓子や機内食と分けていたというシステムを廃止し、全便同じ内容になりました。その内容も、御飯もの(写真に写っているものは、お寿司)、パンもの(デニッシュサンドウィッチ)、おつまみ(おかき)、お菓子(ここには写っていないがビワゼリー)の4つがあり、しかも余裕があればおかわりも出来ます。いままで、例え人数分の機内食を用意したとしても、寝ている人がいて食べられずにそのまま処分...と言う可能性があったのが(そういうふうにして余ったとき、おかわりが出来るときもあります)、残った機内食は次の便でも使えるので、捨てられる機内食も減るはずです。また、どんな時間帯でも同じ機内食が出るので、「軽食があるからお昼の便に乗る」という人が(内容としては決して豪華なものではありませんが、どうしても軽食のある便に乗ってしまうのは、私だけでしょうか)、他の時間帯に変えることも出来ます。一つの欠点は、この機内食は、そのフライトだけではなく、その日にその機材が飛ぶフライトとしての先着順になっていることです。つまり、朝の便には豊富にある機内食も、夜になると残りわずかになってしまうこともあります。そのため、「おかわり自由」とはいっても、無尽蔵ではありません。
 時刻表などによると、2002年4月から、他社と同じように、時間帯によって茶菓/軽食が決まる形式に戻ったそうです。不評だったのでしょうか。

 また、おしぼりにもサービスというものが感じられます。先程のような、スチュワーデスさんとの話で聞いたのですが、おしぼりにはレモンのような香りのスプレーを振りかけ、利用客に出していたのです...と言うことを聞き、そのスプレーのにおいをかいだら、確かに先程使ったおしぼりと同じにおいがしました。そのにおいも、決してしつこいものではなく、ちょうど良い香りでした。このおしぼりは、離陸前に出されます。ちなみに機内食が配られるときには、紙のおしぼりが出されます。




資料のインデックスに戻る