ANAのサービス(スーパーシートプレミアム)

 2004年12月01日に、従来の「スーパーシート」に、更に「プレミアム」と名付け、サービスアップを打ち出したANA。また、従来のB747, B777だけではなく、B767にも用意するようになりました。
 フライト時間は決して長くはありませんが、プレミアムの名に恥じない、クオリティの高いサービスを期待しますが。
 スーパーシートプレミアムは以降、SSPと略します。

普通席と比べての主なサービス:専用チェックインカウンター、専用セキュリティチェック(羽田のみ)、手荷物の許容量アップ(35kg)、優先搭乗、茶菓or軽食、スリッパ、靴べら(紙製で、スリッパと一緒にあるわけではありません)、手荷物優先引き渡し、ボーナスマイル(+100マイル)、ラウンジ(羽田・伊丹のみ 2007年12月〜SSP最終日)

温かい飲み物コーヒー、コンソメスープ
冷たい飲み物緑茶、アップルジュース、コーラ、月毎のドリンク(主に季節のジュース)
アルコール類ビール、ワイン、チューハイ
その他食べ物
(茶菓子の便)
とびっきりおうどん(飛行時間1時間25分以上)
コーンポタージュスープとクラッカー


 機内食・茶菓子(2005年9月・東京→富山便)

 東京〜富山間という、大変飛行時間の短い路線のため、サービスが簡略化されています。そのため、おしぼり、飲み物、茶菓子が一緒に配られます(つまり、おしぼりは、離陸前に配られるわけではありません)。
 SSPのロゴが入っている写真真ん中のものが、おしぼりです。綿100%のもので、密閉されています。温かいおしぼりを、トレイに載せ、トングを使って配る方法と比べると、素手のまま渡すだけですむので、時間短縮できます。このおしぼりは、合法的にお持ち帰り可能です。
 ちなみに左のお菓子は、東あられ本舗(東京・両国)のものです。和洋のお菓子がそれぞれ入っています)

 機内食・茶菓子(2006年10月・福岡→東京便)

 長距離になると、おしぼりは左上のようになります。トレイに載った温かいおしぼりを、CAが、トングを使って渡します。おしぼりはおしぼりで配り、飲み物は、茶菓を配るときにオーダーを取ります。このタイプのおしぼりでも、離陸前ではなく、ベルトサイン消灯後に配られます。
 ちなみに右のお菓子は、亀屋万年堂(東京・自由が丘)のものです。おかきも入っていますが、小さいナボナも入っています。
 しかし、SSPデビュー当初は“布のおしぼりでサービスします”と大きくアピールしていた、この布のおしぼりは、やがて配られなくなり、東京〜福岡線でも、上記の手渡しで済むおしぼりに統一されました。


 機内食・とびっきりおうどん(2006年10月・福岡→東京便)

 リクエストすると、カップうどんが食べられます。「販売」となると、法的に、CAがお湯を注ぐことは出来ませんが、販売ではないので、CAがお湯を入れてくれます。
 うどんは、東洋水産との共同開発。具は、どんぶり一杯サイズの1枚のお揚げと、卵とネギです。JALのうどんですかいとは、醤油味という以外では、本当に正反対なカップうどんです。JALの時は、旧スーパーシート時代では、国内線ではサービスされませんでしたが、これを国内線で食べられるのは、かなりありがたいです。


 機内食・朝食(2006年10月・東京→小松便)

 朝食です。サンドウィッチ(クロワッサン、ロール状)、サラダ(トマトとモッツァレラチーズ)、茄子とミックスきのこの麻婆ソース、鰹胡桃、果物です。献立も入っています(写真左下)。


 羽田では、専用の保安検査場を用意しています。SSP/ANAマイレージクラブ(AMC)プレミアムメンバー専用のチェックインカウンター真横の、普通なら通り過ぎてしまいそうな、係員用ではないかと思ってしまう入り口にあります。様子としては普通の検査場と同じで、プレミアム感があるわけではなく、あくまで利便性を追求しただけでしょう(もちろん、普通の検査場と違い、並ぶことはなく、利便性は高いです)。
 ラウンジは、基本的には使えませんが、JALファーストクラスが羽田〜伊丹間に登場した2007年12月から、羽田と伊丹のみ、SSP利用者であれば路線に関係なく利用可能になりました。

 搭乗して、機内での挨拶は、クルーや状況によって大きく変わるとは思いますが、SSP利用客全員ではなく、AMCプレミアムメンバーのみの場合もあります(逆を言えば、必ず、全員に、と言うわけではないと言うことです)。

 機内では、長距離と短距離で、配る方法などを変えて、工夫しています。
 短距離は、最低限の、おしぼりやミールを一体でサービス(一応、時刻表通りにサービスする)。
 中距離以上は、カーテンで仕切り、おしぼりや飲み物を別々にサービスし、余裕があればおかわりや、飴なども配るという、一覧表にできそうなくらい明確にしています。
 席がガラガラであれば別でしょうが、サービスの時間に余裕があっても、お代わりを聞かれるのは一回のみでした。もちろん、こちらからリクエストすれば、ベルトサインが消えていれば持ってきてもらえきますが、JALグループでは、普通席でも何回か飲み物を勧めてもらえる一方、こちらの方は、特別席でもおかわりは原則一回だけです。


 応対に関しては、以前の頃から、よそよそしくてあまり好きではありませんでしたが、最近(2008年03月頃)でも、その悪い意味でのよそよそしさは大して変わっておりませんでした。客室乗務員は「安全保安要員」という立場的には問題ないでしょうが、空の上を飛び、不安になっているかもしれない乗客をなだめさせる役割は担えないかもしれません。もちろん、人によってはそうではない方もいらっしゃいますが、そのようないい方に出会える確率は低いでしょう。会社の組織が何か悪さしているのでしょうか。
 以前乗ったときは、案内放送の時、自社の名前を言う前に「スターアライアンス」と言うことが印象的だったのですが、今回は更に、「全日空」という言葉を全く使わず、必ず「エー・エヌ・エー」と使っていたことです。“全日空”とはどうやら、中国語では“一日中空いている”という、航空会社にとっては忌み嫌う意味合いがあるようで、ANAに統一しているようです(外観塗装も同じく)。元々は「全日本空輸」なので、満席でも空席でもないですが、この際、会社名を「エー エヌ エー株式会社」にしてしまった方がいいのでは、と言うくらいです。



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