J-Air・EMBRAER 190(E90)[M11](Class J)

 エンブラエル190は、2016年05月にデビューしたブラジル製のジェット機です。
 リージョナルジェット機という、旅客ジェット機としては小型機に分類されますが、単純に、同じメーカーのE170より定員が多い機材と言うだけではなく、クラスJが設けられました。



詳細はアイコンの説明をご覧ください





 2-1配列×5列の15名のクラスJです。ヘッドカバーは他の機種と同じく赤地にクラスJのロゴマーク入りですが、座席は革張り以外は何となく違います。



 細かく見てみると、今までのクラスJの座席と比べると、肘掛けの幅が太く、色合いは同じでも何となく毛色が違います。クラスJは、サービスレベルで言えばプレミアムエコノミー相当ですが、この座席は何と、他の航空会社ではビジネスクラスで使われています。寸法を見ても、ビジネスクラス並の大きさです。おそらく、この機材のためだけに、クラスJ・プレミアムエコノミー用の座席を開発するとコストが掛かる等の理由で、メーカー標準品を使ったのでしょう。



 二人掛けのリクライニングのボタンは外側、レッグレストは中央の肘掛け側にあります。リクライニングの角度は浅めです。座面は前後しますが、角度はそのままです。これらのボタンの位置はやや下の方にあるため、特にテーブルを出した後の操作はちょっとしづらいかもしれません。
 ビジネスクラス向けの座席と言うこともありますが、もしかしたら、カクテルテーブルがあるかもしれません。



 本当のビジネスクラスだとクローゼットに預けることが前提だからでしょうか、メーカー標準品を使ったからか、上着掛けのフックは犠牲になっています。
 背面ポケットの位置が低いですね。



 クラスJ初の一人掛け座席です。
 一人掛け席のリクライニングのボタンは通路側、レッグレストボタンは壁側にあります。座った座席は、リクライニングのボタンは堅い印象でしたが、レッグレストは逆に勢いがありました。操作しづらかったり、何となくこの辺りは雑なのかな…というのが正直な感想です。
 一人掛け席向けのコンセントは壁側の肘掛け下にあります。



 天井を見ると、右側の部分が普通席側よりも膨らんでいます。
 クラスJの真後ろは普通席が並んでいます。同じく単通路のB737系列の場合、クラスJの真後ろで通路側にある普通席(この写真で言えば左下に見える座席)が、席はあっても座れなくなっていますが、この機種はそうはなっておりません。
 空調・読書灯は、通路を挟んで両側とも2つずつあります。つまり、1人掛けの客は2つ使うことができます。一方荷棚は、機内が狭い=天井も高くない都合でしょう。一人列の奥行きが狭い一方、2人列は広くなっています。クラスJと普通席の境目で、後ろに行くと奥行きは同じ幅に戻ります。


<トイレ>

 トイレの雰囲気はE70と大差ありません。

 これらの写真の機材番号:JA252J


日本航空のサービス(クラスJ)について

資料のインデックスに戻る