日本航空・BOEING767-300ER[A41](JALビジネスクラス スカイラックス)

 BOEING767(B767)は、当初は、短距離路線や、B747の補佐をする機種という位置づけでいたように見えますが、B747が引退していくと、この機種がメインになりつつあります。2010年10月に、羽田空港の国際線が活発になりましたが、羽田からの機種は、ほとんどがこの機種になるようです。“フラッグシップ”であるB777が“メイン”ではないのは、乗客数の問題と、B777の保有数が少ないからだと推測できます。


詳細はアイコンの説明をご覧ください


 外観は、従来機のB767-300とほとんど変わりがないはずです。



 横が2-2-2配列×縦5列=定員30名のエグゼクティブクラスです。エコノミークラスは横2-3-2配列なので、1列しか少なくなっていません。2-2-2配列というのは、クラスJと同じです。そのクラスJの座席は、プレミアムエコノミーとしてサービスしている航空会社もあります。座幅は460mmですが、これは、最近の通勤列車と同じくらいです。



 JALエグゼクティブクラスは、別名「SEASONS」と呼ばれ、季節に応じて、ヘッドカバーやクッションなどの色が変わりますが、この色(青系)は夏バージョンです。春は緑系、秋は黄系、冬は赤系となります。97年のSEASONSのパンフレットによると、インテリアデザイナーのサー・テレンス・コンランと共同開発したもののようです。SEASONSデビュー当時は、三大テノール歌手がCMに出演していました。
 肘掛けの中央の上面には、MAGIC(テレビや音楽など)のコントローラーが見えます。肘掛けの下部には、パソコン用の電源があります。



 肘掛けにあるボタンは、リクライニング、レッグレストの角度、レッグレストの長さ、ランバーサポートの厚みの4つが調整できます。電動ではありません。
 テーブルを出しながらテレビを見ようとすると、このようになってしまいます。おつまみ程度ならまだしも、食事はしづらいです。隣に誰もいなければ、隣の席を上手く使って、テレビをこちら向きにして使うこともできますが、隣に知らない人がいると非常に手狭に感じそうです。そしてテレビのために、色々割を食っているような印象があります。テレビの画面は大きめで、中央の肘掛けの幅はかなり広いですが、コントローラーを上面に収納するためでしょうか。カクテルテーブルの類はありません。
 スポットライトは、ONかOFFの2種類のみ。
 これでハワイの往復の可能性もある座席でしんどいです。



 シートポケットは3箇所あります。リクライニング等が電動ではない=動かす装置がないので、座席の下にはある程度の物が置けます。



 オーバーヘッドビン(荷棚)は、古いB767には角がありますが、新しい機種はB777と同仕様です(開けるとき、棚全体が降りる)。
 国際線は、評価するほど乗っていないため、このページを掲載した現在、お勧め度は載せないつもりですが、この座席に関しては、「☆−−−−」程度の判断です。


 <トイレ>

 30名のエグゼクティブクラスの定員に、2箇所用意しています。もう一箇所は、若干狭く、おむつ交換台がない以外は同じです。金属むき出しが無くなり、洗浄ボタンや大理石風のカウンターなど、トイレもB777と近い様子になっています。


 <ギャレー>

 (左の写真)機内を入ってすぐに、このようなコーナーがあります。長距離線の場合、おそらく、ここに飲み物などを用意して、セルフサービスのコーナーにします。
 (右の写真)従来機と比べても、搭載機器に変化があるようです。


 これらの写真の機材番号:JA623J




資料のインデックス に戻る