日本航空 401便(成田→ロンドン)・ファーストクラス のサービス
90年代の初め頃だったか、成田〜ロンドン線の便は「ビッグベンエクスプレス」という愛称が付きました。他の路線よりも機内の仕様がよい、当時の最新鋭機のB747-400が飛ばされていました。B747が引退してしばらく経ち、今こそそういう名前は使われていないものの、今回乗る「SS7」仕様の機材は、13年01月に真っ先にロンドン線に導入されました。90年代当時のニューヨーク線の愛称「ビッグアップルエクスプレス」とともに、この2路線はJALの国際線の花形といっても過言ではありません。
<時刻表上の時刻>
出発 | | 到着 |
成田 (NRT) | 11時45分 | → | 15時25分 | ロンドン (LHR) |
| 12時間40分 | |
搭乗時期:2014年03月
※以下文中に出てくる「○○」は食事のシリーズ名、【△△】は料理名を、機内食のメニューから抜粋したものです。
搭乗直後
ファーストクラスが8名の定員に対して、この便は自分を入れて乗客は3人だけでした。内外含めてファーストクラスでこれだけの人数というのは珍しいです。画面で地図を見ると、目的地まで9600kmと表示してありました。長いです。
ウェルカムドリンク
ベルトサイン消灯・食事
乗客3人とがらがらなので、機内食もその分いろいろと食べることができ、料理が来るのが早かったです。
メニューにも記録にもなかったので、このページを作成するときの写真で判断したものですが、左から、アスパラガスを肉で巻いたようなもの、白い野菜を白身魚の刺身で巻いたようなもの、チーズのようなものを生ハムのようなもので巻いたもの…の3点です。私は洋食で頼みましたが、和食の人にも飲み物と一緒に出たような記憶があります。
事前に洋食で予約したので、パンとアミューズ・ブーシュがセッティングされます。パンは【桜のパン・レモングラスとミントのパン・生姜のパン・米粉のパン】の4種類に、バターはエシレバター。
アミュージュ・ブーシュは左から【生うにを乗せた贅沢なオニオングラタンスープをフランに仕立てて・春筍とアオリイカをスパイシーな木の芽のソースでからませて・フォアグラムースのタルト フランボアーズのソースと共に】です。タルトの上にはサクラの塩漬けが載っていて、春らしいです。
オードブル【キャビアの贅沢仕立て(キャビアコンディメントのタルト クリスタルチップを添えて カリフラワーのババロアとコンソメのジュレを一皿に)】
メインディッシュ【黒毛和牛のフィレステーキとコンソメ仕立ての長芋のポワレ(15種類の春野菜の食感楽しくふりかけて…山葵とカフィアライムの香りのソースを合わせて)】
…と、実は去年と全く同じメニューでした。和食は選びませんでしたが、和食の一部は去年とは違っています。
もちろんご飯とも頂きます。杉の香りのするお箸も健在です。飯物【竹の子御飯】・お椀【清汁仕立(桜海老真丈、じゅん菜、桜人参、芹)】・香の物
和食メニューにある、重ね前菜の一部【煮穴子と茄子煮浸し・活才巻 唐墨燻製 抹茶松風雲丹焼 合鴨葱串・菜彩鶏と長芋素麺 旨酢ゼリー】も頂きます。
デザートは、洋食メニューにある【濃厚なピスタチオナッツのアイスクリーム】に、アラカルトの【夏みかんとフロマージュブランのムース・ピーカンナッツとオレンジのケーキ】を一緒に盛って貰いました。
デザートの後に、アメニティキットが配られます。左下の正方形の箱は「JEAN-PAUL HEVIN」のチョコレートです。
15時少し前、照明が暗くなるのと同じくらいに、ベッドメイクをお願いします。今座っている席(2A)は食卓にして、隣(2G)をベッドにしませんかという、贅沢な提案がありました。普段、客が少ないときにはそうするといいます。
枕は、クッションとは別に用意されます。ただ…これは仕方のないこととは思いますが、ベッドマットが理由か、起きあがると静電気が発生してしまうことがありました。
アラカルトの中華風前菜【牛肉包み甜麺醤風味、エビマヨネーズ、クラゲの胡麻ソース和え】
同じくアラカルトの【春野菜のボイルとイベリコ豚の生ハムサラダ】と【日本のチーズセレクション】
【醤油らーめん】
ラーメンはカップ麺などではなく、冷凍麺とのことです。
日本時間18時00分頃、ようやくフライト時間の半分が過ぎました。以降はイギリス・ロンドン現地時刻(この時点で9時00分頃)にて。
14時を少し過ぎると、照明が明るくなります。
14時半前にラストオーダーです。
「フミコの和食」【台の物・真鯛の胡麻だれ和え「鯛茶漬け」風、木の芽のだし巻き玉子、れんこん桜風味 お椀・菜の花のお吸い物 小鉢・胡瓜の糠漬け、大根の浅漬け、柴漬け ご飯
この頃は東日本大震災から3年が経つ頃でした。被災地が海水の津波に浸ってしまった映像は見たことがある人も多いと思いますが、農地が海水=塩分に浸ってしまうと作物を育てられない中、綿を植えると、その塩分を吸い取ってくれるそうです。
このハンカチは、その綿を使って織られたハンカチで、「行こう!東北へ」キャンペーンの一環で配られたものです。
着陸する前に、「"Fast Track"ご利用券」が配られます。入国審査時にファストトラックが使えるという通行手形です。写真は日英の両面で、片方は撮影用にお借りしたモノです。
ほぼ定刻通りにヒースロー空港に到着しましたが、ただ…一時停止してもうちょっと進むのかという感じの、雰囲気的に何となく手前に止まったような気がしたものの、それでもベルトサインが消えました。しかも、ボーディングブリッジが後ろの1本しか使わないとのこと。つまり、降りるのはL2ドアだけです。今日だけの話でなく、いつもそうらしいそうです。ということで、CAさんに案内してもらい(=下のクラスに退いてもらい)、ロンドンの地に。
着陸前にピンク色の通行手形をもらいましたが、到着後の、入国審査のファストトラックの威力はすごかったです。普通のトラックは、100人以上とか、そういうレベルでかなり列ができていましたが、ファストトラックには10人も並んでいませんでした。ファーストクラス利用者対象だからか、治安的にも悪くないはずです。ちなみに、入国の紙にも書いたことを言葉で聞かれることもあります。治安がいいかもとか書きましたが、前の人は自分が終わってもなお質問されていましたが...。
ちなみに現在は、ビジネスクラスの利用客も使えるようになったそうです。
おまけ・両替の話
荷物受け取りの場所と、税関を抜けて(到着ロビー)、それぞれ両替所があります。日本国内でポンドに替える際は小銭は用意されませんが、早速タクシーでチップを使うことを考えると、ないわけにはいきません。2カ所共に小銭に両替してもらうことができます。これらは、手数料を取られませんが、一方で、日本円からポンドへの両替はしてくれなさそうでした(表示がないだけで…まぁ、そんなことはないと思いますけれども)。
ヒースロー空港からロンドン市内へは、ヒースローエクスプレスなどでロンドン市内に向かえます。
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