日本航空 406便(パリ→成田)・ファーストクラス のサービス


 パリ→成田線は、現地時間夕方にパリを出発し、成田には午後の明るいうちに到着します。
 前年はビジネスクラスでの帰京でしたが、この時はファーストクラスの特典航空券が取れたため、ファーストクラスでの帰京です。
 …というのがざっくりとした内容ですが、最初はドイツ・フランクフルトから帰国するつもりでした。ヨーロッパに唯一JAL直営のサクララウンジがあるからと言うのが大きな理由ですが、一方で当時、BOEING787のエンジンが、赤道近くを飛行する際に不都合になる事象が発生しました。フランクフルト→成田は赤道を通らないのに何故…となるわけですが、赤道を通る他の路線で使っていたB787を成田〜フランクフルト線に、成田〜フランクフルト線で使っていたBOEING777-300ERをその赤道を通る路線に、トレードすることになりました。BOEING787は、ビジネスクラスとエコノミークラスしか無いため、勘弁して欲しいということで、パリから帰国となりました。
 去年は雪の影響で一日遅れて到着したりと、フランクフルトと私の相性は余り良くないのかもしれません...。

<時刻表上の時刻>
出発 到着
パリ
(CDG)
18時05分14時05分成田
(NRT)
 12時間00分 

搭乗時期:2014年03月

※以下文中に出てくる「○○」は食事のシリーズ名、【△△】は料理名を、機内食のメニューから抜粋したものです。


搭乗直前・直後

 搭乗口のK41ゲートに向かうと、ほとんどが日本人で、アナウンスも日本語から始まります。何を話しているのかを一瞬考えなくてもいいので、これでほっとしてしまいます。予定通りの17時30分頃に搭乗開始。全クラス満席とのことです。そして機内に入ると、客室乗務員による「お帰りなさい」が。旅行中はほとんど日本語で会話することがなく、と言ってもたかだか3泊程度ですが、これがウルッときそうでした。何より、言葉が丁寧です。
 今まで国際線の海外発便に乗ったことがないわけではありませんが、ホノルルや台湾など、母国語は日本語?というほど日本語が多い地域からの帰国だったり、前の年のヨーロッパはツアーだったため、参加者同士普通に日本語で会話していた中、この時の旅行のように、一人で、しかも日本語がそれほど使われていない国からの帰国は初めてでした(香港→台北便に乗ったことはありますが、外国→外国なので、こういう感覚は起こらなかったです)。

 ところで、ラウンジの家族4人ですが、誰もファーストクラスには乗ってきませんでした。しかも搭乗中、ファーストの区画を通る(トイレ?)という、あまり近づいちゃいけない人たちなのかもしれません。となると(ラウンジにいた)10人−(家族)4人=(ファーストクラスの利用者)6人となり、満員ではなくなりますが、別の1組2人が、後の方になって搭乗し、めでたく8人満席となりました。
 往路は2席を独り占めできるという贅沢をさせてもらいましたが、今回は満席。もし、エコノミーであってもガラガラなら、3席を占めて寝ることもできたりと快適ですが、逆に今回は混雑しています。新しいファーストクラスとしての真価が問われます。



ベルトサイン消灯・食事


 ベルトサイン消灯後、飲み物と、乾物のおつまみが出ます。普段はそのまま持って帰るのですが、珍しく食べてみると…これもまたホッとします。写真の飲み物は、ファーストクラスのみに出されるブルーティーですが、このようなしゃれたものではなく、普通の緑茶でもちょうどよかったかもしれません。世の中の航空会社には、JALよりももっとお金を掛けたサービスが数多ありますが、JALはこの基本がいいんだろうな…と思います。海外の航空会社だったらこうはいきません。


 アミューズ・ブーシュ【フランス・ソーリーニュ産キャビア】。洋食を選んだ人は全員サービスされます。
 パンは、メゾンカイザーのパン。他にイチジク入りのものもあります。


 アミューズ・ブーシュの続き・【ブロッコリーの新しいかたち バジル風味のトマトとブーラッタチーズ】
 イタリア(の国旗の色)っぽいですがフランス帰りです。


 オードブル6種盛り【鴨とジャガイモと空豆のサラダ ハチミツとシェリーヴィネガーのソース/ホタテの燻製とひよこ豆のジュレ/ブルーシュリンプとプチボアのクレーム/ホワイトアスパラのミモザ仕立て/フォアグラのテリーヌ イチゴとルバーブのソース/パッサージュ53 クラシック イカとカリフラワー】
 最後の、イカとカリフラワーは、Passage53というレストランの佐藤シェフによるスペシャリテとのことです。上記のキャビアも、このレストランで出されたものと同じキャビアのようです。


 メインディッシュ【牛ヒレ肉とフォアグラのステーキ、ラディッシュと柑橘のソース、黒トリュフとジャガイモのピュレ】


 復路も和食でも頂きます。飯物【鶏と椎茸の炊き込み御飯】・お椀【海老葛打ちの澄まし仕立て】・香の物

 何かのブログにあった内容ですが、帰路便の機内食は、ファーストクラスもビジネスクラスも同じとのこと。確かに、キャビアなどの差はあるものの、メニューを見ると同じでした。なので、ステーキは、ビジネスと同じだからか、焼き加減は聞かれませんでしたが、程良く赤身が残っていました。

 ベッドモードにしてもらいます。往路はエアウィーブのマットでしたが、帰路はテンピュール(枕も含む)。路線によって違うようです。
 20時30分頃に機内が少し暗くなり、21時になる前に消灯します。


 フランス時間0時00分頃、ようやくフライト時間の半分が過ぎました。以降は日本時間(この時点で8時00分頃)に。


 音楽を聴きながら寝ることにします。就寝中もシートベルトは付けているものの、ベッド=寝返りも打てそうなほど広いです。飛行機の中で、ここまで熟睡できたのは初めてかもしれません。去年のビジネスクラスも寝られたには寝られたのですが、広くはなく、うたた寝に近い状態でした。今回は、快眠と言っても過言ではありません。実際、日本に到着した後のだるさは全く違い、難なく快速エアポートで帰れたくらいです(リンク先の写真はこの時に撮影したものです)。日本からの帰り便ファーストクラスは、上記の通り食事はアレかもしれませんが、体調管理という面では十分に乗る価値がありました。まぁ、ビジネスクラスも、去年はシェルフラットでしたが、今はスイートタイプと、そのときよりは大きくグレードアップしているようですので、また違うでしょう。

 11時30分になる前に、機内の照明が少し明るくなりますが、熟睡していて、起きた直後に、“あと1時間25分で着陸”というおはよう放送に気づいたのがこの時刻というだけです。
 食事を頼んだりトイレに行く間に、ベッドが片づきます。


 左側は【珍味・蛸の梅肉おろしのせ/鮑 クリームチーズのせ/フォアグラ照焼き】【ヴィシソワーズスープ】
 お盆には【JAL特製『九州じゃんがら』ヘルシーラーメン 】【若鶏七味照り焼き丼】
 満席なのでまとめて注文です。鶏照り焼き丼は、焼き肉丼みたいな味付けだった覚えがあります。どんぶりをかっこむことができるのはありがたかったです。その後、帰国便のアラカルトには、駄洒落を交えた丼もの(ロンドン発の場合ロン丼)が用意されることになりました。


 「空のお取り寄せ」【壱岐の島茶漬け(鯛)】

 成田空港には、1時間早く到着した。早く帰りたいような、もったいないような。このときは成田空港に到着しましたが、14年3月30日から、羽田空港の発着となりました。




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