日本航空 407便(成田→フランクフルト)・ファーストクラス のサービス

 日本→フランクフルト線は、午前中に日本を出発し、フランクフルトには現地時間夕方頃に到着します。

<この旅行の前提>

 フランクフルト メッセという展示会場にて開かれる業界関係の展示会を見学しに行く旅行を取引先が企画。その旅行に参加することにしました。その一方、手持ちのマイルがその旅行の月で消えてしまうため、ビジネスクラスの特典航空券で行こうと思っていたので、往復の飛行機は自分で手配(ランドオンリー)という段取りをしました。このため、「添乗員」という言葉などが出てきますが、フライトとは直接関係ありません。
 ところが、特典航空券の席が取れず、ビジネスクラスの有償の券を購入し、マイルが消えるのは確実なので、無駄になくなるよりは…と、半分冗談でビジネスクラス→ファーストクラスのアップグレード特典を申し込んでおきました。
 フライトの前日、空席状況や並びで空いている席があるかなど確認をしたところ、なんと自分の予約している席が空席になっていました。日付を間違えたかなどと思いびっくりして予約の詳細を見たところ、ファーストクラスにアップグレードされていました。ファーストクラスは出発24時間前までに連絡すると機内食の予約ができるので、電話して食事の予約をしましたが、締切の30分前でした。
 この冗談で入れたようなアップグレードが、あとあとJALの真髄を見ることができたような気がしました。


<時刻表上の時刻(あくまで、予定通りだった場合←これが今回重要)>
出発 到着
成田
(NRT)
12時25分16時40分フランクフルト
(FRA)
 12時間15分 

搭乗時期:2013年03月

※以下文中に出てくる「○○」は食事のシリーズ名、【△△】は料理名を、機内食のメニューから抜粋したものです。


搭乗直後

 この機種では2カ所の扉から乗降します。ボーディングブリッジで2つの通路に分岐します。「運命の分かれ道」と表現する人もいますが、そこの分岐点では、定員9名のファーストクラスのみ左です。ちなみに、ビジネスクラスに小さい子供連れ(国内線であればファーストクラスよりも先に搭乗できる)がいるようですが、その人たちより先にファーストクラスから先に搭乗できるとのこと。撮影をする立場としてはありがたいですが、もちろん、機内を撮影する人なんていないであろう普段からそうでしょう。機内では、ファーストクラスの客室とビジネスクラスの客室の間はギャレーもあり、かなり区別されています。

 長距離線は初めてです。しかも、2発機の中長距離も初めてでした。

ベルトサイン消灯・食事


 おしぼりが配られた後、サロン・シャンパンのウェルカムドリンクと、メニューには記載がないフォアグラのムースと、魚介類のマリネが出てきました。ホノルル線の時は初めは乾きものが出されましたが、それらは後ほど配られます。


 食事は事前に洋食で予約しており、パンとアミューズ・ブーシュがセッティングされます。パンは【赤飯のパン 桜のパン 生姜のパン 米粉のパン】の4種類にバターはエシレバター、アミュージュ・ブーシュは左から【生うにを乗せた贅沢なオニオングラタンスープをフランに仕立てて 温と冷の温度差をかきまぜて...】【春筍とアオリイカをスパイシーな木の芽のソースで絡ませて】【フォアグラムースのタルト フランボワーズのソースと共に】です。右の2つは木の芽や桜など、春らしさを感じる料理でした。一番左に、コーヒーミルクが入っていそうな容器の中にはオニオングラタンスープが入っていて、その右のグラスの中に入れ、かき混ぜます。
 アルコール弱いのでは酒類はウェルカムドリンクだけにして、あとは、遠くから見たらワインのボトルかと思われるようなガラス瓶に入った、ブルーティー(写真右上)を、これまたワイングラスに注いでもらいます。


 アペタイザーは選択できますが、【“キャビアの贅沢仕立て” キャビアコンディメントのタルト クリスタルチップを添えて カリフラワーのババロアとコンソメのジュレを一皿に】を選択。キャビアは王道です。カリフラワーのババロアとコンソメのジュレ(左のグラスに入っているもの)と、このキャビアの塩味の組み合わせがすばらしく、思わず「おぉっ!」と、言いそうになりました。


 アペタイザーは、キャビアの他に、【春の“貝尽くし” 蛤、アサリ、小柱...温かなタルト仕立て 香ばしい桜海老の香りで...桜の香りをまとわせた蛤のスープを一口添えて】も頼みましたが、見た目を含めて春の息吹が感じられるようで、心地よかったです。蛤のスープは、タルトに掛けるなどするわけではなく、スープとしていただきます。


 メインディッシュは【宮崎牛フィレステーキのコンソメ仕立てと長芋のポワレ 15種類の春野菜を食感楽しくふりかけて... 山葵とカフィアライムの香りのソースを合わせて】に。普通、ステーキというと平たいお皿に載せられますが、スープに敷かれているので、スープボウルのようなお皿で提供されます。ステーキは、ミディアム程度に。十分柔らかいです。

 もちろんご飯【焼筍御飯 清汁仕立 桜海老真丈、じゅん菜】も注文。写真左下(筍御飯の下)に、本来ならご飯の付け合わせとして用意される山椒味噌ですが、甘い味噌でこのステーキにも合います。※お箸は後ほど気づきます。


 デザートは和食の方を選びました。【鯛最中 抹茶ケーキと黄奈粉アイス 雪人参ジャム添え】
 確か、右のお皿の中に餡があり、それを左の鯛のおなかに詰めて、鯛焼きみたいな感じで食べた覚えがあります。 客ごとに食事が違うため、デザートなどのワゴンサービスはありませんでした。

 このあとの料理はアラカルトメニューです。

 チーズの取り合わせは、【春のおめざめタイム/さくら/酪佳/マットネ・ロッソ/くろまつないブルーチーズ 】。
 マットネ・ロッソが(写真右下)、ブルーチーズ以上に癖があるので、柚子ジャムと一緒に食べると、それが見事に打ち消されました。



 アメニティキットが配られます。ミネラルウォーターから時計回りに、チョコレート、モイスチャーマスク、アイリフレッシャー(アイマスクではない)、歯ブラシなどの入ったポーチです。この写真の5点の他、(海外のホテルには置いていないことが多い)宿泊先でも使えるナイトウェアももらえます。



 そろそろ消灯になるので、ベッドパッドを敷いてもらいます。ずり落ちないように、上の部分は袋状で、ヘッドレストにひっかけるようになっており、そして羽毛布団を掛けてもらいます。

 食事が落ち着くと、ワインを飲みながら寝る人などもおり、照明が暗くなり、シェードが下げられます。
 16時43分、完全消灯。ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスは到着2時間半前には明るくなるようですが、ファーストクラスはゆっくり休んでもらうため、ぎりぎりまで暗いようです。真っ暗な状態で、左右の読書灯をつけると、手前に影ができなくなります。

 長距離フライトなので、せっかくなので、後ろの方まで行ってみることに。後ろのギャレーは広いのですが、後ろの方に行くにつれて、通路の幅が狭くなっていくのがわかります。逆に、戻るとき、特にCクラスとFクラスの差は異常(笑)です。座席間の寸法を実際に測ってみると、ファーストクラスは1120mmで、ビジネスクラスは540mmでした。ファーストクラスばっかり乗ってると、人間を悪くしちゃいそうです。まぁ、だからといって、狭い席で、窮屈な思いをするよりは全然いいのですけれども。後ろの方に行く時に、知り合い(ツアー同行者)がいるかを見てみたところ、真っ暗+密度が高く、ほぼお手上げでした。ちなみに、エコノミーは満席とのことです。


 日本時間18時30分頃、ようやくフライト時間の半分が過ぎました。以降はドイツ・フランクフルト現地時刻(この時点で10時30分頃)にて。

 引き続き、食べたアラカルトメニューを。機内が暗い中ですので、見づらい写真がある旨ご了承ください。

 【壱岐の島茶漬け(鯛)】
 乾燥した機内では汁物が欲しくなります(その1)。鯛はお刺身です。


 左上は【春野菜のボイルとイベリコ豚の生ハムサラダ 〜グリーンゴッデスドレッシングと共に〜】、中央には【黒豚カツサンド】


 【富山産 ほたるいかの醤油漬け】【中華風前菜 牛肉包み甜面醤風味・海老マヨネーズ・クラゲともやしの胡麻ソース和え】。
 中華風前菜のテキストと、お皿の並びは逆です。牛肉包み甜面醤風味は、北京ダックが牛肉になったようなものです。


 【山菜うどん】
 乾燥した機内では汁物が欲しくなります(その2)。麺のコシなど、地上で食べるおうどんと大差ありませんでした。


 出発してから9時間半くらいが経った頃(フランクフルト時刻14時過ぎ)、ファーストクラスの機内はまだ暗いにも拘わらず、操縦室より放送がありました。照明が暗い時間帯の放送は珍しく、“映画をご覧中の方申し訳ありません”という前置きがあったということは、映画なども止まる(この機種では緊急性の低い話の場合、映画などは止まらない)と言うことでしょうから、あまりいい話ではないようです。フランクフルトが大雪のため、空港の滑走路が閉鎖されてしまったそうです。夜半まで降り続く予報で、この先ダイバートとして、JALのスタッフがいるイギリス・ロンドンかフィンランド・ヘルシンキに向かうようです。JALにはフランス・パリも就航していますが、パリは候補にないようです。フランクフルト〜パリ間は高速鉄道で4時間と近いですが、日本で東京から高速鉄道で4時間と言えば、中国地方まで行けます。東京で降っている雪が中国地方まで降っているとは思えないので、単純に受け入れの問題かもしれません。個人用テレビでフライト情報を見ると、日本からの軌跡はそのまま出ているものの、出発地はフランクフルト出発となっていました。
 操縦室からの放送後すぐ、客室責任者が一人一人お詫びに回ります。今まで、JALの機材がヘルシンキに降りたことはないとのこと。ということは、JAL初のヘルシンキ着陸の可能性もあります。もしチャーター便は過去飛んだことがあるとしても、1年前から計画するほどのようです。機長は普段以上に緊張したでしょう。

<チャーター便について>
 チャーター便の準備は、運航の1年前から始まります。機材の調整、現地空港の確認、実際のオペレーションまで、延べ数百人のスタッフが関わり当日のフライトを迎えます。パイロットにとっても、これまでに運航経験のない航空路や空港となるため、事前の調査や準備を計画的に進めなければなりません。特徴的な進入方式、複雑な滑走路や誘導路の形状などの注意点を確認し、予想される特異な気象現象や管制指示などを繰り返しイメージします。
(引用・AGORA 17年1・2月合併号)

<補足説明>
 このフライトは13年の3月のものです。予定ではヘルシンキには、BOEING787での定期便が同年2月下旬から飛んでいるはずでした。ところが同年1月に、そのB787に重大なトラブルが発生しB787の運航を停止(ヘルシンキ線以外にも、B787デビューと共に就航する他路線はあったものの、代替機で就航しましたが、ヘルシンキ線へはB787が飛べるまで就航できませんでした)、搭乗日時点ではまだ延期の状態でした。その一方、JALのスタッフの方は準備室として常駐はしていたようで、ヘルシンキにダイバートすることになったようです。
参考:成田=ヘルシンキ線の開設延期について

 フィンランド・ヘルシンキ時刻の16時00分(ドイツ・フランクフルト時刻15時00分)、ファーストクラス客室の明かりが点灯します。
 そして、ヘルシンキ空港に現地時刻17時26分に到着します。


 イレギュラーとはいえ、JALの飛行機が(多分)初めて、ヘルシンキに到着しました。タラップカーが近づき、ドアが開き、地上係員が機内に入ると「皆様お疲れ様でございます」と放送がありました。一カ所の扉(L2ドア)からの降機です。ボーディングブリッジではなく、タラップで降りますが、その際、「通過旅客搭乗券」を渡されました。よくこんなのがあったものです(飛行機に備え付けでしょうか)。福岡空港でプロペラ機に乗るときに見て以来です。
 ツアー添乗員の話によれば、入国せず、ボーディングブリッジをわたりきって、待合いロビーで待っていることになるだろうという話もあったようですが、結果は、オープンスポットに到着後バスに乗りターミナルビルに向かい、普通通りフィンランドに入国しました。

 入国すると言うことは、一時的な滞在ではなく、一泊することになりました。ホテルに向かう前、翌日のスケジュールとして、「ホテルバス出発時間:午前7:30 チェックイン開始時間:午前8:00 出発時間:10:00」旨の案内がありました。こういうイレギュラーで、JALのスタッフは準備室程度なので数人しかいない中、乗客乗員併せて二百人程度の人が、いきなりヘルシンキ周辺に宿泊です。ホテルに着くまで時間は掛かりました。
 本来であれば、ファーストクラスの乗客は空港内のホテル(ヒルトン)を用意してもらえたようですが、ツアー同行者との兼ね合いの都合で、空港から少し離れたホテル(クムルス)に宿泊することにしました。この空港〜ホテル間のバスはホテルの送迎車のようですが、ホテル代、夕朝食代は、JALが負担するとのことで、実際、チェックアウト時に請求はありませんでした。ただ、1階にあったビュフェレストランでの夕朝食でしたが、正直何を食べているのかが分からない料理で(一応、ビュフェ形式)、正直、機内でアラカルトを食べておいてよかったです。ヘルシンキに寄ることが予め分かっていれば、どんな料理があるのかを予習していたかもしれないのですが…。


翌日(ヘルシンキ→フランクフルト)


 本来であれば当日時点で成田行きの便が飛んでいたからでしょう、空港の表示のディスプレイにはJAPAN AIRLINESのロゴが自然に表示されていました。
 チェックインはビジネスとエコノミーの2列のみ。ファーストクラス(と、プレミアムエコノミー)の列はありませんでした。成田→ヘルシンキの搭乗券を見せると、回収され(手元に戻らず...)、私の名前は書かれていたものの、席:OPEN、クラス:Yとだけ書かれた新たな搭乗券に、席情報を手書きで記入し、渡されました。
 フィンランドもドイツも、EUのシェンゲン協定に入っているため、出国することなく保安エリアに。ラウンジへの入場券をもらいます。


 ターミナル2の27〜28番搭乗口近くにある、ヘルシンキ空港のASPIREラウンジです。インテリアが、何となく、北欧に来たことを感じさせます。今度はゆっくり訪問したいです。ちなみに、現在JAL便で使えるラウンジはFinairLoungeというところが使えるようです。


 朝食も用意されていました。丸いお皿左上の料理は、「カレリアパイ(Karelian pie)」という、フィンランドの名物のようです。右にある、みじん切りのゆで卵を上に載せて食べるのが一般的なようです(が、当日は特にそんなことは知らず、たまたま持ってきていました)。素朴な味でした(醤油を掛ける日本人的には味は薄く感じるかも)。

 本来なら10時30分に出発予定でしたが(前日の案内から遅れる)、雪の影響や到着機混雑の影響で、管制による規制がかかり、12時30分に出発するとのこと。ただ、すぐに出発できるように、10時40分には、飛行機に入れるようにしたようです。
 ファーストクラスの乗客は、当初は私入れて8名でしたが、3名減りました。この3名は、何らかの手段で目的地に向かったのでしょう。全員が全員、最終目的地がフランクフルトとは限らないでしょうから、ヘルシンキからの便で、最終目的地に向かったのかもしれません。

 待っている間、おしぼりと温かい緑茶が出ました。ちなみに、座席のページの一番上の写真(雪の中停泊中のB777の外観)は、このときに撮影したものです。
 フィンランド・ヘルシンキ時刻11時24分にドアクローズ。出発しました。


 アラカルトのメニューにあったラーメンくらい食べられるかなと思っていましたが、寒い中とはいえ、電源を落としてクルーが撤収し、翌朝見ると、ドライアイスが溶けていたので、品質的にはだめと判断、食べられませんでした(ラーメンは冷凍保存)。今思えば、プレミアムエコノミー用で用意してあったと思うカップ麺(うどんですかい 等)なら、もらえたかもしれません。
 また、ヘッドホンは、ビジネスクラス用しか予備がないようで、それでもよろしければ、と持ってきてもらいました。

 12時19分、ベルトサイン消灯。


 飛んでしばらくすると、CAの方が(乗客のいない)1Aの席に来てみませんかということで付いていくと、氷河が見えました。普段のフライトでは、高度が高いところを飛んでいるので氷河が見えないため、こうやって見えるのはまれとのことでした。


 そうこうしていると、香港線でも見えた、ファーストクラス用のワゴンが客席にやってきました。普段はギャレー付近で作業台として使うためか、装備はしているようです。おしぼりが置かれ、クロスが敷かれ、お水ももちろん置かれて、簡単とはいいながらも、軽食が始まります。

 メニューは、ハムとチーズ、バーベキューチキンのサンドウィッチ、果物(パイナップル、キウイ、ブドウなど)、イチゴのケーキ。
 全クラスとも同じ内容のようですが、ファーストクラスの客は、目の前で好きなものが選べます。サンドウィッチ用のお皿は温められていました。

 軽食が出ると聞いたとき、トレイで一人一人来るのだろうか、と思っていました(実際、ファーストクラス以外はそういう風にサービスされたようです)。しかし、それをいい意味で裏切られました。今となっては客の前にはお披露目しないワゴンが使われて、これはこれで、ヘルシンキを経由してよかったと思うくらい、超レアな体験でした(私以外の乗客乗員は、多分そうは思わなかったでしょうが…)。
 驚いたのはこのサンドウィッチ、特にバーベキューチキンが美味でした。バーベキューソースにマヨネーズが混ぜてあり、酸味が抑えられていて優しい味に。そしてベーコンも混ぜてあり、食感も楽しめます。(当時)今後ヘルシンキ線ができる際はフィンランドのケータリング会社の機内食を積むのでしょうが、期待できます。また、突然の依頼にも拘わらず、二百名近い客の機内食を用意したケータリング会社には感謝です。


 コーヒーも頼みましたが、牛乳のような生ものはだめとのこと。(下級クラスの)ポーションタイプのフレッシュを持ってきてもらうように頼みました、のですが…普通のミルクの容器で持ってきてくれました。味を見てみるとフレッシュの味です。どうやら何個か開けて、ポットに入れてくれたようです。ただ豪華なだけじゃなく、心尽くしとは、こういことなのでしょう。写真左はどら焼きです。

 着陸までは、ほぼ想定通りでしたが、そこから先が長い…。まず、着陸はドイツ・フランクフルト時刻で13時34分でした。フランクフルト空港の構造は分かりませんが、迂回しているような印象です。(列車で言えば)運転停止を数回繰り返し、天気も良く雪も解けているというのに、また、出発機がまだスポットにいるというのならわかりますが、“到着スポットの除雪作業のため”と、10分間程度の抑止。到着のターミナルビルは同じものの、普段とは違うスポットに止まったようです。
 そして飛行機が完全に停止した時刻は、14時18分。飛行機が停止し、ベルトサインが消える前にはボーディング・ブリッジが航空機に近づいていて、ベルトサインが消え、ファーストクラスの区画のカーテンを閉め、ドアが開いたと同時に、すぐにファーストクラス向けの降機の案内が。このやりとりは、国内線よりも早かったです。
 これで、成田→ヘルシンキ約12時間+ヘルシンキ滞在約19時間+ヘルシンキ→フランクフルト約3時間=合計34時間にもわたる、成田〜フランクフルト間のフライトは終了しました。

 EU域内空港の構造は分かりませんが、可能性としては通常の成田〜フランクフルト線と同じ国際線ターミナルに到着したようです。そのため、ヘルシンキで出国はしなかったものの、フランクフルトでは再度パスポートに入国のはんこが押されました。つまり、今回の旅行関係では、パスポートには、日本出国→フィンランド入国→ドイツ入国→ヨーロッパ出国(これは帰路)→日本入国(これも同じく)という、不思議な状態になっています。昨今、LCCで入国審査を受けずに入国してしまった出来事もある中、本当はいけないんですかね??。


 この大雪ですが、二十数年間現地在住の翻訳の方によると、ここまでの大雪は初めてとのことでした。
 ちなみに私の参加したツアーで行われた懇親会の同席者(別の便に乗ったので、フランクフルトではなくパリに向かったよう)の話だと、パリに着くダイバート便も多かったでしょうから、道路等々そこからが大混乱だったようです。となればダイバート客のホテルの確保も大変だったでしょう。一方ANAのフランクフルト便はフランクフルトに無事に到着できたようですが、滑走路がクローズするほどの大雪の中ですから、地上の交通事情も悪かったでしょう。一瞬のタイミングで到着できたとはいえ、もちろん、到着したので航空会社の手は放れるわけで、サポートはないはずです。そういう意味では、フルサポートを受けてフランクフルトに到着できたわけで、いくら(添乗員付きの)ツアーに参加しているとはいえ、不安にならずに目的地に到着できたのはよかったです。…まぁ、当初は、展示会は1.5日間見学できる予定だったのが、変更できない後のスケジュール的に、半日しか見られなかったのですが…。




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