サービス(JALWAYS 072便・成田→ホノルル)


 日本→ハワイ線は、日本を夜に出発し、日付変更線を越えて、ハワイへは(現地時間)午前中に到着します。72便は、成田発の最終便です。

<時刻表上の時刻>
出発 到着
成田
(NRT)
22時00分09時50分ホノルル
(HNL)
 6時間50分 

搭乗時期:2010年03月

※以下文中に出てくる「○○」は食事のシリーズ名、【△△】は料理名を、機内食のメニューから抜粋したものです。
※食事の写真は、折角なので、いい銘柄の酒類でも入れて撮影したかったところですが、体調が芳しくなく、ソフトドリンクのみの写真なので、ご容赦ください。


搭乗直後

 B747-400のAコンパートメントにあるファーストクラスは、他のクラスの利用客が通ることがなく、利用客も最大12名なので、慌ただしさがありません。上着を預けたり、コスメティックキット(アメニティキット)や、リラクシングウェア(パジャマ・機内着)が配られます。男女やサイズの違いがあるため、座席に置いてあったり、一方的な流れで配られるようなことはありません。
 12名の定員に、客室乗務員は3名で担当します。

 スリッパはポケットの中に入っています。国内線ファーストクラスと同じものです。

 昔は、この時点でウェルカムドリンクがありましたが(F,Cクラスで)、“当局の指導”的な理由から、日本の航空会社では現在はありません。


ベルトサイン消灯・食事

 今回の便の、客室責任者の方は、ソムリエの資格を持っており、ジャケットにブドウのマークがありました。
 夜間の離陸なので、離陸時は照明が落とされますが、ベルトサイン消灯後、中央の照明は消えたまま、壁の部分が明るくなります。


 まずは分厚い革の表紙に挟まれたメニューが配られます。メニューには、飲み物、料理に分かれています。手書きで、担当のCAさんの名前と、「本日のご搭乗ありがとうございます」と書かれたカードも入っていました。ファーストクラスは、アラカルトのメニューがありますが、メニューを見ると、アラカルトの部分が、Webサイトに記載されている内容と若干異なっていました。

 その後、おしぼりが、利用客数が少ないときの国内線のファーストクラスと同じ、台に載せられた状態で配られます(多いときは、籠から一人一人取る形です)。もちろん、コロンの香りがしました。


 最初に、ドリンクとおつまみが。ウェルカムドリンクも含めているのでしょうが、飲み物の種類は何でも良いです(Cクラスは2種類のみ)。このおつまみは、国内線ファーストクラスと同じものですが、国際線の場合は、袋を開け、小皿に開けた状態で配られます。


 やがて、アラカルトの珍味が出て来ました。左から、【あん肝ポン酢ゼリー掛け・数の子山葵漬け】です。クルーによっては、普通のアラカルトのように、リクエストベースの時もあるようです。
 その後、食事のリクエストが聞かれます。ちなみに、ファーストクラスの場合、機内食のメインディッシュを、事前に予約することが出来ます。自分の場合は“洋食・ビーフ”の旨既に連絡していたため、その確認でしたが、ビーフなので、お肉の焼き加減が聞かれます。


 洋食なので、やがて、パンがかごに入れられてやってきます。この写真の通り3種類です。もちろん、いくつもらっても構いません。パンそのものが温かいのはもちろんですが、お皿も温められていました。バターが、写真上部真ん中にある、緑の蓋のものですが、濃密なものでした。
 写真真ん中は、「食前の小さなお皿 取り合わせ(Amuse Bouche)」です。左から【子羊肉のローストとリエット・蟹肉メロン風味 ラビオリ仕立て・手長海老のココナッツ風味 ブラマンジェ風】です。


 アペタイザーは、2種類から選択。【ヘルシーメニューセレクション フレッシュサラダアペタイザー・帆立のマリネ添え】です。ドレッシングは2種類あり、ジンジャーかサワーです。これはアラカルトの温野菜のサラダでも同じでした。上に載っている南瓜や蓮根は、ちょっと乾燥気味でしたが、生野菜は程良かったです。


 メインディッシュの【みちのく岩手産牛 ビーフステーキ ペリグーソース イベリコ豚のクロケット添え】です。お肉の焼き加減は、確かミディアムで頼んだ覚えがありますが、程良く赤身が残っていました。付け合わせのクロケット=コロッケもなかなかです。

 食事は、どのような組み合わせでもできます。例えば、あくまで洋食なので、普通はステーキとパンですが、和食メニューが残っていれば、このようにステーキとご飯+お吸い物+梅干しという組み合わせもやってもらえます(和食メニューの蟹飯でも選択可能)。意外とこのソースが、ご飯にも合いました。右上の塩に付けても合います。
 右に写っているお箸が、杉の香りが大変香ばしかったです。漆などが塗られているわけではありませんが、割り箸のような角がなく、普通のお箸のように全体の角に丸みを帯びています。


 「デザート盛合せ」です。本来なら、【ホワイトチョコとストロベリーのムース・マロンとカラメルムースのケーキ・バニラアイスクリーム エクレア仕立て】ですが、果物が食べられない私は、【バニラアイスクリーム エクレア仕立て】のみいただくことにしました。すると、2個盛りつけて貰えました。

 国内線と違い、7時間弱のフライトなので、余裕があります。余裕がある分、国内線ファーストクラスのような、食器の片づけるときの音などの慌ただしさがありません。

 食事が終わると、入国に関する書類が配られたり(つきっきりで見てもらえました)、照明が徐々に消えます。やがて読書灯もつかなくなります。窓は、CAさんがそこまで行って手で閉めます。

 寝る際は、羽毛布団が用意されています。これは、毛布の代わりに使うものです。ただ、自分では掛けづらいので、CAさんに掛けてもらうことになります。座席の幅にあわせた布団で、ふかふかです。ベッドパットや敷き布団の類はありません(布のシートだから蒸れることもないからでしょうか)。

<日付変更線通過>

照明点灯後

 ハワイ時間9時05分になると(日本時間4時過ぎ・出発してから約6時間後・到着約1時間前)、夜行列車と同じように「おはようございます。この便は順調に飛行を続けております。〜」という“おはよう放送”があり、徐々に照明を明るくしていきます。起き次第、おしぼりを配りながら、飲み物を聞かれます。
 後ろにはミネラルウォーターやチョコレートがあり、トイレには歯ブラシとマウスウォッシュが。
 他のクラスの場合、「リフレッシュメント」ということで、デニッシュなどが配られますが、ファーストクラスの場合は決まったものはありません。おすすめされていることもあり、アラカルトの【フレッシュカットフルーツ】を食べる人が多いようです。
 私は、朝食として、温野菜のサラダとオムライスを頼みました。


 「身体に優しいヘルシーメニュー」の【温野菜のサラダ】は、昨日の夕食のアペタイザーから帆立を抜いたようなもので、生野菜に、カボチャなど加熱した野菜が載せられています(ブロッコリーやカリフラワーなどのあんな感じではない)。色々な種類を味わいたい身としては、昨日と同じものなのは若干がっかりですが、朝食として考えれば、これくらいでも良いです。


 そして、サラダが食べ終わると「懐かしの洋食」の【ふわふわオムライス マッシュルームソース添え】がやってきました。たんぽぽオムライスで、中はケチャップライスです。…国内線ファーストクラスで良く感じる「これが飛行機で食べられるなんて」というトロトロを再現していて、スクランブルエッグ(※日本の場合・ハワイ現地のスクランブルエッグはふわふわではありませんでした…)を食べているのと同じでした。
 おはよう放送から約40分後、まもなく機内エンターテイメントの終了、ヘッドホン回収の旨(おそらくエコノミークラスのみ)の放送。個人用テレビの画面が消え、フライト情報も表示しなくなりました。この時点でも、かなり思い思いに過ごせます。
 そこから25分(10時10分頃)で到着しました。

 国内線のファーストクラスに乗ると、至れり尽くせりですが、途中で完全消灯で真っ暗な時間帯はあるものの、国内線の4〜5倍もの時間です。大変濃密な応対でした。

 ちなみに、(食べられなかった)他のアラカルトのメニューは、【フォアグラ味噌漬け】、【TOKYO CURRY LAB. X JAPAN AIRLINES 東京香味カレーライス“ぎゅっと野菜”】、【世界のチーズ 取り合わせ】、【しょうゆラーメン】【にゅう麺】、【フレッシュカットフルーツ】、【アイスクリーム】、【チョコレート】です。


ホノルル国際空港到着

 最初にファースト、次にエクゼクティブ、最後にエコノミーの順に降機がありますが(ちゃんとカーテンを閉めて区切っていた)、なんだか、降機に時間がかかっているように思いました。その話をCAさんにすると、国内の場合は目が覚めていて、仕事などもあるが、ここではのんびりしているからではないか、とのことです。エコノミーの降機開始から、最後まで7分はかかるようです。

 以降はファーストクラスとは関係ない話です。
 ファーストクラス、エグゼクティブクラスの優先降機を使わなくても、到着してから30分弱で、出口に出られます。一番かかるのは入国審査の並ぶ列ですが、それでも奥(4,5)の方に行けば、若干空いており、空港の人もそれを案内していました。
 そのあとのバゲージクレームの時点では、既にファーストクラス向け荷物は既にターンテーブルにはなく、地面におかれていました。そのあとは、団体か個人かに分かれて、税関の紙を渡すだけ。これで出口(30分弱)。
 最近になり入国審査が厳しくなり、家族ごとに審査を受けられるのは昔と変わりませんが、指紋採取(両手5本とも)と顔撮影があります。高速道路の料金所で、大型車が多い列に並ぶと一気に抜けますが、ここでは家族全員分の採取・撮影があるので、一気に抜けるわけではありません。



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