JR東海・新幹線300系

……こだま、ひかり号 のグリーン席

 300系とは、JR東海になって初の新幹線で、1992年にデビューしました。デビュー当時は「のぞみ形車両」と時刻表に表記されていましたが、やがて、定期列車ののぞみ号では使われなくなり、2012年03月16日に引退しました。
 300系のグリーン席には、製造時期や所有会社によって様々違いがあるとのことです。


詳細はアイコンの説明をご覧ください

 その他のサービス:冊子(WEDGE、ひととき)
 音楽のサービス内容:5チャンネル(Classic、Audio Special、Artist Collection、English Conversation、Radio〔NHKラジオ第1放送〕)(2008年10月現在・2ヶ月ごとにプログラムが変わります)




 100系開発の際の、0系との比較は、サービス追求だったようですが、この300系開発の際の、100系との比較は、軽量化だったようです。
 客室内は、白がベースです。照明も真っ白です。
 客室扉の奥には広告がありますが、バックライトで照らされています。一方で普通車の場合は、そのような“凝った”演出はしておりません。広告の真ん前に座ってしまった人(進行方向一番前)には、たまったものではありません。もちろん、アイマスクのような気の利いたアメニティグッズを、JRが用意するはずもありません。わざわざ追加でお金を払った人に対して、目立たせた広告を見せる……果たしてよいものでしょうか。
 乗り心地ですが、特に長いトンネル内では、変な横揺れが多く(ずっと揺れている)、乗り物に弱い人には辛いかもしれません。経年化によるガタの類ではなく、デビュー当時から「ジェットコースターに乗っているような乗り心地」と言っていた人もいた覚えがあるので、軽量化の影響なのでしょうか。



 バックレストは大きめです。枕は、薄く堅いです。寝るときは、何か別のものを用意すると良いでしょう。背中の部分は、ランバーサポートが出ているような感じです(出過ぎと言う印象です)。



 テーブルは、100系の2箇所に対して、1箇所になってしまいました。読書灯は、音楽のコントロールパネル内にスイッチがあります。
 音楽は、車内放送でとぎれることはありません。



 フットレストは、サイズは比較的大きいです。しかし、高さが変えられず、布地が両面とも同じで、しかもその柄がカーペットに何となく似ているため、これは、靴のままでいいのか、靴を脱ぐのかは分かりません。また、金属のむき出し部分が多く、構造的に見苦しいです。
 上着掛けは、窓枠にありますが、2人に1人分しかありません。



 特定の車両の、故障の類かもしれませんが、力行やブレーキ時(モーターを使うとき)に、放送時のノイズのような音がしました。速度が上がると、その音は少しかき消されるものの、不快でした。
 “500系は、300系の客室をベースにしたものだ”、ということは理解できますが、“300系は、100系をベースにしたものだ”、ということは想像しにくいです。2階建てではないなどの背景もありますが、1985年にデビューした100系と比較すると、100系の何処をベースにしたのかと問うてみたいものです。

 これらの室内写真の車両番号:319-5


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