JR東日本・189系(デラックス型)

……(2002年11月まで、あずさ、かいじ、アルプス)、快速・中央ライナー号 のグリーン席

 189系は、元は上野〜軽井沢〜長野間を結ぶ特急あさま号への列車でしたが、長野新幹線開通により、現在では中央線の特急として運行しています。ライバル(高速バス)への対抗策として183系をまず改造したあと、そこでの欠点を改良して189系を改造しました。


詳細はアイコンの説明をご覧ください




 183系の改造には中途半端な面が多いですが、189系は完璧に改造しています。客室扉が、2-2配列が2-1配列になったために一人席側に寄ったり、座席を横一列削りそのスペースを公衆電話や男子用便所に割り当てたりしました。



 座席そのものの座り心地は、サイズは十分ではあるとは思いますがが、腰の部分が、もうちょっと凹んでもよいかと思います。他の座席の場合、これはランバーサポートを出っ張らせている状態と同じ程度です。その反対に、枕の部分はもうちょっと出っ張っていてもよいかと思います。問題は、古い車両故のうるささです。コンプレッサーが、今の車両に比べるとガタガタうるさいわけです(それ以外の時は、うるさくは感じなかった)。コンプレッサー以外には、力行・抑制時の揺れも多少気になりました。これらは「古いから」で片づけられてしまう内容かもしれません。この列車は2001年冬から新車に置き換わっていますが、そのときにはこれらは解消されるでしょう。しかし、2-2配列のために座席は狭く、良くはないはずです。また、山を走るので横揺れもすごく(手書きではなにも書けない)、これは線路の影響でしょう。



 リクライニングの角度は、その重厚さにあった深さだと思います。音楽のコントロールパネルは、現在は使えません(ヘッドホンを挿しても何も聞こえません)。



 背面部分は、一般的な感じです。



 写真では見づらいですが、カーテンには、普通のカーテンと、レースのカーテンがあります(183系にはありません)。少しまぶしい時はレースのカーテンで十分でしょうし、眠りたいときには両方とも閉める、と言った使い分けが出来ます。ここ最近の特急列車のカーテンは、通勤列車のような縦引き式が多く、こういう面を見ても新しい(特にJR東日本の)特急は手抜き(インチキ)の面があるような気がします。



 荷棚の縁にある、席番表示の真横には車内販売呼び出しボタンがあります。押せば来るというようなタイプではありません。このボタンを押して待つ以前に、自分で気付いてしまうのではないのでしょうか(寝ている人に有効かもしれません)。また実際にこのボタンのランプがついていると立ち止まるかどうかは不明です(販売の人は知らないかもしれない)。
 乗車率は、あずさ号で八王子出発の時点で20人近く(新宿で13人)で、この人数はグリーン車の定員(33人)の3分の2です。この日は年末ですが繁忙期のシーズンではありません。私以外の乗客はほとんど、スーツを着たビジネスマンらしき人々でした。時間的にも新宿9時発の列車で、2-1配列のために選んだという人もいるでしょう。普段のこの乗車率を見ると、E351系のような、2-2配列にする必要はないと思います。
 中央線特急の新車E257系ですが、事実上、E3系と同じような座席です。しかも、一両の半分のスペースしかないので、座席どころか、客室全体が狭いです。そのため、グリーン車利用者は、こちらの方(つまり旧型)を選ばれた方がよいと思われます(乗り物酔いに極端に弱い人などはこれに限りませんが)。



 このような柄の座席も存在します。柄は少し古く見えます。

 これらの室内写真の車両番号(一部除く):サロ189-111


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