JR東日本・485系(レッグレスト仕様)

……北越号など のグリーン席

 JR東日本が所有する485系で、先頭車両の半室がグリーン席の場合、新旧様々なシートが使われています。その総てが、横2-2配列×4列の定員16名で、座席/客室全体の広さ的には大きな問題ですが、乗るたびにシートが違うため、楽しみといえば楽しみになるかもしれません。
 2015年03月の北陸新幹線金沢延伸の際に、485系のグリーン車そのものが引退になるはずです。




 485系3000番台と、座席の柄は同じです。
 奥(その先は運転室)は、事実上の大型荷物置き場です。



 シートバックが高く、ヘッドレスト部分が、独特な形状をしています。特に、高さや厚みなどを替えられるわけではありません。
 中央のアームレストは、跳ね上げが可能で、サイズや高さも含めて普通席並です。



 元々は普通車の一部をグリーン室にしたため、窓枠と座席の位置があっていません。
 列車では珍しくレッグレスト付き(3段階で、新幹線E4系と同じ感じのレバー操作)です。シートピッチが1200mm程度で、一般的なグリーン車よりは少し広いため、足が伸ばしきれない為のレッグレストでしょうか。ただし、同じシートピッチでも、普通にフットレストの座席もある一方、フットクリアランス(J寸法)的にはもっと広い座席もあるわけで、単純な試行錯誤の上なのかもしれません(推測できません)。
 これがもし、シートピッチの問題だったら、テーブルもインアームテーブルがほしいものです。そのテーブルはやや小さめ+骨が弱いです。
 リクライニングをしない状態だと、枕の高さは低く感じません。また、レッグレストとの兼ね合いを考えると、リクライニングの角度は、もうちょっと深くてもよいように思います。ただし、これは人にもよりますが、座幅は狭いため、リクライニングすると、センターアームレスト側の自分の腕が、隣の席のバックレストに当たってしまいます。布なので痛くはないものの、快適ではありません。その一方、リクライニングしない状態だと、やや窮屈です。



 テーブルには、リクライニング(単純にボタンを押しながら倒すだけですが)と、レッグレストの操作方法のシールが貼られています。



 この先は普通席です。自動ドアで仕切られています。
 途中、デッドセクション(電流の、直流〜交流を切り替えるエリアで、電気が通らない区間がある)を通るときは、客室内の照明が消えますが、その代わり、予備灯(所々にある小さな電球)が点灯します。ところがグリーン室部分は狭いため、その予備灯がありません。明るいままでいろとは言いませんが、追加料金を払っているわけで、室内は狭くても用意しておいて欲しいものです。

 これらの室内写真の車両番号:クロハ481-1025



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