JR東日本・651系

……スーパーひたち号 のグリーン席

 JR東日本が発足して最初に導入された、1989年にデビューした列車です。当時は、印象が悪かったであろう国鉄のイメージを払拭し、サービスをよくしようと、2-1配列はもちろん、個人用テレビやドリンクサービスもあったようです。2012年秋頃までには、この651系がなくなりE657系に置き換わるようですが、このグリーン車はJR東日本の他の車種と同じ、普通車に近似した座席になっています。少なからずグリーン車と普通車の違いはあった国鉄時代よりも劣るようになってしまったというのが現状です。
 直流・交流の両方を走る常磐線から引退した後、足回りを直流専用の仕様に改造されて高崎線に転属されましたが、2023年3月17日で定期運転を終了しました。


詳細はアイコンの説明をご覧ください




 約10年前に乗ったときと比べて、いろいろとリニューアルされました。痛々しい経年劣化の部分がなくなりました。荷棚、側壁、窓枠、テーブルに、大理石模様が多用されています。照明は電球色(カバー付きの直接照明)。夜だと落ち着いて良いでしょう。また、253系と同じく、改造の際に、蓋付だった荷物棚は撤去され、普通の特急車両と同じようになりました。



 普通席や、他のグリーン車と比べると、非常に大きな座席です。寸法を見ても確かに上級クラスです。客室内は何度か改造されましたが、座席の縮小化・大規模な劣悪化は何とか免れました。
 ヘッドカバーには謎の模様が。スーパーひたちのヘッドマークにあるモザイクに似ています。



 窓は2列に1枚という、大きなものです。
 E653系(普通席)に座った後にこの列車に乗りましたが、E653系と違い、リクライニングをしなくても十分に過ごせます。また、リクライニングの角度は、その重厚さにあった深さです。ただ、E653系と比べると、おなかが出っ張った感じ、枕は薄く感じました。



 背面部分は、一般的な感じです。バックレストが高いため、プライベート感が高く、前方に座っている乗客など、全く気になりません。
 フットレストは、シートの台座に付いている小さめのサイズです。



 JR東日本にとって、貴重な貴重な一人掛けの座席です。



 デビュー当時は、客室の中央に、禁煙席と喫煙席とを区別するガラス板のパーティーションが設けられましたが(あくまで区別というだけで、臭いや煙は防げなかったようです)、2000年12月2日のダイヤ改正で、全席が禁煙席になり、やがてそのガラス板は撤去され、座席が1列増えました。
 12列の後ろには荷物置き場がありますが、毛布や予備のTRAIN SHOP、車内販売メニュー(ただしこれは座席にはない)が用意されています。


 これらの室内写真の車両番号:サロ651-2



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