JR東日本・新幹線200系(基本形)
……東北新幹線・やまびこ、なすの、上越新幹線・とき、たにがわ号 のグリーン席
200系とは、旧国鉄時代に開発された、東北新幹線、上越新幹線に走っている新幹線車両です。長野オリンピック開催時には、特別に長野新幹線でも走っていたそうです。現在残っている数少ない200系は、外観と車内を、大きく改造した車両です。
さすがに新幹線の車両だけあって車内は広々しています。また、グリーン車もグリーン車らしい雰囲気です。
デザインはそれほどよいとは言えませんが、国鉄時代の新幹線グリーン車は、JR東日本に変わった後のグリーン車よりも優雅に見えます。普通席を通った後にグリーン車の客室内に入ると、空気が違うように思えます(カーペットが窓枠から敷いてあるというのも理由の一つだと思います)。
晩年はこのような柄に変わりました(フットレストも変わっていました)。古い座席デザインと新しい柄がミスマッチなような気がしました。カーペットの柄は昔のまま(単色なので今でも十分きれい)なのも、ミスマッチに感じさせるのかもしれません。5年前のパソコンに最近買ったソフトを入れると、遅くて妙にいらだつのと同じようなものです。結局、今までの柄が一番いいのでしょう。ちなみに、ホームで待っていると400系の柄も変わっていました。柄が変わると、座り心地でも良くなるのでしょうか。
リクライニングの深さは、座席と相応の深さ、と言う感じでした。
両端の肘掛けにも、中央の肘掛けにも白いカバーがあり、高級感があります。こういう座席ならば、要人が座っても違和感はないと思います。リクライニングは段階式、フットレストも上下は段階式で、斜めの面(窓側の席)では靴を乗せ、前に出す(通路側の席)と靴を脱いで足を乗せるという国鉄時代の標準的な仕様です。ちなみにこの仕様のフットレストは、足を乱暴に乗せると、前の人に影響を与えます。“国鉄型”は色々な面であまり良い印象はありませんが、新幹線のグリーン席に限っては、普通席と比べるのも含めて、良いようです。
カーテンは、写真で見える普通の布地の他に、奥(窓ガラス寄り)にはレースのカーテンもあります。
柄が変わったあとの車両は窓枠も替えたのか、今までの車両には窓枠に物は置けなかったのですが、柄が変わった車両では物が置けるようになっています。ただし、写真上で、カーテンの下に見える小テーブルは撤去されていました。
窓枠の直下から桃色のカーペットが敷いてあり、貧乏くさい化粧板がないのもよいです。
国鉄時代の座席の割には、非常に大きなテーブルです。
乗り心地としては、車両が古いので揺れなどは他の新幹線車両よりは多い気がしましたが、やはり新幹線なので、窓枠に置いたコップが落ちそうなほどの揺れはありません。座席も、寝ない分には丁度良く、体にフィットしていると思います。しかし寝るとなると、枕が浅いような気がします。
これらの室内写真の車両番号:215-15(一部を除く)
この列車の公共スペース へジャンプ
資料のインデックスに戻る