JR北海道・DC183系
……とかち号 のグリーン席
国鉄以来の気動車特急です。同じDC183系でも、投入される列車などにより改造の度合いが大きく異なり、興味深い車種かもしれません。
2007年秋に、DC261系1000番台が投入され、やがて定期列車としてDC183系の「とかち号」はなくなり、DC183系全体は2023年3月17日で定期運行を引退しました。
詳細はアイコンの説明をご覧ください
サービスされる飲み物の内容:冷…緑茶、ウーロン茶、オレンジジュース、温…コーヒー、紅茶、緑茶(2006年10月現在)
DC183系には、この写真のような車内と、ハイデッカー仕様の車両もあります。座席は新しいですが、窓のサイズや天井などを見ると古い(国鉄型の)車両だということが分かります。車端部のテーブル(妻面についてあるテーブル)、フットレストは、国鉄型のものが残っています。
中央の肘掛けから、音楽のコントロールパネルが撤去された後が目立ちます。また、その肘掛けの幅が、他のJR北海道のグリーン席(150〜160mm)より、狭い(100mm)です。
後ろから見た様子を除けば、新幹線100系や200系2000番台や400系の類のものと似ています(寸法など、細かく見ればそれぞれ別物ですが)。
どうやら、バックレスト上部には個人用テレビがあったことが推測されます。フットレストは、国鉄時代のものと大差がありません。
一人掛けの座席です。JR以降の車両と比べると、窓の位置が高いですね。
一番上の客室内の写真でも分かりますが、客室扉は、中央にあります。比較的大改造を施されたDC183系や、JR北海道以降の新車の場合は、扉が中央ではなく、1人掛けの方に寄られていますが、この車両の場合は、そこまでの改造は受けられていません。しかもその扉は、赤外線センサー式ではなく、おそらくオリジナルのままであろう、フットスイッチ式です。
とかち号には、1日2編成の列車が充当されるようです(他はスーパーとかち号でDC283系)。すれ違いの列車などを見ると、もう1本あるとかち号は、ハイデッカーの車両でした。メンテナンスに入った場合なら別ですが、非ハイデッカーで全室グリーン席の車両は、とかち号でしか使われないので、この写真の座席を使っている車両は、この車両1両だけかもしれません。
とかち号限定のサンドウィッチ
(スーパー)とかち号では、帯広から出発する列車でしか手に入らないサンドウィッチが売られていました(2010年10月現在、なくなりました)。
客室乗務員と、ホテルノースランド帯広との共同開発商品とのことです。
ハム+チーズ、チキン、エビの3種類のサンドウィッチと、プチトマト、ピクルス、オレンジが添えられています。それらを挟むパンは、サンド毎に違うものを使っています。紙ナプキンが、これら食べ物で濡れないようにと、防水の紙で包まれているのが共同開発らしい気がします。
車販準備室が広く、エスプレッソマシンを置くことも出来ると思います。入れ立てのコーヒーとのセットで、カフェで食べる軽食のような感じで、車内での飲食が楽しめるだろうにと思います。
これらの室内写真の車両番号:キロ182-9
資料のインデックスに戻る