JR北海道・DC261系1000番台

……スーパーとかち号 のグリーン席

 261系そのものとしては、姉妹提携を結んだデンマーク鉄道と共同でデザインした車両です。「Tilt261」という愛称の通り、カーブを通過するときに車体の傾斜はしますが、コスト削減の都合で、「振り子列車」と同じシステムではない方式です。
 この、スーパーとかち用の261系は、2006年にデビュー。これにより、札幌〜帯広・釧路間の全特急列車が、JR以降に製造された車両による列車での運行となります。


詳細はアイコンの説明をご覧ください
※ドリンク・おしぼりサービスは、2014年12月末を持ってなくなりました。

 その他のサービス:パソコン専用コンセント
 サービスされる飲み物の内容:冷…ウーロン茶、オレンジジュース、温…コーヒー、緑茶(2014年12月現在)




 基本番台は半室グリーン車で、縦3列の9人が定員ですが、道内の幹線に使われるこの車両に9名ではさすがにそれは少ないわけで、この車両は全室グリーン車です。定員は、同じ路線を走るDC283系(26名)とほぼ同じ24名です。
 車内は、群青、木目、黒、灰色だけを使った、落ち着いた色合いです。
 照明は、蛍光灯とスポットライトが交互に並ぶ、他の車種と同じ組み合わせです。寝ようと、背を倒し斜め上を向くと、そのスポットライトがまぶしいため、本気で寝たい場合は、アイマスクを持参した方がよいでしょう。



 木と革で出来た、天然素材の座席です。肘掛けは木目ではなく木そのものです。その肘掛けの中にインアームテーブルがありますが、肘掛け兼インアームテーブル用の蓋を閉じるときは、思ったほど(木琴をイメージ)音は響きません。フットレストの方が響くくらいです(詳細は下記)。



 リクライニングすると、座面が前に出ます。枕は、座席によってふかふかだったりペシャンコだったりします。よほど頭の重い人が使ったのかもしれませんが…。
 パソコン専用の電源は、2人掛けには2つ、1人掛けには1つあります。ちなみに、一番後ろの席に座ると、妻面の壁に近い電源も使えます(=この席が回転し、一番前になったときに、主に使われる)。
 フックは、座席と窓枠にあり、一人2個ずつ使えます。



 フットレストの、靴を脱ぐ面から靴のまま利用可の面に戻すときに、音が響きます。音を出さないためには、(飛行機の緊急姿勢のように)屈んで手で戻すのが理想です...が、指を挟みそうです...。



 写真右方の、窓枠の真下にあるふくらみがコンセントです。



 天井のど真ん中に、スピーカーが5つ配置されています。
 (札幌始発→帯広行きで)南千歳を出ると、蝦夷しか等の野生動物が出るので急ブレーキを掛けることがある旨の放送がありました。また、出発前、車販準備室を通ると、男性の乗務員(車掌か運転士)と、客室乗務員とが話していましたが、どうやら、鹿よけのおまじないがあるようで、車内放送の内容は、大げさでもないようです。



 スーパーとかち号と言えば、以前は、客室乗務員と共同開発したサンドウィッチが売られていましたが(詳細:とかち号用DC183系の下部)、現在は、ホテル日航ノースランド帯広の独自開発(?)のようです。以前と比べれば少々地味になりましたが、野菜が多く、ホテル調整だけあって、馬鹿に出来ない印象を持ちました。



 客席写真一番上の写真のような方向で通路を歩くと視線に、何だかよく分からないものの、全部の座席の同じような位置に、群青色単色の座席なのに、ちょっとくすんだような、違和感を感じました。よく見ると、傷のような跡でした。
 肘掛けの外側に傷が付いているのなら、これは通路を通った際にカートなどが当たった傷だと推測できますが、この傷の部分は、そういう荷物や、下手すれば乗客の手足すら触れないところです。
 これは、テーブルを出し入れするときに出来る傷でした。背を倒した状態ならば触れないのですが、オリジナルのポジションだと、テーブルを出し入れするときに、その部分に、微妙どころではなく、非常に接してしまうのです。これでは、と言うよりも既に、座席が痛んでしまっています。この程度の傷だと、布でも白くなってしまうでしょう。何かの設計ミスでしょうか。バックレストの、傷の当たるところを削るか、テーブルのサイズが小さくするしかなさそうで、なんだか勿体ないです。…と言って、テーブルを出すときだけ背を倒すのもおかしな話です。


スーパーとかちの車内サービス変更

 本来ならば公共スペースに掲載した方が良さそうな内容ですが、元々のページが出来ていないので…。
 2015年01月01日から、スーパーとかち号の車内販売、そしてグリーン車のサービス(おしぼり、ドリンク、毛布、雑誌)がなくなるそうです。その前段階として、2014年11月01日から12月31日まで、ワゴン販売を無くし、1号車に販売コーナーを設けての販売という形式になりました(グリーン車のサービスはほぼ従前通り)。その様子をご報告します。

 (追加料金を払う)グリーン車をグリーン車(特別車両)と思っていないJR東日本と絡む「スーパー白鳥」「白鳥」を除いた列車で、グリーン車のサービスがなくなるのはこの列車が初ですが、他の道内の列車にも波及しないことを切望するばかりです。


 1号車(グリーン車のある車両)の2号車寄りデッキに、車販準備室がありますが、そこを販売コーナーに当てています。この2ヶ月のために、わざわざカウンターなどを設けることもなく、簡易的に、棚を設置しています(車内販売用のワゴンを使っているわけでもありません)。この棚は、ホームセンターでも売られているような棚です。
 販売品目は、従来とほぼ変わらない印象です。グッズ系も、駅弁も売られていました。しかし、お昼の時間帯に走行する列車の割りに、3種類・計5個しか積んでおらず、しかも終点に近い時点で2個が余っていました。アイスクリームは冷凍庫に仕舞われています。
 「アイスクリームはいかがですか」というように、積極的に客室に巡るわけではないので、さらに売れにくいでしょうが、ワゴン販売のように何となく急かされているわけではないので、ゆっくり選べるのではないかと思います。



 グリーン車のサービスは、従来と変わりませんでした。販売担当の方がグリーン車の客室に入り、各席に回ってサービスします(セルフサービスのように、欲しいときに販売コーナーに来て欲しい、と言うわけではない+検札は車掌)。ドリンクサービスの内容も変わりません。この間は、販売コーナーの扉は閉めてサービスに当たります。
 この方は普段、客室乗務員でも、駅の売店などにいらっしゃるわけでもなく、この2ヶ月のためだけに雇われたとのことです。しかし、応対については、下手な客室乗務員よりも丁寧で、好感が持てました。


 同じ日に乗ったスーパーおおぞらのグリーン車がほぼ満席の一方、このスーパーとかちはかなり空いていました。走行区間や時間帯で差が出るのでしょうが、この先、スーパーとかちのグリーン車のサービスが廃止となると、その差はもっと広がっていくように思えます。そうなると、グリーン車サービス・全列車一律廃止という暴挙に出る恐れもあるわけで…。
→16年3月に廃止という、暴挙に出ました。


 これらの室内写真の車両番号:キロ261-1102



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