JR北海道・DC283系

……スーパーおおぞら、スーパーとかち、スーパー北斗号 のグリーン席

 97年にデビューした、DC281系に続く振子気動車です。景気のよくない時期にデビューした車両ですが、DC281系を上回るサービスを誇っています。足回りも、DC281系よりかなりよくなったようです。
 2011年10月〜13年3月頃にリニューアルがあり、この座席には座れなくなりました。


詳細はアイコンの説明をご覧ください
※ドリンク・おしぼりサービスは、2016年3月を持ってなくなりました。

 その他のサービス:レッグレスト、パソコン専用コンセント(一人席のみ)
 サービスされる飲み物の内容:冷…ウーロン茶、オレンジジュース、温…コーヒー、紅茶、緑茶(2003年03月現在)
 音楽サービスの内容:NHK-FM、NHK-第1、HBCラジオ、イージーリスニング、ポピュラー、ヒット歌謡曲




 振り子列車なので、左右のバランスを保たねばならず、配列が中央で1-2から2-1に変わっています。間接照明がいい雰囲気を出しています。ただしこの照明、暗い中を走る分には暗すぎるような気もします。そのためか、その後増備した車両の照明は多少明るくなり、また荷棚には蓋(落下防止的な要素はなく、この車両にもすぐに取り付けられるような簡単なもの)がつきました。



 見るだけでグリーン車と分かる、非常に重厚感のある座席です。ヘッドレスト、シートバック、肘掛け等々のサイズが大きく、普通席とは明らかに違う座席です。実際に寸法を見ても、大きいことが分かります。



 電動リクライニング、手元操作の読書灯スイッチなど、世界に誇る新幹線をも大きく上回る座席です。車両によっては(荷棚に蓋がない車両)、カーテンまで電動で動きます。ランバーサポートはクッションのようなものになり、位置が自由に移動できるようになりました。
 テーブルは、この座席から大きくなりました。



 フットレストもありますが、レッグレストもあります。このレッグレスト、立ち上がったり、座る位置が悪いと元に戻ってしまうようになっています。写真の下側の肘掛けには、電動リクライニング、読書灯などのスイッチがあります。



 音楽サービスではヘッドホンも用意していますが、そのヘッドホンが空気式です。ただし電気式の端子も準備しており、持参のヘッドホンでも聴くことが出来ます(サイズは、新幹線などと同じ、一般的なもの)。背面ポケットには、その空気式ヘッドホンと車内販売メニューと、The JR HOKKAIDO(車内誌で、普通席にも用意)が入っています。



 一人掛けの座席です。配列が1-2から2-1に変わる中間部分も一人掛けです。一人掛けの座席の横だけに、パソコン用のコンセントがあります。



 後ろからの写真です。背面上部にあるものは、“もの掛け(フック)”です。背広などは、窓枠上部にもフックがあります。客室扉の上には、他の列車と同様、LED表示器があり、文字ニュースなどを流しています。ところが、山奥を走っていてうまく受信できないのか、文字化けを多く見かけました。
 DC183系やDC281系の場合、客室とは壁越しに喫煙コーナーがあるのですが、この車両からは、かなり遠くに位置するようになりました。そのため、客室内にいる分にはタバコの臭さは感じることはありません。
 日本でトップ5に入る高サービス列車で、申し分ありません。昨今の不況のさなかにデビューした車両なのにも拘わらずここまでグレードの高い座席を提供したのは、JR北海道の努力が伺えます。デビュー当初は(今でも人気だとは思いますが)グリーン車から先に席が埋まったり、車両の増結はJR北海道ではよくやりますが、グリーン車の増結までした、と言う出来事があったそうです(普通、グリーン車までは増結しません)。

 これらの室内写真の車両番号:キロ283-2



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