JR四国・PC12系
……ムーンライト松山号 のグリーン席
12系客車は、1969年に製造され、デビュー当時はモノクラスの客車でしたが、1988年に、当初はジョイフルトレイン用に、このような仕様に改造されました。12系は元々は普通の客車ですが、ジョイフルトレインへの改造は、日本全国で行われたようです。
主に使われていたムーンライト松山号は2009年1月まで運行され、その後、下記の通り臨時列車として細々と運行されていましたが、2010年6月頃に、車両そのものも廃車になり、若狭鉄道に譲渡されました。
詳細はアイコンの説明をご覧ください
座席は、元々の状態が一切分からない、全く別の座席が使われていますが、客室扉の位置など、客室そのものは、大きな改造はされていません。
快速列車のグリーン車としては勿体ないくらいの重厚さと寸法です。
夜行列車として用いるため、リクライニングがよく倒れます。また、枕の部分がそこそこ柔らかいです。
レッグレストもフットレストもあります。レッグレストは、251系のように、座面下から引っ張り出します。サイズそのものは大きくなく、角度の調整は出来ません。
シートピッチがもの凄く広いです。座席配列や客室扉付近の都合で、車端部で主に見かけるようなフットレストが全席に用意してあります。
読書灯は、(人が座ったとき)肩の位置にあります。電球が使われてLEDではない、優しい明るさです。角度の調整は出来ますが、明るさの調整は出来ません。インアームテーブルを出すとき、肩にこの照明が当たるかもしれません。
窓枠には物は置けますが、幅がやや狭いです。揺れを考えると、ペットボトルならまだしも、紙コップのコーヒーはふさわしくありません(と言っても、おそらく車内販売はなかったと思いますが…)。
このように、窓と座席が合わない席があります。
この列車は夜行列車として使われていました。一方でこのときは、昼行列車として長時間、この椅子に座っていましたが、全く窮屈さを感じませんでした。
この編成は3両編成で(14系などを連結しない場合)、中央の号車はカーペットカーです。更衣室もあります。
これらの室内写真の車両番号:スロフ12-6
この車両の撮影にあたり、「どつぼ列車」様のご協力をいただきました。ありがとうございました。
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