JR西日本・683系4000番台(サンダーバード号)

……サンダーバード号 のグリーン席

 683系4000番台は、北陸新幹線(長野〜金沢間)が開業する時期が見え、今まで上越新幹線経由で金沢に行く際に使われる特急(はくたか号)や、サンダーバード号自体も金沢〜富山間がなくなることが分かってくる2009年6月に投入されました。683系4000番台は、2015年3月の北陸新幹線金沢延伸後も、金沢〜大阪間で使われる分には変わりませんが、681系など北陸で走っていた特急車両は、玉突きでいろいろな路線に回していっています。
 今後、サンダーバード用の車両はリニューアル工事が施されるようですが、取材時点のまま(13年2月)の情報で掲載しています。


詳細はアイコンの説明をご覧ください




 客室の天井は今までの681/683系と同じく、白の単色に、間接照明です。
 283系のページには、683系はシンプル旨書きましたが、従来の683系と比べて4000番台は少々華やかになりました。485系から続いた茶色単色の柄も変わり、(金沢を意識したような)和風で現代風な柄です。



 座席そのものも、683系(0番台)の座席と基本的には同じですが、細かい部分がバージョンアップしています。寸法、枕の厚み、全席コンセント(2000番台は一番前と一番後ろの6席にしかなかったが、こちらは全座席の肘掛けに)。枕は、好評だった500系の枕のように分厚くなり、ふかふかするようになりました。



 読書灯は、今までは電球タイプの読書灯のユニットを荷棚にくっ付けたような見栄えで荷棚の底がでこぼこしていましたが、今回は電球色のLEDを、荷棚の中に埋め込まれていて、見栄えがよいですが、良くも悪くも目立ちません。スイッチも物理的(電源が入ると凹む)なカチッというような感じではないので、もしかしたら、清掃時などに一斉消灯ができるのかもしれません。



 フットレストの靴の面は写真のようにビニール地になっています。



 一人で利用する際は人気がある一人がけ座席ですが、11列目はB席がないので、両窓側とも一人がけの座席になっています(詳細:681/683系簡易シートマップ参照)。11B席に当たる部分は単純に通路になっており、車椅子席というわけではないようです。
 また、小便器設置とトイレを広くした結果か、さらに1列分の定員が減り、681系と683系0番台は36席ですが、4000番台は11B・12A〜C席がなくなり32席です(ちなみに2000番台は、旧喫煙コーナーがあったため、さらに1列減り、30席です)。



 客室扉上のLED表示器は、最近になってできた車両の割には青色(フルカラー)には非対応ですが、文字サイズは少し大きくなったようです。
 デッキのみの放送もできるようで、駅到着時には、既に車内で落ち着いている人には必要ない、通路の方から「この列車はサンダーバード〜号〜〜行きです」という放送が聞こえました。
 681系の当初は付いていた音楽やTVのサービスはなくなった一方で、テーブルが大きくなったり、電源がついたり、枕が好評の分厚いタイプになったりと、従来の681,683系からバージョンアップし、北陸特急の最終形態がこの座席です。


 これらの写真の車両番号:クロ683-4510



資料のインデックスに戻る