JR西日本・DC181系

……はまかぜ号 のグリーン席

 DC181系は、2007年現在、間もなく無くなってしまう余部(餘部)鉄橋を走る唯一の特急車両です。外観塗装は、多少、替えられていますが、車内は国鉄時代とほとんど変わらない状態です。ローカル特急ではあるものの、グリーン車を連結しています。
 2010年11月6日に引退しました。臨時のはまかぜ号用のDC181系としては、2011年まで残るようですが、グリーン車は連結していません。上記の余部鉄橋も2010年夏に掛け替えられ、この181系が引退したことで、沿線の風景も大きく変わったことでしょう。
485系オリジナル形とほとんど変わらないため、ほぼ同じコメントを採用させていただきます。




 典型的な国鉄車両です(見上げればすぐに分かるエアコン、パイプだけの荷棚、かろうじてカバーだけが掛かっている真っ白い照明)。前の方に見える扉は、グリーン座席の幅のことがあり、幅が狭いです。また、横引き戸ではなく、押す/引くタイプのドアです。



 しかも、ビニール張りの床です。
 シートは経年からか、へたっています。リクライニングはしていないものの、他の座席と比べると少し傾斜させている?と言うような角度で、座面には硬さがなくふにゃふにゃした感じです。中央に肘掛けがなく、隣に人がいなければ広く使えますが、いると災難です。



 最新のグリーン車と比べても、リクライニングの角度は十分でしょう(ただし段階式で、好きな位置には止められませんが)。しかし、テーブル(...と呼べるのかは不明)も国鉄時代のもの以来で小さく、またテーブルを使うときは肘掛けが使えません。お弁当を食べたりするときは不便です。しかし、以前は食堂車などがありそこで食べられ、また今ほど車内で仕事をする人は少なかったと思われるため、今ほど不便ではなかったのかもしれません。



 座ると、窓が高い位置に見えます。更にその窓のサイズも小さいです。ただし、窓枠には物を置きやすいです。



 (上り列車の場合)姫路からは神戸・東海道線を走りますが、相手が普通列車とはいえ、電車を追い抜くのは気分がよいです。非電化区間はよく揺れましたが、この区間の乗り心地は、非電化区間よりは、よくなっています。



 最前列のみ(もちろん一番後ろの座席も)、まともなテーブルがあります。

 これらの室内写真の車両番号:キロ180-12


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