JR西日本・DC58系
……つやま号 のグリーン席
岡山〜津山間の1時間程度しか走らない急行列車にもかかわらず、半室ですが何故かグリーン車指定席が連結されていました。実際、乗る人は常日頃1〜2人程度だったとのことです。
急行つやま号は、2003年10月に、グリーン車だけが廃止になりました。ちなみに、急行の気動車グリーン車が消滅したことになります。
この車両は、元は全席グリーン席のようですが、6列の半室グリーン席になりました。網棚には、元は普通のパイプであったのでしょうが、その上にプラスチックのカバーがかぶせてあります。絨毯も床全面に敷かれています。
座席は国鉄以来のもので、雷鳥などと同じ、「乗らないでください」級の座席で、座席はバネでぺこぺこしている状態です。なので、決して乗り心地はよくありません。ところが、この空間には私一人しかおらず、非常に気分の良いものです。例え携帯電話で話していても、酒盛りしても、誰からも文句は言われないわけです(隣の自由席利用客からはわかりませんが)。
テーブルの面積は、雷鳥の座席などよりも微妙に大きいです。
利用率が低く、常日頃、前の座席には利用者は誰もいなかったはずですから、このようにフットレストはありますが、前の座席を回転してその座席の上に足を乗せた方がよかったと思います。
この先には車掌室がありますが、扉は鍵以外のもので固定されていて、しかも車掌は編成最後尾の乗務員室で業務をしていて、使われません。
ブレーキをかけているときの、壁のガタガタ音が凄かったです。また窓ガラスは、開けられそうな取っ手があるのですが、実際はあけられません。
最前列のみ(もちろん一番後ろの座席も)、まともなテーブルがあります。
一方で自由席は、全席が簡易リクライニングシート(元は新幹線0系の座席)で、料金などとのバランスはよいのではないかと思います。テーブルもあり、回転もできます。しかも、岡山で新幹線と乗り継ぐのなら、500円もしません。そのためか、なかなかの乗車率でした。
これらの室内写真の車両番号:キロハ28-104
この列車の公共スペース へジャンプ
資料のインデックスに戻る