JR西日本・新幹線100系(グランドひかり)
……ひかり号 のグリーン席
JR移行に伴うときに100系は全車両がJR東海のものになったため、グランドひかりはJR西日本になってから登場した列車です。1989年3月に、営業運転を開始しました。JR東海の100系は2階建て車輌が2両ですが、この列車には4両あり、グリーン車と普通車の合造車が3両、食堂車が1両でした。
そして、2002年11月23日に廃止しました。現在は、グリーン車抜きの4,6両編成の100系が、山陽新幹線で走っています。
詳細はアイコンの説明をご覧ください
その他のサービス:冊子(WEDGE、ひととき)…L&G誌は廃止
音楽サービスの内容:5チャンネル(Radio&BGM、ベスト・セレクション、懐かしのヒット・コレクション、ヒットソング、クラシック)
ビデオサービスの内容:2チャンネル(ビデオ紀行、スポーツ〔中継や速報ではありません〕)ビデオは、新大阪〜博多間のみ
……2001年9月現在、音楽は2ヶ月ごと、ビデオは1ヶ月ごとにプログラムが変わりました
鼻の下に通気口があるのが、旧グランドひかりの特徴です。
新幹線の中で、最も優れたグリーン車だと思います。そのためか、それとも別の理由(東海道新館線内は、ひかり号とは言え、停車駅が少ない...等)があるのか、私は3回乗りましたが、いつも乗車率は上々でした。これを、2002年11月23日に廃止しました。理由が“停車駅”でなければ、自らの首を絞めることになるでしょう。
座席のデザインは重厚感があり、柄も上品です。
列車によっては、座席柄が単色の場合があります。機能的には上の写真と変わりません。
テレビは中央肘掛け部にあります(このテレビは、山陽新幹線内でしか見られません)。インアームテーブルのサイズは、鉄道の場合は小さいものが多い中で、この座席のテーブルは、背面テーブルがなくても満足できる面積です。
山陽新幹線内はトンネルが多く、音楽やTVのサービスはなくてはならないものだと思います。しかし、各プログラムの題名は「ベスト」「ヒット」などの文字が連ねていますが、外国の曲がほとんどで、残りの邦楽は「懐かしの〜〜」という曲のみです。老若男女が乗る新幹線に、このプログラムしか用意していないのは、問題だと思います(これでは使わなくなっていってしまうでしょう)。
そのトンネルですが、トンネルの中にはいると横揺れが多く、他にもブレーキ時の衝撃がそこそこ強かったです。
読書灯は、中央の肘掛けにスイッチがあり、わざわざ立たなくても操作できます。2階建て車輌そのものの天井は高くはありませんが、これは便利です。
一人掛け席の読書灯スイッチは、音楽のコントロールパネルの直下にあります。テレビももちろんあります。
JR東海の100系とは、座席は大きく違いますが、車内のデザインそのものを見ると、変わっていません。
付帯的なサービスは東海道新幹線と同じですが、おしぼりが、東海道新幹線内では紙のものに対し、山陽新幹線内では飲食店で出てくるような温められた布製のものです。この階の下には、普通席が並んでいます。その席は横4列配列で(グリーン車と同じ配列ですが、寸法や機能はもちろんグリーン車の方が断然上です)音楽のコントロールパネルもあります。前後の壁面にはテレビ画面がありますが、最後の方は、テレビそのものを撤去したそうです(グリーン席の個人用テレビで、映画チャンネルが廃止になったため)。
もう一つサービスに関連して、これはこの車両だけに限ったことではありませんが、音楽サービスを、グリーン車は手持ちのイヤホンで、普通車は手持ちの携帯ラジオを使えば聴けることになっています。これらは車内でも売っていて、そういう意味ではグリーン車を優先しているわけです。しかし考えてみれば、常日頃、携帯ラジオは持っている人はいても、イヤホンだけを持っている人は、それほどいません。しかも、グリーン車で携帯ラジオを使って聴こうとしても、確か聞けませんでした。結果、サービスダウンとなる、と言うこともあり得ます(そのイヤホンが無料で貸し出してくれれば、何でもないのですが)。しかも番組の内容は、「どうしても聴きたい」ほどでもないと思います(飛行機のそれと比べると)。
これらの室内写真の車両番号:179-3102(一部を除く)
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