JR西日本・新幹線N700系7000番台

……山陽・九州新幹線 のグリーン席

 0番台のN700系は東海道・山陽新幹線で走っていますが、7000番台は山陽・九州新幹線用として、2011年3月にデビューしました。山陽・九州新幹線用のN700系は7000番台と8000番台がありますが、JR西日本が所有しているのが7000番台、JR九州が所有しているのが8000番台です。0番台は16両編成で、グリーン車は3両連結していますが、7000(8000)番台は8両編成で、グリーン車は半室です。


詳細はアイコンの説明をご覧ください





 新幹線の半室グリーン車は、JR東日本の200系以来です。普通車指定席も、2-2配列となっていますが、一応、寸法の差や、カーペットかビニル貼りかの差はあり、雰囲気は落ち着いています。



 色は違うものの、座席の柄が、JR九州485系のグリーン車を彷彿とさせるような、落ち着いた色柄です。
 0番台と同じく、中央の肘掛けの区切り線もあります。が…JR九州専属のデザイナー(水戸岡氏)のデザインしたグリーン席は、883系以降、二人掛けのように見えても、中央の肘掛けはパーツは一人掛け×2になっています(個を重視していると言いましょうか)。一方この座席は、中央で区切りはあるものの、元は二人分の肘掛けを半分にしているだけです。在来線の車両よりも設計に自由が利かないと言うこともあろうかと思いますが、この部分は昔に戻ってしまいました。



 外形や雰囲気など、今までのN700と同じですが、いくつかのところが変わっています。
・テーブルが木目
・枕が分厚くなった
・シートヒーターがない
・レッグレストが付いている
・フットレストが若干小型に+高さの調整ができない
 リクライニングはもちろん、レッグレストも、電動とは違う、レバーの操作で上げ下げします。レッグレストだけではなく、フットレストもそのまま残っていますが、レッグレストを一番高くした状態で、フットレストにややフィットします。
 手持ちのヘッドホンがなかったのでテストはしていませんが、音楽のサービスはあるようです。ただ、おそらく、山陽新幹線区間のみかもしれません。



 背面ポケットには、東海道・山陽新幹線のグリーン車にはサービスされる「WEDGE」「ひととき」は入っていません。この通路側の座席のポケットに見えるのは、JR西日本の「旅こよみ」とJR九州の「Please」で、グリーン車専用の冊子ではありません。



 新幹線のグリーン車・座席としては悪くはない方ですが、今までほぼ同じ区間を走っていたJR九州の特急や新幹線800系と比べると、ワクワク感や遊び心がなくなったというか、ちょっと素っ気ないかもしれません。
 この車両は6号車で、7号車側(新大阪方面)の半分ですが、奇数号車にあるトイレが、1号車寄りにしても8号車寄りにしても、一度普通車の客室を通ることになります。半室グリーンは新しい仕様なのだから、グリーン車の位置を調整しても良かったのではないかと思います…。



 色合いが落ち着いた濃い木目です。JR西日本の車両でも、光る広告になっていないのが救いです。

 これらの室内写真の車両番号:766-7006



資料のインデックスに戻る