洗面所の特徴


 洗面台の特徴のページです。水を入れるタンクに入れられる容量には限界があるので、自動で止まるようになっていなければなりません。そのため、使いづらく思う人はいるかも知れません。


飛行機の洗面所の特徴

 飛行機の洗面台は、トイレ内にあります。決してサイズは大きくはないですが、あえて別のページにしました。

 洗面台は、ほとんどがステンレス(アルミ?)製ですが、一部では、大理石模様をコーティングしていたりするものもあります。水栓そのものについては、今までの場合、レバーをはなすとすぐに水が止まるので、片方ずつしか手が洗えませんでしたが、最近の機種になると、レバーを押すと、一定秒、水が出るようになりました。
 そして、世間一般の洗面台は、水を溜めたいときに、ポップアップを引くなりゴム栓で栓をしますが、飛行機の場合、栓をしている状態がデフォルトのようです。そのため、利用後はポップアップを押し、たまった水を捨てるのがスマートです。


大理石模様の洗面台(日本エアシステム・BOEING777)



鉄道の洗面所の特徴

 グリーン車であれば、基本的には必ず、洗面所は設置してあります。ただし、トイレと同じ個室内に設置してある場合もあります(手洗器程度のサイズではなく、それなりにサイズはあります)。
 最近の洗面台(洗面器・水栓とも)は、東陶などの一般建築で用いられるものを使っています。
 水そのものは飲用できる水を使っているはずですが、タンクで衛生的なものがあるのか、「この水は飲めません」という表示が貼られている場合が多いです(特にJR東日本は、必ず貼られている)。その代わり以前は、「冷水器」があり、飲み水は確保できました。しかし最近の車両は元々備わっておらず、以前はあった車両でも撤去されていることが多いです。運行会社からすると、「車内販売でお金を出して買え」と言うことでしょう。
 蛇口の、時代の流れは、離すとすぐに止まるレバー式(下の写真)→民営化前後は、離しても一定時間は出るレバー式(自閉水栓)→最近は、赤外線センサーによる自動水栓が一般的です。温度調節は、国鉄時代はお湯だけか水だけか(混ぜられない)→サーモスタット式が一般的です。しかし、新しい車両でも温度調節が出来ず、温かいお湯(程良く温かい水温です)しか出ないものもあります。また、温度調節のハンドルはあっても、実際は調節が利かない洗面器もあります。
 ほぼ全ての洗面台には、「ひげ剃り用」として、AC100V電源が備わっています。
 石けんは、車両によって、液体石けん(水石けん)か、固形石けんのどちらかが置いてあります。新幹線車両には大体、水石けんが設置されています。JR北海道のDC183系には、最近のホテルの客室にあるような、ポンプ式で出す液体石けんが用意されています。JR西日本の新型の特急車両にもポンプ式の液体石けんがあります。しかし、それらしきものがあっても、液体石けんが切れていたり(ボタンを押しても出ない)、石けんそのものが小さかったりすることもあります(つまり、掃除の時など、あんまり気にしないようです)。「無いと困る」人は、自分で用意なさるのが良いでしょう。

国鉄時代の洗面台



 国鉄時代の典型的な洗面台(上)と、痰壺(下・上の写真の左側)(これらの写真は、165系のものです)
 国鉄時代の洗面台は、電車であろうと客車であろうと、グリーン車であれば、この写真のものと大差ありません(急行車両の普通車はこれではありません)。ちなみに、こういう洗面器(水の出るところが金具ではなく、陶器に含まれている)は「吐水口一体型洗面器」と言うようで、一般建築では主に戦前で使われていたそうです。製造メーカーは、東洋陶器(現在はTOTO)、日本陶業(株)(現在はINAXに吸収され解散)、アサヒ衛陶など色々なメーカーが、同じ仕様で製造していたようです。
 そして、洗面器の横には、「痰壺」というものがあります。レバーをひねると、便器を洗うように洗浄していきます。何故、痰壺が存在したかですが、大きいボールでは水を溜めて洗面などに使うため、衛生的に悪いから、という理由があるようです(一般建築用の洗面器でも、『タンツボ付洗面器』という商品が存在していました)。
 このタイプの洗面器は、徐々に無くなっていっています。その車両に何らかの改造が施されると、必ず姿を消すほどです。




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