総務省とテレビ局による嫌がらせ

掲載日2011年07月02日
 とあるテレビ局の人にはお世話になりましたが、その人とこの件は無関係であることを望んで、掲載します。

 アナログテレビでは、2011年07月01日から画面左下に「アナログ放送 終了まで あと何日」と表示されるようになった。07月24日にアナログ波が停波するので、そのカウントダウンのようである。私自身は、アナログテレビを現在も使っているが、時報も正確で、デジタル放送のように余計な情報がないので便利である(デジタルテレビの番組表は便利ですが…)。
 しかし、現在、ニュース番組での外国人の話の内容の日本語訳や、バラエティ番組での出演者の喋る内容を表示したテロップだけでなく、天気予報などに対しても、この「あと何日」が上書き表示される。例えば、全国の予報の画面で言えば、九州や沖縄の方が見えなくなる。
 内容に関係なく、気を遣うことなく、一緒くたに上書き表示されるわけである。ただ、CMの時だけは除外するという、現金な輩である。


 NHKの例・金沢から下の場所が分からない。地が白いので見えにくいが、表示の後には「!」まで付いている


 民放の例・「先輩ROCKYOU」今夜22時放送のようです。

 テレビは、緊急時に情報を伝える云々、だから早めにデジタル放送に切り替えろ…と言っているようだが、自分の言いたいことだけ言って、日常の情報をこのようにして見せない時点で、胡散臭い。津波警報のように緊急性の高い情報ならば、遮っても仕方ない、と言うよりも表示するべきだろうが、たかだかテレビが見られなくなるくらいで情報を遮るというのは、放送局としてどう思っているのだろうか。実際に、2011年07月15日、関東地方で比較的大きな地震があり、その直後、NHKでは特別番組に切り替わったが、アナログテレビの左下は、相変わらず上記のような表示が出ていたような記憶がある。つまり、地震の速報よりも、アナログ放送終了の方が重要だと言うことを表現していることになる。
 そもそも、テレビを見ている人なら、今更、知らない人はほとんどいないと思うが、大半の人は、切り替えてない/切り替えるつもりもない/工事を待っている人ではないかと思う。少ないであろう知らない人にはそう言う大きな表示も必要だろうが、知っている人へのこの表示は、単なる嫌がらせである。せめて、24日までは、普通に見させて欲しいものである。
 そんなに目立たせたいのなら、上下の黒い帯を、赤い帯にすればよいだけではないか。


 とは言っても、今更テレビ(番組)に、期待している人は少ないはずだ。テレビとインターネット、どちらがなくてもよいかと聞かれれば、インターネットが使えない人でない限り、大多数の人が前者を選ぶのではないかと思う。それだけ、テレビに対して期待している人は少ない。映らなければ映らないで、それで結構である。「テレビ?そんなの見ていない」と言う人が多ければ、自惚れたテレビ局に自覚してもらういい機会かもしれない。
 2011年7月24日を過ぎたらテレビのコンセントを抜くだけだ。原発の使えない電力会社が散々煽っている「節電(笑)」になり、一石二鳥ではないか。大して魅力のないテレビのために、新しい受像器や、チューナーを買うほど、お金に余裕があるわけではない。そのような余裕があるなら、東北の観光地や宿泊施設に、一円でも多く費やしたい。
 実際の所、小型のワンセグテレビを持っているのでテレビを見る用事があれば当分の間はこれを使うが、“画像が鮮明”というのが、デジタル画面の売りの一つなのにもかかわらず、アナログテレビよりも画像が不鮮明なワンセグテレビである。


 話は変わるが、この夏、節電しなければならないと流れているが、何故なのか。“電力会社がそう言うから”、“テレビなどで、原子力発電所が使えなくなり、電力不足とやってるから”という答えが多いのではないかと思う(今年に限っては、電気代を減らしたいとか、そういう理由は少ないだろう)。
 その、電力不足というのは、果たして本当なのだろうか。電力不足というのは、電力会社が発表しているだけで、別の機関や報道機関が調べたわけではないはずだ。その電力会社というのは、3月に大きな事故が起きたばかりだというのに、三歩歩いてその事故を忘れたのか、原子力発電所を未だに安全だから再開しようと、隙を狙っている会社である。しかも、その3月の出来事について、電力会社は、情報を後出し小出しというか、隠蔽・嘘だらけである。電気は、水不足の時のダムように、目に見えるものではないのは確かだが、電力会社の発表する内容は、今更信頼は出来ない。
 そんな電力会社の発表を、テレビ局(マスコミ)は鵜呑みにし、(嘘を付いている電力会社が一番悪いが、放送局もそれを疑うこともなく)「電力不足だ」と放送する。結局、そう言う電力会社にとって都合のいい情報を流すのがテレビ局である。今こそCMはないが、「今も電力会社からいくらもらってんだ?」と聞きたくなる。視聴者ではなく、スポンサーだけに顔を向いているわけである。これは、JR東日本も同じのようで、トラブルが多くてもその割には報道が少ないのは、「JR東日本からいくらもらってんだ?」ということのようである。
 つまり、このデジタル放送についても、視聴者へ顔を向いているとは考えづらい。視聴者である我々のためを思っているわけではないのだから、それに応える必要はない。
 元々として、エネルギーを消費しないようにするという行動はよいとして、原子力発電所が動けないから節電させる、というのは、何か思惑があるとしか思えない。

 これでも報道機関というのだから聞いて呆れる。実際は総務省が諸悪の根元なのかもしれないが、ニュースにさえも表示を適用させるそのあくどさ。まぁ、ここ最近の政府のお粗末ぶりを隠したいから、こんな大きな表示をさせたいのかもしれない。
 そういえばここ最近、ブラウン管テレビの不法投棄について、テレビ番組の報道がないような気がするのは気のせいだろうか。結局、矛先が何処に行くか、想像はしているようである。

 ※画面のその表示から、実際の停波まで時間がないため、作成した文章が荒削り状態ですみません。




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