カラー複合機
〜OSは余計なことをするな〜
掲載日 | 2013年12月31日 |
追記 | 2014年04月13日 |
見出しがカラー複合機にも拘わらず、My Computerに入れようかなぁ…という内容です。洗面所がない話のメインが車椅子だったり、すみません。
14/04/13 Windows XPサポート終了に関して、少々表現を変更+少々追記
新機能満載の複合機
勤務先の会社で、8〜9年ほど使っていた複合機を入れ替えた。モノクロコピーとFAXで、プリンタ機能はなかった(オプションとしてなくはないのだが、導入当時、その機能を入れなかったようだ)。新しい複合機は、FAXはもちろんだが、カラーコピー・プリンタに、PDFスキャナ機能もある。カタログをカラーコピーすれば相手にとっても見やすく、もらった資料をPDF化すれば、ペーパーレスではないが(そもそも捨てないこともあるが)、資料が見つかりやすい。
導入して暫く経ったが、A3のカラープリントを会社で出来るのは、随分と楽である。数年前から自宅にA3カラーレーザープリンタがあるので、どうしようもなければ自宅で印刷して持参すれば良かったが、データの持ち帰りや印刷物を自宅から持ってくるなど、難儀だった。また、自宅ではA3の資料をPDF化出来る手段がないので、今後は新聞記事の切り抜き代わりにも活用できる。
今回の導入は、複合機が古くなったと言うこともあるが、新機能を使いたい現実もあったので、機会としては丁度良かった。ちなみに、出荷台数が背景にあるようで、モノクロ複合機よりも、カラー複合機(トナーが、黒1色だけか4色使うかの差だけ)の方が安いというのは驚きである(8〜9年前もカラー複合機はあったろうが、現実的な値段ではなかったと思う)。時代は進化したと分かる光景である。
ようやく話しはメインに
決して、カラー複合機導入自慢がこの話しのメインではない。
2014年4月9日をもって、WindowsXPのサポートが切れたという話しがある。My Computerのページには、Windows95の98ノートパソコン(以下、Nw150)がメインマシンと書いているが、これは自宅での話で、会社では他のパソコンを含めて、WindowsXPがメインである。しかも、自社に限らず、未だに多くの企業で、サポート終了後もWindowsXPが使われているようだ。操作性はもちろん、比較的評判の良いWindows2000=WindowsNT 5.0に対して、WindowsXP=Windows NT5.1ということも、評判が良く、未だに使い続けている理由の一つでもあろう。
Nw150を現役で使っている自分にとっても、OS的に許せるのがWindowsXP(まで)でもある。Windows95の入っているNw150はPC-9821、一方WindowsXPはDOS/Vマシン(+PC-9821配列のキーボードを別途購入)のため、OSを起動するドライブがAかCかの違いや、起動時にCAPSロックがかかっていない等の細かな差違はあるものの、WindowsXPは、限りなくWindows95に近い画面にすることが出来て、大きく気にしたことはない。一方で、Windows95にはなかった、USBのサポートや、マイコンピュータ画面でデジカメ画像などのサムネイルが見られるなど、いい意味で進化もしていた。
本来であれば、壊れない限り(壊れても直して)そのまま使い続けたいが、とはいっても、WindowsXPのサポートが切れたと言うことは、セキュリティ的なものもあるが、やがて業務上で不都合も出てくるだろうから、何らかの手を打たないといけない。しかも最近は、ブラウザベースで動かすものが多いので、ソフトを入れればとりあえずというわけにはいかない事情もある。Windows8はどこまでWindows95に出来るかの検証として、また、Nw150のメインの座を移すことは考えていないが、自宅でブラウザや、「駅すぱあと」など更新しないと意味がないアプリケーションを使う必要もある(Nw150の助手になってもらう)ため、試しに購入し、触ってみることにした。
(悪い意味で)新鮮です
上記の複合機に話しを戻すと、モノクロ複合機もカラー複合機も自宅のプリンタも、同じメーカーの製品だが、全くの同一ではないものの、操作性は近いものがある(複合機そのものの画面や、複合機へのプリンタドライバと、自宅のプリンタドライバ等々)。ところが、Windowsの場合は、大きく違った。
今まで、Windows7など新しいOSに触れたことはあるが、他人のものなのでじっくり触る機会がなかったものの、Windows8に対しても共通の感覚を持った。その共通の感覚とは、「違和感」である。スタートメニューとデスクトップを無理矢理作るソフトウェアを別途購入したところ、確かにスタートメニューだけはWindows95風になったが、それ以外は大して変わらずである。スタートメニューを出したあと[P]を押しても、プログラムの一覧が出ないとか(※ATOKをインストールしたら、何故か解消されました)、特にキーボードでの操作に難儀する。新しいOSにより、操作体系が違っているわけで、それが、一言で言えばストレスとなる。リボンとやらも要らない(これもすぐに無効化しましたが)。
一方、WindowsXPとWindows8とを比べて、何かメリットがあるかというと、今のところ感じられない。見栄えだけが変わるだけで、機能的な目新しさは特にない。使いたいソフトは予め前からあるものを継続するわけで探す必要もなければ、セキュリティ云々で言えば、好きで家の鍵を2重にする人なんていない(必要に応じて掛けるだけ)。つまり、デメリット>メリット≧0である。上記の通り、新しい「駅すぱあと」が継続して使えるが、Windows8になった途端、駅すぱあとに要望していた新機能が備わるわけでもなく、これも消極的な理由だ。
一応、MS-DOS時代からパソコンを触っている私の場合は、普段3秒で出来るところを、イライラしながら10秒掛ければ、従来と同じ操作はできなくはないだろう。アンドロイド2.2(詳細はLifeTouch NOTEを参照)を、イラッとしながらも週末にブラウザ専用機として使っているのと同じである。ところが、あまり慣れていない社員にとって、この大きな変化について行けるのかが心配でもある。
Windows8をPRするCMで、パソコンが古くなったので新しいWindowsのノートパソコンを買うことにしたというインタビュー風のCM(町工場編)がある。決して、“OSのサポートが切れてしまうので”と言う、メーカー都合ではないところもポイントである。「使い方も同じで」という台詞があったが、マイクロソフトの人間は、これで「同じ」と表現しているのだから、精神が逝かれているのではないかと思う。ただ、“古いパソコン”というのはWindows8マシンで、新しくWindows8.1にしたのなら、「使い方も同じ」という台詞には納得できるが。
消極的に変えるだけ→これじゃあ景気も良くならない
複合機にしろパソコンにしろ、古くなっていくのは仕方がないし、どうせお金を出すなら、前よりもストレスフリー・替えてよかったと思える方がいい。ところが、パソコン(OS含めて)については変わる必要がないと思う展開である。要は、自分にとって魅力的な新製品が出ない。なので、15年以上経った今でも、自宅では未だにNw150が現役でいるのである。
また、百歩譲って、古くてサポートできないのは仕方がない。電気製品などの部品と同じである。しかし、後継となるものに対してフォローしていないのだ。OSのメーカー等が主張する、その後継となるOSは、ユーザーに対して自分達の価値観(自ら流行に後れまいと作った、携帯電話かぶれの画面のことです)を押しつけたものである。Windows系のパソコンは、キーボードを使わないで済むような仕事をする為に買われた訳ではない。
消極的な交換と言うことは、最低限出来ればいいというレベルなので、お金も大して回らない。会社の複合機も、新機種が大した物でなければ、もうちょっと長く使っていたかもしれない。相変わらず、株価などの割には景況感はパッとしないが、その背景には、ユーザーの意向を無視したメーカーの責任もあるのではないだろうか。消費増税の駆け込みで売上がいいのを、「景気がいい」と勘違いしている話しにも進んでしまいそうだ。
この先、セキュリティホールが見つかったときに対処できないからと言うのが、WindowsXPを使わせなくしている理由の一つだろうが、古いからと対処しようとせず、自然の摂理です…とばかりに誤魔化しているとしか思えない。そもそも、欠陥品を世の中に出すソフトハウスとして罪悪感を感じないのは、(TPPのように)金さえ入れば何をしたっていい、言われたことだけやればいい、薄情なアメリカ人だからだろうか?
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