批判が主ではあるものの、具体的な情報を送っていただいたメール


 英数字を半角にした以外は、原文のまま(明らかな誤字脱字もそのまま)掲載しております。具体的な情報が入ってはいるものの、元々このページには批判的な考えをお持ちと思われる方からお送りいただいたメールです。

30代男性 乗務員様へ

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「JR西日本を、利用するのはやめましょう」とあります。せめて「JR西日本を、利用するのはやめましょう」ではなく「JR西日本不乗車運動実施中」とでもしておけばよかったのでは?

まず、「このページの主旨を把握する運転士さんでしたら、不愉快どころか、賛成すると思いますよ。」とありますが、主旨を把握しても間違いなく私は賛同できないし、私が所属する乗務員区所ではそんな考えや気持ちは持っていないことをお伝えしておきます。そして、私達に接するお客様たちは誰一人そのような考え方をぶつける方はいませんでした。むしろ励ましをいただいたことをお知らせします。

「JR西日本を正常化させるために、不買運動を起こし、収益が減ることで、本当に反省し、考えを改めていただきたい、というのが真意です。決して、置き石をしても、現場の社員をいじめても、変わることはありません。」とありますが、何を根拠にこんなことが書けるのでしょうか?情報が偏ってるのかわかりませんが、西日本があのような体質になったのは収益性重視だからなのですよ?それを減らしてしまったらまたいつか逆戻りするとなぜ気がつかないのでしょうか?自分で2025年の事故のきっかけを作っていることに気がつきませんか?それに、現場の社員をいじめても…とありますが収益を減らせば社員をいじめどころではなく、失業者にするということをお忘れなく。あなたの内容を見て賛同するような人間がいるとしたらの話ですが、このような行為で傷つけられていくのは会社ではなく一番底辺に存在する現場職員だということをわからないのでしょうか?はっきり申し上げておきますがこれは会社組織上層部の問題。でもあなたにすればJR西日本という会社組織そのものになっている。で、この文章を読んで賛同者がいて、その人間が攻撃しようとしたとき一番手っ取り早いのは誰でしょうね?現場の社員じゃないのですか?あなたのような考えがある人なら、攻撃すべき対象を考えるというのが普通と思いますが…。

また、当事者でもなく、利用者でもない。ましてその組織や業務を知らぬ部外者にはわかりえないと思いますが、状況だけを見て批判するのはたやすいことなんですね。どんな馬鹿にだってできる。事故はゼロが基本だなんてあなたに言われるまでもなく全乗務員が思っていることです。資格もなく経験もなく批判だけ展開する。余計なお世話なんです。悔しかったらやってみたらどうですか?それともロボットでもない人間が完璧に100%の業務遂行の力があるとお考えならば、あなたの頭の中はだいぶ常人と違っていることを指摘しておきたいと思います。それを起こさないように日々神経をすり減らして乗務している人間のことを考えたことがおありになるのでしょうかね?

鉄道などの交通機関に対して関心を抱いてこのようなページを開設しているのでしょうが、そこまでのお考えがあるならきっぱりと縁を切ったらどうでしょう?先程書いたように会社組織や実際に働く人間は事故を起こそうなんて考えていないにもかかわらず事故が起きます。それが人間なのですから。ただそれを限りなく0にしようと日々努力し、勉強し、神経を張り詰めて業務に携わる私達に対する挑戦なんでしょうか?事故が起きたら公然とインターネットという誰でも閲覧可能な場所で批判を展開する。あなたはHPの管理人という責任を負う人間でありながらインターネットの攻撃性をご存じないようですが…?あなたのこの文章を読んで西日本社員に嫌がらせが発生したらあなたはどう責任を取るつもりでしょうか?言論弾圧?何が言論弾圧なんでしょうか?堂々と嫌がらせを煽っておいてそれはどうかと思いますが…。あなたの行為は私達鉄道事業に携わる人間からすれば、写真を取るために堂々と立ち入り禁止区画に入って写真を撮ったりする鉄道マニア(鉄道気違い)となんら変わりない。置石する人間と同じですね。少なくとも鉄道を愛するものならば批判ではなく励ますのが妥当なところと思いますがね。批判は誰でもできる。励ますのは本当に好きな人しかできないと思いますがね…。

「しかし、きっかけの一つとなることを期待しております。」現場社員に対する嫌がらせの行為が起きる事と、2025年に事故が起きる立派なきっかけになったと思いますよ。

最後になりますが、くれぐれも鉄道に乗ったりなさいませんように。間違ってもJR西日本に乗らないようにして自分の意見を貫いてください。何度も言うようですが、乗務員は事故を起こしたくて起こすものでないのですから。

たぶんあなたの回答を見ていると間違ってもここが消えることはないと思いますが、このように正義感ぶってJR西日本をぶち壊して、社員に対するいじめを煽り、社員の自殺者を増やせるよう頑張って下さい。
(05/09/09 送信)
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 地域など、詳しい情報はありませんでしたので(送っていただいた文章についても、“乗務員”という個人情報以外の文字はありませんでしたので、原文はそのままの形で掲載させていただきました)、乗務員 様が、JR西日本の乗務員(運転士、車掌、その他車内サービスをされる方)の方と仮定して返信させていただきます。結果としてはそうなってしまっていますが、決して、現場の方のお気持ちを逆なでしようとは思ってもおりません。
 107人殺した会社の社員が、何ぬけぬけと言ってるんだ?…と、苦情のメールに対しては、穏便に済ませたいところでもありますが、大切な意見ですので、私の見解も強めに進めさせていただきます。遊びでこのようなページを掲載したわけではありません。

>「JR西日本を、利用するのはやめましょう」とあります。せめて「JR西日本を、利用するのはやめましょう」ではなく「JR西日本不乗車運動実施中」とでもしておけばよかったのでは?
 「不乗車運動」などの名前も考えましたが、漢字が大半ですので、見出しにはふさわしくないと言う判断より、現在の見出しにさせていただいております。この見出しについて、賛成者よりも反対者が多いのが現実です。それでもあえて、形を変えずに掲載させていただいております。

>少なくとも鉄道を愛するものならば批判ではなく励ますのが妥当なところと思いますがね
 励ますだけでは、何も変わりません。それでは、悲劇のヒロインを演じているだけです。そしてこの事故は、「励ます」の度を超えていると考えております。107名を殺したのは事実です。それでも妥当なのでしょうか。相手から励まされるだけって、良くなっていきますか?

>このような行為で傷つけられていくのは会社ではなく一番底辺に存在する現場職員だということをわからないのでしょうか?
 確かに、何か問題があると、大抵、上層部よりも先に現場の方が被害にあってしまわれるのが常です。そして、上層部が被害に遭うと、それを現場に向けることも珍しい話ではありません。しかし、これでは、箱の中の腐った蜜柑です。
>これは会社組織上層部の問題。でもあなたにすればJR西日本という会社組織そのものになっている。
 上層部が悪いのは私も理解しておるつもりです。内部発言とも取れる発言をしていただいた乗務員 様には尊敬の意を表させていただきます。
 「ある会社が悪い」=その責任者である「経営者が悪い」、と言うことにつながります。最終的にはその株を所有する「株主の責任」にもつながると思いますが、「責任」が別の意味になってしまいますので、この場ではこれについての言及はしません。
 しかし、上層部が悪いのは、労働組合を持っていながらも機能しない現場の方も、100%悪くないとは言いきれないと思いますが、いかがでしょうか。私はよく存じ上げませんが、労働組合とは、給料の額を上げるためだけの集まりなのでしょうか。また、組織というものは、誰かが悪いと、全体が悪く思われてしまいます。「上層部が悪い」という報道が増えたため、私自身もそのように把握はしていますが、そのような情報がなければ、「JR西日本全体が悪い」のままの印象になります(そんなもんではないでしょうか)。
 さて、自分の会社を「上層部が悪い、自分達は関係ない」と相手にしないのはよいのでしょうか。言いたい気持ちは大変理解できますが(私の勤務先も同じです)、「上層部が悪くて、現場は悪くないよ」といえるのは、あくまで第三者が言うから許されるのであって、自ら仰るのはいかがなものかと思います。

>西日本があのような体質になったのは収益性重視だからなのですよ?それを減らしてしまったらまたいつか逆戻りするとなぜ気がつかないのでしょうか?
 だからといって、利用客が増えることで、その体質が変わるとはとうてい思えません。増えれば事故が原因で発生した損失を穴埋めすべく、利益確保の道に、進んでいくように思えます。

>鉄道などの交通機関に対して関心を抱いてこのようなページを開設しているのでしょうが、そこまでのお考えがあるならきっぱりと縁を切ったらどうでしょう?
 関心がなければ、別に1000人殺そうが、私や、私の親族や知人、会社の同僚、そしてその同僚の家族や知人に流れ弾さえ来なければ何しようが構いません。自分自身か、知り合いが利用者のため、いい加減では困るわけです。実際、私の同僚の知り合いの方が、107名の中の1人にカウントされています。もし、私の直接の知り合いでしたら、このくらいの表現では終わらせないと思います。

 そして、乗務員 様に一つお尋ねしますが、「JR西日本、そして交通機関を正常化する」方法とは、一体何でしょうか。これを是非お伺いしたいです。そして「JR西日本を利用するのは、やめましょう」というタイトルをやめ、その内容にふさわしいタイトルに変えて掲載させていただきます。現場の方の声を聞くのが一番ですので、非常によい機会だと思っております。

>たぶんあなたの回答を見ていると間違ってもここが消えることはないと思いますが、このように正義感ぶってJR西日本をぶち壊して、社員に対するいじめを煽り、社員の自殺者を増やせるよう頑張って下さい。
 自殺者が増える前に、乗務員 様からの、JR西日本を正常化させる方法の回答をお待ちしております。そして、その方法を実践してください。


関東地方在住 新線新宿様へ

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先日ホームページを拝見し、色々と酷評並びに極論が多い箇所を見つけたので、それについて批判させて頂きます。無礼な内容をご容赦下さい。

・ほとぼりが冷めたらATS-Pを撤去するという内容について
そのような事は断じてありえません。ましてやあのような大惨事が起きた路線にATS-Pを設置して、それをまた撤去する意味がありません。第一、P型の撤去工事も設置工事同様手間も経費も掛かります。それに安全面で国交省が許可をするとは思えません。少し常識をわきまえてください。

・ライバル他社はそうではない について
どうでしょうか。関西だけでなく関東でもこのような事態はないとは言えません。関東出身の方と伺ってるので、山手線を例にあげてみましょう。ご存じないかもしれませんが、山手線は2分間隔で運行しています。 この2分という短さがどれだけ過密状態にあるかわかりますか?山手線だけではありません。東京メトロ丸の内線も同じ間隔で運行しています。もしJR西日本の過密ダイヤを咎めるのならば、山手線やその他の路線も対処せねばなりません。

勿論、鉄道及び交通を扱ってる会社は安全第一です。しかし、安全だけではお客様は満足しません。貴方も同じ考えだと思います。折角電車が来る時間に間に合ったのに、電車が遅れて困った。という経験があるはずです。確かに、西日本については多くの問題を抱えていますが、それを対処しているのも事実です。

例えば、最近321系という新型車両が試運転を行い、近日営業運転を開始します。それと同時に、事故車と同型の207系がカラーリング変更を行なうのはご存知ですか?恐らく、被害者に対しての配慮とも考えられます。鉄道会社は、お客様に快適にご利用いただくために、社員が一丸となってサービスと安全を提供しています。

確かに今回の事故は大変遺憾に思います。乗客の人生が奪われたのですから・・・しかし、この事故を教訓にし2度と同じ事故を起こさないようにするのが西日本の使命であり、また鉄道会社全体の使命でもあります。

しかし、西日本に乗るのはやめましょうと言うのは極論ではないですか。西日本以外に乗れるよう、代行交通手段を考えていらっしゃいますよね?確かに、料金面ではいいですよね。安い経路もありますし。しかし、乗客の負担も考えずにこのような事を考えるのはおかしいと思います。高速バスは確かに安いですが、乗客にとってはかなりの負担になります。それを払拭するための新幹線だと思いますが、私の考えが間違っているのでしょうか。

最後に、鉄道会社は事故を起こさないのが大前提であり、当たり前の事です。しかし、この事故は起こってしまいました。こんな事故が起きたからJR西日本には乗らない。おかしいですよね。はっきり申し上げます。どんな交通手段であれ、人為的なミスがあれば事故へのリスクはどこも一緒です。その、人為的ミスをなくすためにどんな鉄道会社であれ、最大限の対処並びに努力をしています。あなたのホームページの内容を見ると、JR西日本だけが、事故を起こすと仄めかしてるように見えますが。そのような事をいつまでも仰っているようなら、どの交通手段も使えなくなりますよ。
忙しい時間の中、長い文章を読んで頂き大変ありがとうございました。
(05/09/04 送信)
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>もしJR西日本の過密ダイヤを咎めるのならば、山手線やその他の路線も対処せねばなりません。
 2分15秒ヘッドで運行していることは存じ上げておりますが、過密が、直接この事故につながるものではないと思います。
 そもそも尼崎の事件の原因の一つに、他社との競争により、遅れることがお客離れという命取りにつながる、と言うJR西日本の社風であると思います。しかしJR東日本の「山手線」とは、強力な「殿様」でしょうから、逆にスピードを出す必要すらありません。また、5分も走ることもなく、130km/hを越える機会すら生まれません。スピードについては丸の内線も同様のことです。ATCがある、ということも一つの理由です。
 一方で、「他社との競争」に煽られる路線があるとしたら湘南新宿ラインでしょうが、乗換の必要がない(結果的には早く着く)、グリーン車を連結している(快適性)など、直接的なスピードを武器にする必要もないため、この路線も危険性は少ないと思います。単純にスピードの出しすぎで脱線する、とする場合、私鉄で言えば、京急が最も危ないかもしれません。

>この事故を教訓にし2度と同じ事故を起こさないようにするのが西日本の使命
 3度目の正直なのか、2度あることは3度あるのかは、この先を見ていかなければなりません。そのため、監視していって欲しい、と言う提言をさせていただいております。「1度目」とは、信楽高原鉄道での事故です。
 ここ先日で、再び事故時の模様(速度など)を把握したようで、その様子が新聞にも掲載されていましたが、この先、この事故への解明は進んでいき、事故防止のための方法などが分かっていくと思います。しかしそれは、外部(国交省でよいと思いますが)頼みです。内部での解決策を考えてもらい(今のままではまだまだです)、実践していただくしかありません。ATS-P増設についても、これは外部からの影響と考えており、あまり評価は出来ません(元々増設せずにそのままで走らせようとしていたようですので)。ATS-Pを撤去するのではというのは、この背景によるものです。確かに、現実に撤去するとは思えませんが、積極的に設置したようには見えませんので、このような表現を取らせていただきました。

>事故車と同型の207系がカラーリング変更を行なう
 塗装については、確かに被害者への心境を考慮してでしょうが、「それ以外」への配慮の情報がまったく存じ上げません。また、被害者の中には、激突されたマンションの住人の方もいらっしゃいますが、その方達への補償問題も気になります。

>しかし、西日本に乗るのはやめましょうと言うのは極論ではないですか。
 確かに、極論的な表現ですが、社会へ提言しなければならない内容は、弱い表現では意味がないものと判断します。利用者が「もう安全だから利用しましょう」と書いてもあまり世の中への提言にはならないと思います。



関東地方在住20代男性 めぐろがわたけし様

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JR西日本事故についての記事を読ませていただきました。
人それぞれ考えを持つことは非常に良いことだと思います。
ただ、「JR西日本を使うのはやめましょう」という表現を使うのは良くないです。
http://f36.aaa.livedoor.jp/~meguro/text01/023.html
反論文を私のサイトで掲載させていただきました。もちろん、私の意見をあなたに押し付けるわけではありませんが、このような考え方はできないのか…意見を聞かせていただきたいと思います。批判に偏りのある管理人さんですから、真っ直ぐ聞いていただけるとは思っていませんが、どうぞ、御覧下さい。

本当にJR西日本に改善してもらいたいならば…
(1)鉄道を利用しないのは経営を圧迫し、安全投資がますます縮小する。
ならば…
(2)利用を促進して、利用者も伴ってJR西日本を良くしていくべき…
ではないでしょうか?
(05/09/10 送信)
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>ただ、「JR西日本を使うのはやめましょう」という表現を使うのは良くないです。
 この見出しについては、賛否両論ではなく、批判的なご意見を多数頂戴しております。しかし、あたらず触らずな見出しでしたら、このように真摯なご意見は頂けなかったと思います。
 そのため、私の作成したページを機に(と判断させていただきますが)、めぐろがわたけし 様のサイトで、その意見に対しての議論が発展できたことは、喜ばしく思っております。それは、同意であっても、反論であっても構わないのです。話が続くことがよいのです。天災ではありませんが、大事故は、忘れた頃にやってくるものでしょうから。

>(1)鉄道を利用しないのは経営を圧迫し、安全投資がますます縮小する。
 これは間違いないと思います。しかしそれは、次世代的な、高度な技術が必要な設備に関してではないでしょうか。
 本来ならば、他にリストラクチャーさせるべきものをきちんと考えて行かねばならない、なのに、安全をリストラしてしまってはいけません。「安全第一」というくらいですから、安全確保に関しては、例えお金がなくても、これは絶対的におろそかにしてはいけません。
 お金がない学生が自動車を買ったとします。しかし、お金を掛けて修理しなければならない不具合があっても無視することで、他人を巻き込む大事故に発展する恐れもあります。
 お金がないから安全運行できません、というのであれば、運行しなければよいのです。それくらい安全確保は重要ではないでしょうか。これで事故が起これば、更に出費が増えますよ...。
>(2)利用を促進して
 利用者が増えれば、安全への投資が進んでいく、と思いたいところですが、現実的に、綺麗な駅ビルを造る等々、別な用途に使い、更に金儲けに走ってしまう気がします。“気がする”で済めばよいのですが、例えば上記の学生が、例えばパチンコで儲かったとしたら、それを何に当てましょう。
 学生と会社では違いますが、それは、同じ人間である経営者に期待するしかありません。
>利用者も伴ってJR西日本を良くしていくべき
 これが本質です。しかし、そこまでのプロセスに最善の方法が見つからないわけです。決して、利用率が下がることで本当にJR西日本が良くなるとは思えませんが、だからといって、利用率が上がることで良くなるとも思えません。



関東地方在住 新線新宿様

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さて、他社との競争についてですが、西日本だけの問題という考えをなくして頂けたらと思っています。
ただ、西日本、特に大阪・兵庫地域が特に酷いのは事実ですが・・・
例をあげると下記のような場合があります。
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・京王⇔JR中央線 新宿〜八王子
信号方式は、京王→”旧型”と呼ばれるATS-SR型、中央線→”新型”と呼ばれるATS-Pです。
所要時間は、京王線特急が35分、中央線中央特快は40分で、料金は京王の方が100円程安い設定になってます。
因みに、京王線には尼崎の脱線事故現場と酷似している線形が布田〜国領間に一箇所だけあります。(尼崎よりは区間は短い)
ですが上記に書いたとおり、”旧型”のATSであるため世間から言わせれば安全とは言えません。
しかし、この場所での事故は京王線開通以来一度も事故を起こしていません。
尚、カーブ侵入前の速度は約105〜110km/hで、カーブの制限速度は70km/hです。
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・東急東横線⇔JR湘南新宿ライン(以下湘新) 渋谷〜横浜
信号方式は、東急→CS-ATC型、湘新→ATS-P型で同程度の安全性です。
所要時間は、東横特急が27分、湘新快速で25分です。
東急の所要時間が遅いのは、菊名〜横浜間でカーブが多く、速度を落とさざるを得ない状況だからです。
料金については、東急の方が120円安く、特急の頻度も多いです。
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他にも、全国に多くの競合路線が存在しますが、ここでは挙げられませんので、
鉄道ファン2003年5月号「特集:ライバル併走!」を一読する事をお勧めします。
もし、お近くの書店になければ私のを差し上げますので、必要であればご一報下さい。
解説をつけてお送りいたします。
上に書いたとおり、関東の大手私鉄にも西日本と同じリスクがあります。
残念ではありますが、このような路線が他にもあるという事を覚えておいてください。
あと、120km/h以上を出す路線を少し挙げておきましたので、参考程度で宜しいのでご覧下さい。
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JR常磐線E531系:
記憶に新しいかと思いますが、つくばエクスプレスの対抗策として新造された車両です。
運転最高時速は130km/h、信号方式はATS-P型です。
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首都圏新都市鉄道 TX-1000系・TX-2000系:
先月24日に開業したつくばエクスプレスの車両です。
運転最高時速は130km/h、信号方式はD-ATC(デジタルATC)とATOの併用型です。
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北越急行681系2000番台:
直江津〜六日町・越後湯沢を結ぶ、第三セクターの会社が所有する車両です。
運転最高速度は160km/hで、狭軌最高速度に近い速度で運行しています。
信号方式については、自分では調べていませんので、お時間がございましたら調べて下さいますようお願いします。
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これからいう事は自論ですが、記憶の片隅にしまっておいて下さい。
どんなにATOやATCで安全面をカバーしても、人が電車を動かしている限り事故は起きてしまいます。
ですが、私が前にも申したとおり、この事故を教訓に二度と事故を起こさないようにするのが、
西日本の使命であり、日本全国の鉄道会社の使命です。
実は私、小田急の運転士を目指しています。10日後には就職試験です。
履歴書には「お客様に安全とサービスを提供できる社員を目指す」と書きました。
この事は私だけでなく、全ての鉄道に携わっている人々が思っている事ではないでしょうか?
鉄道会社というのは、お客様あっての企業です。
いくら西日本がおざなりな態度であっても、お客様への思いは必ず持っています。
どうか、西日本の社員の気持ちも分かってあげて頂けませんか?

ATS-Pの撤去についてですが・・・、やはり私は考えにくいと思います。
確かに維持費がかかり、経営を圧迫する可能性があるのも事実です。
しかし、元々福知山線にはATS-P設置の予定があったのはご存知ですか?
確かにP型ATSの設置は遅れました。しかし、ATSを増設する際、特に別の型を設置する場合は、
線路に地上子を設置するだけでなく、車両にも設置しなければなりません。
確かに、積極的に行なったかどうかは私にもわかりません。ですが、西日本が安全性を見直しているのは事実です。

・西日本が行なった対処について
今まで報道機関が発表した、西日本の行なった対処は以下の通りです。
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1-ATS-P型の設置
2-事故現場の制限速度を70km/hから60km/hに変更
3-ダイヤにゆとりを持たせ、普通に運転していても遅れの回復が出来るように改正
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尚、報道機関が発表した西日本の運転士が話した証言の内容によると、
「ダイヤにゆとりがあるとは思えない。」と、語っています。
まだまだ課題が多いようです。
他にも、住民やご遺族に対しても補償を行なっていると考えられます。
この辺りの事情は、私も把握しきれてませんので、調べてみてください。

・乗るのはやめましょうという表現について
この表現は、例え事故を起こした路線に対しての言葉とはいえ賛成できません。
代行交通手段についても同じことです。確かに、インパクトはありますが、
不快に思う人は少なくないと思います。私もその表記に対して批判した者の一人ですから・・・

・私が考える最もふさわしい方法について
高校三年生の身でこのような事を考えるのは傲慢かもしれませんが・・・
参考になったらと思うので、お話させて頂きます。
各個人が、団体(この場合は企業)を批判しても、端から見ればただ騒いでるだけの様に見えますし、 批判している事が完全に反対の意見であれば尚更です。鉄道評論家など肩書きがあれば別ですが・・・
もしQUWA様が西日本を変えたいとお思いになるのなら、西日本の社員になるしかないと思います。
外から攻めても所詮は会社の事情ですし・・・
私の考えは、「西日本を変える」と言うより「このような事故を二度と起こさないには?」と考えるのが先だと思います。
個人というのは本当に弱いもので、出来る事が限られてしまいます。
個人で出来ることと言えば、「事故について調べて知識を身につける」ことだと思います。
何も知らないで反対しても説得力がありませんし、信用もありません。
そこで、私に一つ提案があります。
偏った考えを持たないで、本当に中立の立場で事故についての事実のみホームページなどに掲載し、
その事実を基に、ホームページを見て頂いている方に判断を委ねるというのはいかがでしょうか?
勿論、QUWA様の意見を仰っても構いません。しかし、あくまで事実を基に考察して下さい。
西日本を変えるのはそれからだと思います。
私の考えは以上ですが、このような事で宜しいですか?もし参考になって頂けたら幸いです。
(05/09/10 送信)
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 その後、当コーナーについて、おそらく不満をお持ちだ思いますが、鉄道会社が客に対して行っていることというのが、こういうことです。真面目な話、まだ、最初に回答をするだけマシです。


関東地方在住20代男性 めぐろがわたけし様

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安全投資についての話ですが…
確かに安全投資については、たとえお金がなくても、やらなければならないことです。
しかし、「西日本旅客鉄道株式会社」と言う様に株式会社なのです。
営利目的の企業なのです。利潤を出さなければいけないのです。
また、民間企業ということは収支のバランスが釣り合わなければ破産してしまいます。
単純にこれを考えれば、お金がない場合、安全投資を強制することはできません。
一企業としてみるならばです。
しかし、鉄道会社は高い公共性を有しています。ですから、この塩梅が難しいのです。
もちろん、法律もないですから、会社の判断に任せているわけです。
お金がないから運行しないというのは、高い公共性を有している鉄道会社では不可能です。
社会への寄与度が大きいJR西日本ならなおさらです。
そこで、国鉄民営化の弊害が出てきたのだと思います。
国が運営していれば、収支に関わらず安全投資できるわけですから…

利用を促進して…の話ですが。
単に鉄道輸送だけで儲けを確保するのは少子高齢化、生産人口の減少で不可能です。
ですから、鉄道会社も多角経営を行うことで、利益増加を実現しています。
JR西日本も最高収益を実現しましたが、鉄道輸送での収益はそう増加したとは思えません。
副業によって鉄道業を支えていくには駅舎の改築などは当然必要だと思います。
鉄道単体で経営を見てはいけません。
そんなことをしたら阪急電鉄や相模鉄道、近畿日本鉄道はつぶれてしまいます。

今回の鉄道事故、確かに新型ATSを導入していれば防げたかもしれません。
しかし、国鉄時代から私鉄王国と呼ばれた土壌で発展してきたJR西日本は、
東日本と違って経営も厳しい状況下に置かれていることは周知の通りです。
全国全線にそのような新型ATSを導入するのは不可能で、宝塚線もまだ発展して間もない。
そんな中で、新型ATS導入直前での大事故発生。
そして、120キロでカーブに差し掛かれば脱線は当たり前です。
高見運転士の居眠り説も濃厚になっており、まだ原因が解明されていない今では 何も言うことができません。
管理人様はJR西日本を毎日利用された経験はありますでしょうか?
JR西日本の鉄道旅客サービス、接客サービスは日本一です。
そういう意味では、私はJR西日本を追い込むようなことは絶対に許されないと思います。
ほとんどのJR西日本現場の社員の方は、鉄道業に一生懸命です。
その方たちの立場と頑張りを温かく見守ってあげることが、今出来る最善のことだと思います。
(05/10/08 送信)
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10代男性 西日本編成様

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利用客をなめていると今頃大都市圏でも新車導入せずに旧型車が走りっぱなしだと私は思いますよ。

もっとなめているのは近鉄です。近鉄は有料特急列車を完全に優遇したダイヤであり、普通しか停車しない駅では常時特急などの通過オンパレード、特急以外の優等列車でも(長距離路線では)5回以上退避(たまに連続で通過されたときも有り)したため恐らくJR京都・神戸線普通列車よりも評定速度が遅かった気がします。
実際上本町→宇治山田間のダイヤを比較すると特急だと1時間40分程度で着くのに対し急行だと2時間半も掛かります。
しかも、車両によっては全車ロングシートトイレ無し、退避などで加減速は頻繁に繰り返されるので乗り心地も悪いです。
近鉄は、特急列車利用者以外が殆ど客扱いされていないような気がするのです。

それを考えるとあの辺のJRは非常に恵まれていると思いませんでしょうか?
JR西日本は東海や東日本と違って大規模な収入源がありません。山陽新幹線も飛行機にシェアを奪われています。
さらに保安装置関係に積極的に投資しているJR東日本がもし同じような事故を起こしたらJR西日本よりも大問題が起こると思われます。
東海もATS-Pは使用していないのでこれもまた問題があるのでは。
(05/11/02 送信)
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