火災があったらどうしますか?
〜消そうとする航空会社と列車を止めるJR〜
ここ最近、環境問題、特に温室効果ガスの削減について、多方面で話題に出ている。その中で、特別席研究所が取り扱っている、交通機関…航空会社や鉄道会社も同じく、エコロジーを意識した活動を行っている。
単体で、航空機と列車で言えば、航空機の方が、二酸化炭素(CO2)を、たくさん出しているようである。それでも、CO2を出さないようにしている。効率のよい飛び方や、機内食の食器やコンテナを軽くしたり、CO2を出さない代替手段があれば極力それを使うようである。またそれは、自分(航空会社)たちだけではなく、地球全体での話で、某J社の場合、森林火災を、上空から機長が連絡するのだという。
一方、鉄道会社の方は、どうだろうか。
飛行機はたくさんCO2を出すということをネタに、新幹線はエコロジーですよ、ということを、散々PRしていらっしゃる。一方確かに、新しい車両は、従来の車両と比べても、かなりの省エネ効果があるようだ。
ところが、その電源を作っているのは、放射性物質を気にするか(CO2は出さなくても、2011年3月以降話題になった放射性物質って環境にいいんですかね?)、たっぷりとCO2を排出する発電所かもしれない。それについては言及していない(大きい説明がない)。また、車両以外(線路建設・駅運営など)で、省エネを意識・導入しているのだろうか。駅弁の賞味期限を偽装することで廃棄弁当を減らして、環境問題に対処していたようだが、それ以外では特に話は聞かない。
自費で建設するというリニアモーターカー建設の際、樹木は伐採するだろうが、逆に植えることはあるのだろうか。地下に潜るという時点で、相当な工事が想像できるが、CO2を出さぬように人の手だけで掘るのだろうか。そして、本当に営業を開始したとして、環境負荷はどうなのだろうか(磁力など)。
東海道新幹線のグリーン車客室内でおなじみの光る広告や、使い捨てのものだけで提供する車内サービスに、エコロジーの意識が何処まであるのだろうか。そして頻繁に、環境に優しい旨のCMを流しているが、そのCMの製作自体、環境に配慮しているのだろうか。
一方これは大げさであるが、沿線で火災があっても、消そうとするどころか、「沿線火災のため運転を取りやめ」るくらい、他人のことには無頓着である(実際は、中央指令に連絡くらいはするだろうが………)。他を攻撃することでCO2が減るのだろうか。
自分だけよければそれでよいようである。
環境問題は、「自分さえよければいい」と言うわけではない。自分だけよければいいと言うのでは、自己満足であり、エゴである。「新幹線でeco出張」というCMがあるが、これでは、単に「新幹線はego」である。
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