データのバックアップ

 宣伝っぽくなる話になるのはご容赦ください。

皆様、データのバックアップはどうしていますか?

 このサイトで使う、撮影した写真は現在、デジカメで撮影し、そのデジカメはSDメモリーカードに保存、旅行後は、旅行中にモバイルギアに控えたメモとともに、SSD装着のNw150とHDD装着のWindows8の両方に保存している。先日から、重要なデータはMOにも保存することにした。
 友人にも同じ質問をしたところ、HDDやDVDへの保存が一般的なようだ。


 左と中はMOディスクとその外装・右はSDメモリカード、上は業務用・下は一般用。両方とも、MOは1.3GB、SDカードは2GB。業務用か否かは、パッケージの色遣いで分かる。
 データの容量と物質の大きさは比例しない。このサイズでは、MOは最大2.3GBまで、(広義の)SDカードは数十GB単位で保存できる。


メモリカードの欠点

 デジカメで使っていたSDカードは、以前、昨日まで使えていたが、翌日になり急にアクセスできなくなったことがあった。その昨日というのは、写真のデータをバックアップをした日だったので、データを失ったことによる喪失はなかったのが、不幸中の幸いである。見た目は損傷はなく、何が原因かは分からない。
 メモリカードは、ノートパソコンなら、本体に挿すだけで使えるので便利である。ところが調べていくと、こういうメモリカード(SDカードだけでなく、コンパクトフラッシュやメモリースティック、SSD等々)はデータの長期保存には不適合らしい。そのため、業務用SDカードというモノを見つけ、デジカメ用にはそれを使うことにした。一般的なSDカードより丈夫と言うことになっている。繰り返しの使用に強く、厳しい環境下でも使え、徹底した品質管理(日本製)が特徴らしい。ただ、根本的なメモリーカードの構造は業務用も一般的も大差ないだろうから、長期保存に向かないのは変わらないはずである。
 上記で、「SSD装着のNw150」と書いたが、データの保存としては、やってはいけない方法なのは承知している...。


Magneto-Optical disc(MO)

 一方、上で書いたMOだが、今となっては死語に近いメディアなので、知らない人もいるだろう。光磁気ディスクと言われるモノで、大きさとしては3.5インチフロッピーディスク(これも死語か...)をちょっと分厚くしたものだ。どうやらこれが、理論上、世の中に数多あるメディアの中で一番物持ちがいいらしい。まぁ、メディアが長持ちでも、ドライブがなければ話にならないが、15年前に1台購入してあるのと、ごくわずか、現在も作っているメーカーがあった(17年3月現在)ので、2台体制である。新しいパソコンが買えるような値段だが…。
 ただ、大きなデメリットとしては、今となっては容量が少なく、ドライブにも制限があり、(自分の環境では)ディスク1枚に1.3GBしか入れられないのである。また、これは細かい話だが、今のメモリカードにはそういう概念がない(なくはないけど気にしない)フォーマットも、Windows用・Machintosh用などと分かれていることも、今となっては珍しい。
 15年前だったら1.3GBという容量は少なく思わなかっただろう。というのも、フィルムカメラ時代とデジタルカメラ時代の撮り方の違いも関係すると思う。一回の旅行で、フィルム時代は24枚撮りか36枚撮りのフィルムを2〜3本を持って行っていた。つまり、多くて100枚前後。一方現在は、200枚以上撮ることもある。今よりもフィルム時代の頃の方が、撮影する乗り物の数は多かったにもかかわらずだ。どう違うかというと、フィルム時代は、ほぼ、乗り物の室内のみしか撮らなかったのだが、デジタルカメラを持ち始めてホテルの客室や食事なども撮るようになったことと、客室撮影でも、似たアングルで複数回撮影することにしたのである。そんなことをしているうちに、容量は増えてしまったのだ。被写体が増えるということは、MOにはぴんとこない人でも、この話は同意を得てもらえるかもしれない。考え方としては、当時のフィルムをデジタルデータ化したら、1.3GBのMOでもすぐに容量がいっぱいにはならないかもしれない。
 ちなみに、デジカメを使い、9種類の飛行機・列車の取材で向かった旅行(その一部)では、合計で450枚以上撮影していた。

 さて、そもそもの時点で長持ちするというMOだが、なぜ写真の左上には業務用のMOが写り込んでいるのか…。実は、2017年も暖かくなる時期に入り、データのバックアップを取ろうと本格的にMOを買い出そうとしたら、あると思っていた秋葉原のお店(2016年秋に1ケース5枚のみ購入済・写真左下)ではすでに売り切れており、上記MOドライブと同じ購入元で入手できたものが業務用だったのである。ちなみに1枚の単価だが、秋葉原で購入した一般用と、15年前に購入した未使用の同等品は同じくらいの値段だったが、業務用はそれらの約4倍だった。このページの一番上に、宣伝ではない旨書いたが、宣伝したからこのMOディスクを欲しいくらい(今年購入したドライブ×1台とディスク×30枚の総額で、往復ビジネスクラス+ワイキキのホテル宿泊のハワイ旅行に行けるくらいかも)。ただ、一般用MOは全メーカー製造を終えているが、どうやらこの業務用MOは、1.3GBのみだが現在も製造されているようで、心強い。


色々な「業務用」

 いきなり話は変わるが、「業務用」と聞くと、何を思い浮かべるだろうか。飲食物だと、大容量で安いというイメージが大きいだろうか。味は、モノによってはちょっと落ちるかもしれない。未だパッとしない景気の中、少しでも安いものをと、業務用飲食物を買う人も多く、そういうスーパーも好調のようだ。
 一方、上記のドライブやメディアも「業務用」となっている。こちらは、品質が良くてその分高い。業務用の電子機器は、丈夫さ以外には、必要に応じてと言うニュアンスが強く、人気と言う訳ではないが、少なからず需要はあるため、PC-9800シリーズのパソコンも、最後は業務用として売られていた。ただしこちらは、もし景気が良く、機器更新にお金を掛けられれば、もしかしたらこういう古い電子機器は使われなくなるかもしれない。そのものとしては高いが、トータルで見れば安価で済むのである。
 同じ「業務用」でも、性格が違う。ただ、業務用と聞くと、ちょっと憧れる気がするのは共通かもしれない。


盛り返してくれないかな

 音楽のメディアとして、レコードやカセットテープが、一時期より盛り返しているという。特にレコードは、2016年の生産量が、一番少ない年(2009年)より8倍近く延びているようで、生産を復活するメーカーもあるようだ。
 データのバックアップは、ここ最近増える、ランサムウェアなどのウィルスへの対策法の一つである。その、データの保存方法としてMOは最適なのである。レコードなどと同じように、MOも見直されないだろうか。信頼性を考えると、業務用を使うのは聞こえいいと言えばいいのだが、現実として金銭的には少々つらい…。





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