近鉄・26000系(さくらライナー)

 26000系は、1990年のデビュー当時はモノクラスでしたが、2011年から、特別席・デラックスシートが用意されることになりました。近鉄の狭軌の車両では、初めての特別席となります。
 後付けで特別席を用意する際、元々は4両編成の車両に、新たに製造した特別車を連結して5両編成にすることはありますが、この車両は既にある車両を改造しています。となると、窓枠と合わない座席が出ることが予想できますが、近鉄の場合、普通席もデラックスシートもシートピッチが同じなので、そういうことは起こりません。


詳細はアイコンの説明をご覧ください

 デラックスシート料金(消費増税した14年04月以降):〜80km:\210





 上記の通り、シートピッチは普通席と同じなので、内装は大きな手を加えていないかというとそうでもなく、今までは中央にあったであろう客室扉は、2-1配列に合わせて1列席寄りにずれています。
 床は、木目ではないものの、ベージュ・茶色系のカーペット、壁も似たような色合いです。



 座席は、アーバンライナーnext/plusと似ていますが、後述の通り、テーブル、読書灯、リクライニングが電動か否かの違いがあります。
 2人横並び用の座席ですが、885系のように実質単独の座席で、B席が通路側、C席が窓側です。単独と言うわけで、それぞれの椅子が回転しますが、885系と違って、片方だけの回転ができません。また、個別に回転する都合上、B,C席の間に少々スペースがあり、薄めのビジネスバッグなら置けるくらいの空間があります。個別にしないでその分座席を大きくしてくれと言う意見も出そうな気がします。
 C席は回転してもC席となるので、2人掛け(風の)座席の上の取っ手は、通路側席のB席にしかありません。



 座席は、リクライニングすると、座面の後方が下がります。角度はあまり深くなりません。枕は少々厚みがあります。座り心地は堅めです。
 電源は、肘掛けボタン(左側)の正反対の位置(右側)にあります。アーバンライナーの座席と比べると、背面テーブルが付いた一方、インアームテーブルは半面になりました。
 1時間半程度の乗車で追加料金は210円(※始発〜終点の大阪阿部野橋〜吉野間は64.9kmのため、上記80kmまでの特別料金が適用)なので、これでも十分です。
 荷棚部にある照明(蛍光灯)は和紙風の模様です。個別のスイッチはもちろんあります。一方、読書灯はありません。



 シートピッチは、決して広い方ではありませんが、座席の台座部分には空白があります(フットレストがあるので、あんまり意味はないかもしれませんが)。
 フットレストは、高さの変更は出来ません。フットレストを下げると、「フットレストのご利用について 布地面は靴を脱いでご利用ください」という記載が。今となってはわからない人も多いのでしょうし、他言語表記も必要ではないかと思います。



 名実ともに一人掛けの座席です。席番で言えば、「A席」になります。



 この特急列車も止まる尺土駅で降り、バスやロープウェーを乗り継ぐと、葛城山に到着します。この特急列車に乗車した時期は14年5月の日曜日でしたが、つつじ見物で葛城山に向かう利用客が相当数いる模様で、大阪阿部野橋駅では、ロープウェーは3時間半待ちです…という放送があったほどです。その一方、この列車は休日なのに大丈夫だろうかと言うほど、普通席も含めてかなり空いていました。尺土には、追加料金不要の急行列車に乗れば30分で到着するので、特急の利用者は少ないようです。
 これが桜の時期になると、桜の名所である吉野山に行く乗客で混雑するでしょう。とは言っても桜は、2週間も咲いていればいい方ですから、桜と同様、混雑する時期は一瞬でしょうか。
 桜の時期に混雑するであろう終点の吉野駅には、臨時改札口があります。また、この列車の折り返し時間は8分間です。8分しか時間がない中で、乗客を降ろし、車内清掃をし、大阪方面へ向かう乗客を乗せることになるのでしょうか。シーズンオフの頃は全く問題ありませんでしたが、一方臨時改札口を使うほど混雑する時期は、人が多いと乗降にも時間がかかるし、車内で出るゴミも多いはず。普段、特急は2番線にのみ入線しますが、ピーク期は隣の1番線も使うのかもしれません。
 ちなみに、このさくらライナー前後の特急列車(汎用の車両)は2両編成で、土休日のデータイムも30分に1本走っています。これでまかなえてしまうほどです。有料特急が30分に1本走るのはありがたい話ですが、特急の本数を減らすと利用者が集中して効率がよくなるとは思えませんが、乗客数的=経営的には気になってしまいます。



 「さくらライナー」だけあり、妻面には、桜の花びらがほんのりと光っています。また、吉野到着前のチャイムは「さくらさくら」でした。
 LEDには、文字ニュースや、速度も時々出ます。表示されたときの速度は102km/hでした。ちなみにこれらの表示は、橿原神宮前〜吉野間は、駅間が短くあっと言う間に次の駅に着くわけで、次駅案内で精一杯と言うこともあるのか、表示できないようです。
 トイレにはウォシュレットが備え付けられています。近鉄特急は、普通車を含めても、ウォシュレット装着率が高くなっています。

 これらの室内写真の車両番号:26201



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