小田急電鉄・20000形(RSE車)

……あさぎり、はこね号 のスーパーシート

 91年に“急行”あさぎり号の置き換えとして誕生しました。JR東海の371系と同じ役回りの他、はこね号としても走ることがあります。足回りや、ハイデッカー構造は、HiSE車こと10000形と同じです。JR371系と同様、地下階には特別席と同じく横3列配列で、更にシートピッチも特別席と同じ普通席があります。4号車の地下階にはコンパートメントがあります。
 2012年03月16日に退役し、17日以降は、沼津〜御殿場間を廃止し、車両はモノクラスの、MSEこと60000形になりました。小田急そのものからも引退するとのことで、この先の去就が気になります。それほど古い車両でもないため、引き取り手はあると思いますが、371系と同様、2階建て車輌がどのようになるかはそれ以上に気になります。この20000形と371系が廃止することにより、小田急からスーパーシート/グリーン車がなくなることになります。
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詳細はアイコンの説明をご覧ください

 スーパーシート料金:\310, \460, \670(JR線内も乗車する場合は、この他にJRのグリーン料金が必要になります)





 スーパーシートは、2階建て車輌の2階にあります。天井デザインが座席に合わせて左右対称ではありません。
 この先は2号車=トイレがあります。一番奥に見える妻面の壁には、右側2人掛け側にはLED表示が、左側1人掛け側には禁煙・トイレ使用灯・号車の表示があります。



 寸法は問題ないですが、凹凸がないというか、それほど重厚感があるようには見えないデザインだと思います。枕は程良く堅く、角度としては、仮眠をするにはちょうどよいでしょうが、リクライニングを最大にすると枕が薄く感じます(一方で、毛布などは置いてません)。肘掛けのカバーには、座席と同じ柄の布が使われています。



 こちらの天井には、スポット空調はありません。
 以前は、衛星放送を流していたパーソナルテレビがありましたが、それを撤去し、音楽のサービスに切り替わりました(テレビがあった頃には、音楽のサービスはありませんでした)。また、イヤホンも貸し出さなくなっていました。その後、音楽サービスも廃止になりましたが、コントロールパネルはそのまま残っています。
 係員呼び出しボタンは天井にあります(以前は、音楽のコントロールパネルの近くにありました)。2011年3月11日に、あさぎり号では車内販売の営業が終了しましたが、はこね号では車内販売があるため、係員呼び出しボタンは現役かもしれません。以前の話ですが、係員呼び出しボタンを押すと、係員が比較的早く席に来ましたが、そのときは車内販売のメニューをすぐに見せ、いかにも「買うんでしょ?」をアピールしていました。ゴミを捨ててもらう可能性もあるわけですし、品が良くなかったです。



 テーブル、フットレストなど、至って標準的な後ろの部分です。カーテンは、座席とは色合いは違うものの、同じような三角の模様の柄です(遠くから見ると見づらいですが、座席は、三角形を重ね合わせたような模様です)。



 371系と比べると、窓の高さはほんの少し狭いかもしれません。



 こちらにも、非常口 兼 旧マガジンラックがあります。



 この先を進むと、階段を上り下りせずに、そのままスーパーシートの4号車(旧喫煙車)へ行けます。乗り心地は、二階建て車両のためモーターがなく、静かでした。ただし、列車全体でよく左右に揺れました。
 天井は高くはないので、荷棚がありませんが、広い荷物置き場が出入り口付近にあり、ゴルフバッグも置けます(詳細は公共スペース内に掲載します)。

 これらの室内写真の車両番号:20251


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