奮闘アルバム集
★「YACつくば分団」(2025/10/19(日)；TAC設立30周年記念イベント；手作りロケットを飛ばそう！応援奮闘アルバム
ＹＡＣつくば分団(TAC)の設立３０周年記念イベントとして筑波宇宙センターでの日本宇宙少年団つくば分団１０月例会のロケット工作の応援です。
当アイディアロケット工房IRWはロケット工作（A8-3火薬ロケットエンジン使用/IRW手作りロケットの製作説明書）指導や機体検査/射点/高度測定等の応援を行いました。IRW関係者６名（IRWメンバー４名+２名はつくば分団リーダーと兼任）で応援しました。
当日の１０月１９日（日）は曇り。風が強かったが、JAXA筑波宇宙センターの総合開発推進棟大会議室に、つくば分団の団員と保護者、分団リーダーと応援のIRWメンバーの約６０名以上が集まり、手作りロケット製作を開始しました。
まず、開会のオリエンテーションから始まり、手作りロケットの製作方法の説明、そして団員による製作開始です。使用するロケット部品は全て自分たちで作る方法とし、低学年団員は保護者に手伝ってもらいました。 工作用紙に定規をあてて寸法を測り、ハサミで切ってマウントやフィンを作ります。皆が一番苦労しているのはマウントを紙で巻いて機体を作る作業で、初めてだとここが一番むずかしいところです。 また、パラシュートを作る時にセロテープで張り糸を貼り付ける際に、糸の折り返しが少なかったり、テープがパラシュート本体からはみ出してくっついて開かないことがあることから作り直しをした団員・保護者もいましたがくじけずに頑張りました。 出来上がった２８機のロケットは機体検査を受け、全員が素晴らしいロケットを完成しました
午後に雨が降る予報が出たことから昼食時間を早めに切り上げ、打ち上げ場所となる総合開発推進棟脇にあるサッカーグランドに移動しました。 今年はグランドのほぼ中央に発射台、そこから高度測定のために対角線上の４か所にアクリル製透視測定装置を配置しました。 初めに３機の試射機を打上げると１機が風で大きく流されたので、風対策として団員たちの機体のパラシュートに穴をあけて対処しました。
射点付近のテントでロケットエンジンにイグナイターを装着し、再度、点検をして発射台に丁寧にセットします。 ロケットの点火操作は製作した団員自らが行い、ほかの団員も元気のよいカウントダウンで応援し、次から次にロケットが大空に向けて発射されました。 打ち上げ中は風向が定まらず、風速も地上で1~2m、上空で3~4mの風が東から西に向けて吹いていたのを考慮して発射角を風上に10度程度傾けて打ち上げ、飛行コースが多少のばらつきもありましたが、すべての打ち上げ・回収が安全にできました。
なお、グランドは途中で雨が降りそうになり、打上げを急いでいただいたりもしましたが、無事に全打ち上げが完了し、高度測定もほぼ完ぺきで、全員に高度記録証を渡すことができてよかったと思います。
打ち上げは下の図のような結果を残すことができました。 到達高度は機体の出来具合がとても良く、IRW手作りロケットの飛翔高度予想の範囲でまとまっていました。 次回はさらに高く飛ぶように、ロケット作りに挑戦して欲しいです。
IRWの高度測定は三角測量の原理で行っていますが、ロケットが発射台からいつも真上に飛ぶとは限らないので２か所以上から高度測定します。 興味のある方はIRW-HPギャラリー；高度測定をご覧ください。 今回は更に測定精度を上げられるか検証するため４か所の計測点で試み、２点測定に比べかなり向上（約５ｍ以内、飛翔経路がずれた場合でも１０ｍ程度と改善）出来る感触を得ました。 今後も継続して機会あるごとに４点測定をやってみたいと思いますが、広い場所（約１００ｍ四方）や測定者増になる事が課題です。
＊今回の4点測定の考察は上記ギャラリー；高度測定に考察を収録
当アイディアロケット工房；IRWの活動が、子供たちの夢を育むきっかけになっている事を実感し、感謝しつつ、今後も継続して応援する機会が作られることを期待します。
手作りロケットの打ち上げは分団員他参加者全員で応援します。
手作りロケットの説明を熱心に聞く分団員たち。 いっせいにロケットを製作、保護者も奮闘です。
完成したロケットを検査し重量や機体長を計測します。 射点ではイグナイター装着と最終点検を行って、丁寧に発射台に設置。
分団員がスイッチを押すとエンジンに点火し、ロケットは大空に飛び出します。 最後に高度記録証をもらいました。
注；写真は個人の特定を回避するために解像度を低下させています
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