(3)英国一周12日間の旅・・・H11(1999)年5月24日(月)〜6月4日(金)

昨年は一年お休みして、今年はイギリスを12日間で北から南まで回ることにしました。まだ仕事は現役なので早いかなと思いましたが、今回はコースが気に入ってJTB熟年ツアーの「旅彩々」を選びました。前二回のロマンチック街道とイタリアの旅の季節は真夏を選びましたが今度は5月にしてみました。ツアー参加者は21名でした。

一日目 5月24日 成田→ロンドン→インヴァネス

(青枠の写真はクリックすれば大きくなります)

横浜の自宅を6:00タクシーでYCATまで行き、そこからバスで成田A.Pに8:05に到着しました。
成田A.P ガドウイックA.Pへ インヴァネスの夜

8:30に参加者全員集合。飛行機はブリテッシュエアウエズBA-006便で、初めてJAL以外のヨーロッパ便です。11:20離陸、2年振りの長い長いシベリア横断の末、ロンドン ヒースロウA.Pに15:32着陸しました。正味12H12Mの所要時間でした。

インヴァネスに行くためバスでガドウイックA.Pに行き乗り継ぎになります。ヒースロウ⇔ガドウイックは1時間くらいでした。ガドウイックA.Pで2時間待ち、今回飛行機が禁煙になって初めての旅だったのでひどい禁断症状、ここでやっと吸えました。飛行機はBA-7948便20:25発→インヴァネス着21:45。国内線の小さな飛行機なのに国際線のジャンボより座席はゆったりしていました。インヴァネスのホテルに22:30入りました。長い一日でした。

二日目 5月25日 インヴァネス 晴 

インヴァネス川 インヴァネス城 エニシダの花

朝早く目が覚めました。ホテルの窓から外を見ると街の真ん中をインヴァネス川が流れています。空は晴れてはいるのですが部分的に黒い雲がかかり、虹がかかったりして何時降ってくるか分からないような噂に聞いていたような天候です。これからの旅には傘が手放せません。

早速散歩に出ました。気温5℃くらいか。手がかじかむほどです。ここは樺太の北よりさらに北の北緯57度ですから当然です。古城や由緒ありそうな教会、そして町並みもしっとり落ち着いた感じです。高層建築は皆無です。歩いていると黄色の花が沢山咲いている木があるので聞いてみると「エニシダ」とのこと。これから先沢山ありました。

観光出発 コーダ城正面 コーダ城側面

10:10観光出発。熟年の旅は朝遅く夕方早いのだそうです。バスは町を抜けると広い牧場地帯を通り10:35コーダ城到着。この城は「マクベス」の舞台になったそうです。よく整備された小さな城です。牢屋までありました。庭もこじんまりとしていますが、しゃくなげやえにしだ、その他の花が咲き乱れていました。バラの季節にはまだ早いようです。日中の気温は10℃くらいです。

コーダ城からインヴァネスに戻って昼食、食後近くのインヴァネス大聖堂を見学、ステンドグラスが綺麗でした。今度は逆方向にあるネス湖に向かって14:30出発→15:10着。ネス湖は幅の狭い細長い湖で、水はインヴァネス川に流れ出ます。
ネス湖

アーカート城1 アーカート城2 ネッシー

アーカート城はもう廃墟のようですが、13世紀に作られ1692年に破壊されたそうです。高台にあるモンスタエキジビションセンタに池があり、そこにネッシーが浮かべてあったので皆さん大喜びで記念撮影でした。

18:30〜20:00ホテルのレストランで夕食です。メインデッシュは肉と魚のチョイスです。食事はジャガイモを除いて美味しかった。熟年の旅の夕食はすべてホテルでした。出かけなくてよいから楽ですが、一寸寂しい気もします。

三日目 5月26日 インヴァネス→エジンバラ 晴雨曇 

今朝もインヴァネスの散歩をしました。古城の斜面に動くもがいるのでよく見るとウサギでした。
インヴァネスの町 ウサギ ハイランド地方へ

9:00エジンバラに向け出発。立派な道路です。イギリスは高速道路はすべて無料です。ぜひ日本も見習ってほしいものです。走る車も少ないようです。

10:05〜11:00途中休憩を兼ねてウイスキーの蒸留所を見学しました。この辺り一帯はハイランド地方と言い沢山のウイスキー蒸留所があります。工程の説明の後試飲即売までありました。お土産に一本買いました。
ダルウイーニ 蒸留所

ブレア城正面 ブレア城側面 バグパイプの出迎え
ダイニング リビング 鹿の角の部屋

ウイスキー蒸留所を出て11:35にブレア城に来ました。さっきの蒸留所は雨でしたが、ここはよく晴れていました。この貴族の城に昭和天皇が若い頃滞在したそうで、その部屋のドアの取っ手のところに菊の御紋章が今でも付いていました。広大な土地で城まで行くのに取り付け道路を数分走らねばなりません。バグパイプの演奏で出迎えです。城内の家具調度類は素晴らしいもので、他に武器や鹿の角が沢山展示してあります。狩猟用の鹿は面白いことに敷地の中の牧場に飼っておりました。

観光客以外に地元の小学生達が来ていました。この城はスコットランドで最も人気が高いとのことです。

城を後にして13:05〜14:20ピットロッホリーと言う小さな町で昼食。鱈のフライ3切れでした。

再び走り出してしばらくすると素晴らしい景色の所に到着。クイーンズビューと言いその昔女王様のお気に入りのポイントだそうです。
クイーンズビュー

14:40〜15:00 ここでオランダからオートバイで来たかっこいい若者に奥様連中が大喜びでした。旦那さん達はただただあっけに取られるのみでした。この青年達とはエジンバラで再び会いました。

またバスは牧場の羊を見ながら走り、17:10丘の上に城が見えるエジンバラに到着しました。

エジンバラ城 ロイヤルマイル 大聖堂 エジンバラのホテル

ホテルで荷物を置いて早速街に出る。ホテルはロイヤルマイルに面していて便利そう。ロイヤルマイルとはエジンバラ城からホーリルード宮殿までのオールドタウンのメインストリートのこと。広い歩道がある石畳の道です。

由緒のありそうな建物の並ぶ中特に目に付いたのはセントジャイルス大聖堂でした。1120年建造です。ニュウタウンとの間の公園まで散歩しました。ホテルはクラウンプラザで道路に面している所は狭いのですが奥行きがありました。部屋もきれいでわりに広かったです。

四日目 5月27日 エジンバラ 晴

9:00エジンバラ市内半日観光に出発しました。最初にカールトンヒルに上りました。
カールトンヒル エジンバラ城 ホーリルード宮殿

この場所にはネルソン提督のモニュメントなどがありますが、それより丘の上ですから必要な観光地が見渡せることに意味があります。遠くに霞んでエジンバラ城、丘の下にはホーリルード宮殿が見えます。

そして眼下のニュウタウン街やスコットの記念塔、そのさらに先には北海まで見渡せます。少し春霞で、もやっています。
エジンバラ市内

次にコナンドイルやスティーブンソン、グラハムベルなどスコットランドが生んだ著名な人たちの住居など車窓から見てホーリルード宮殿に来ました。

この宮殿はエリザベス女王が現在も年4日間滞在される実用の宮殿です。女王陛下が使われるところ以外見学しました。
ホーリルード宮殿1 ホーリルード宮殿2 しゃくなげ

1501年に建造されたルネッサンス様式の宮殿で、内部の豪華な家具調度類はすべて使える状態にあります。写真撮影禁止。外に出て裏に回ると庭園が広くて花々が咲き乱れ素晴らしい。しゃくなげが満開です。何よりもここに立つと宮殿以外の建物が一切見えない自然のままの状態です。

エジンバラ城全景 エジンバラ城正面    衛兵
城門 城の中心 大砲

高さ130mの岩山に立つ城で起源は7世紀にさかのぼる古い城です。建物外観も内部もよく保存されています。衛兵が直立不動で立っていますが運動のため1時間に1回横に5m往復するそうです。大砲は15世紀のもので海から来る敵に向けられていました。小さな教会までありました。ここは城内に入って見学するのもいいが、離れた位置からだと眼前に聳え立ち見るものを圧倒します。ここからは先ほどと逆にカールトンヒルがよく見えました。

午後自由行動になり二人で歩きました。ロイヤルマイルから歩き出し、まずナショナルギャラリーに入り、ラファエロもありましたが主にスコットランドの作家が中心の絵画を見ました。
ロイヤルマイル プリンセス通り庭園

スコット記念塔 プリンセス通り エジンバラ城 ウエーバリー駅

次にプリンセス通りの公園を歩いてスコットの記念塔に登りました。急な螺旋階段を287段、65m登ります。上の写真のように景色は抜群でした。

五日目 5月28日 エジンバラ→湖水地方 曇→雨 

エジンバラを8:30出発しました。途中グレタナグリーンの庭の綺麗なパーキングで休憩(10:40〜11:15)、ここを出てすぐイングランドに入りました。12:40〜13:40ウインダミアで昼食。

グラスミアでワーズワース(作家)が執筆活動をしていた住居が博物館になっており見学し、すぐ近くにあるオズワルト教会でワーズワースのお墓にお参りしました。
ワーズワース博物館 ワーズワースのお墓

その後ケズウイックのホテルに16:40着。ホテル(4星)は元貴族の館でした。内部は継ぎ足して作ったようですが広く立派でした。
ケズウイックの町 ケズウイックの川 カントリハウス

ちょっと休んで早速周辺を探索しました。今までの街の中のホテルと違いいかにも湖水地方と言うにふさわしく川に水が溢れるように流れていました。しかしよく雨のふるところです、今日一日中降っていました。

六日目 5月29日 ケズウイック→ハワース→チェスタ  曇 

ハワースに向かって9:00出発、バスは大小さまざまな湖や丘を見ながら走ります。ハワースに近ずくと小説「嵐が丘」の舞台となった丘陵地帯になり11:25到着。
車窓からの湖沼 ハワース嵐が丘

ブロンテ牧師館ハワース教会 ハワース中心部ハワースの昼食

早速かってブロンテ一家が住んでいた牧師館を見学、ブロンテと娘の三姉妹の遺品の数々が展示してありました。姉妹は上から順にシャーロット、エミリー、アンと言い三人とも小説を書いたのですが「嵐が丘」は二番目の娘が書いたそうです。父親が牧師をしていた教会も横にありました。こんな所にも石畳の道路の両側はお土産やが沢山軒を連ねていました。

12:55〜13:55ハワースのレストランで昼食、フィッシュ&チップスでしたが美味しかったです。

チェスタ市役所 ザ・ローズ ザ・ローズの時計

次にチェスタに向かいました。16:00到着。最初市役所から徒歩見学です。ローマ時代の劇場跡や城壁の残る古い街です。ザ・ローズと呼ばれるショッピングアーケードは中世の建築様式で二階にも通り抜けられる通路があり,観光客で溢れていました。

次はチェスタ大聖堂の見学です。12世紀に作られたもので、薄暗い地下通路を歩くとお化けが出てきそうで気味が悪いところもあります。聖歌隊席ではきれいな声で実際練習していました。その席の後ろの壁にある木彫りの彫刻は見事なものです。
チェスタ大聖堂 聖歌隊

18:15チェスタのホテル(4星)着。ホテルは郊外にあり、まわりには運動施設などある広いところで、もうここはウェールズだそうです。夕食はポークでした。
チェスタのホテル ホテルの夕食

七日目 5月30日 チェスタ→S.U.エイボン  雨 

チェスタを9:00出発してストーク・オン・トレントでウエッジウッドを見学し、VTRまで見せられました。残念ながら気に入ったものが無く何も買いませんでした。(10:20〜11:40)
ウエッジウッド実演 展示即売 トリニティ教会

またバスに乗り13:10ストラトフォードアポンエイボンに到着。ここはシェクスピアの街です。最初にホーリートリニティ教会に入りました。ここにシェクスピア(1564〜1616年)が葬られておりました。

続いてちょっと離れた所に奥さんの実家アン・ハサウエイの家があり、内部まで見学しました。地主の家で農機具、台所用品、機織など400年以上前の道具類が当時のまま保存されていました。庭も花が沢山咲いています。
アン・ハサウエイの家

次にシェクスピアの生家の見学です。こちらは町の真ん中にあり、大通りに面しています。父は羊毛商で青年時代までこの家で過ごしたと伝えられています。木造で低い天井、当時のままの家具が残され中流階級の暮らしぶりを忍ばせます。
シェククスピアの生家

今日のホテルはアルベストンマナーホテルでシェクスピアの生家と似た作りの元領主の館です。
大きな鳥 マナーホテル 室内

夕方散歩していたら大きな鳥に付き纏われました。しぎ?白鳥くらいありました。ここは鳥の多いところです。18:30〜20:20ホテルで夕食。

八日目 5月31日 S.U.エイボン→コッツウオルズ→バース  曇 

昨日は一日雨だったのでもう一度歩いてシェクスピアの生家まで行って来ました。朝7時頃だったので誰もいません。また鳥にかこまれたので今度はパンを持参して与えました。この町は川と運河が多いところです。今日の予定はコッツウオルズの村々をたずねバースまでの行程です。9:00出発。

最初に訪れたのはコッツウオルヅで最も人気の高いボートン.オン.ザ.ウオータです。大体昨日からこの辺にかけて地名の長いのに困ります。
B.Oウオータ1 B.Oウオータ2 モデルビレッジ

この村は真ん中をゆるいカーブを描きながら流れる川に、低い石橋がかかった絵のように美しい所でした。アンティーク.ショップや自動車博物館にも入りました。面白かったのはモデルビレッジと言いこの村の1/9縮小模型でした。(入場料2ポンド)

次にブロードウエイと言う町で昼食(12:30〜13:30)、ここでは道の横で町の人が沢山集まりフリーマーケットをしていました。今日はBank Horidayで銀行が休みならすべて休みと言っていました。

そこを出て同じような村々を車窓から眺めながら南下して、キャッスル.クームに15:10に着きました。道の両側に蜂蜜色をした石造りの家並みが続きます。この村も道や川に沿ってそぞろ歩きをしました。
キャッスルクーム

16:05ここを出てバース郊外のホテルに16:50到着しました。
コームグローブマナーH ホテル室内

ホテルはここも広大な土地に建った貴族の館跡で、旅行雑誌にも載っています。

夕食も大変結構でした。
前菜 メイン デザート

九日目 6月1日 バース→ロンドン  晴 

朝起きるとホテルから下の谷に霞がかかり、遠くに汽車の汽笛が聞こえてきて幻想的な朝を迎えました。散歩していたら鹿に会った人もいました。こちらは兎でした。今日は晴れのいい天気になりそうです。

8:40ホテルを出てバース市内に、9:00〜12:00徒歩見学。最初にエイボン川にかかるバルトニー橋から歩き出しローマ浴場跡に入りました。隣にあるバース寺院にも内部に入りましたが、日本語のパンフレットまで用意してありました。由来はともかくステンドグラスが奇麗でした。
バルトニー橋 バース寺院

そもそもお風呂の語源の町ですが、日本と違ってお湯なんか出るわけ無いと思っていましたが大間違い、今現在もこんこんと湧き出ています。
ローマ浴場跡 湯出口

2000年前の石組みがしっかり残っています。手を入れると丁度いい湯加減のお湯でした。ただし鉄分が多く現在実用はされていません。

次に衣装博物館でドレスなど見て、ロイヤル.クレセントに来ました。18世紀の貴族のタウンハウスだそうですが、現在も高級マンションや高級店になっているとのことです。半円形状の大きな建物で前が広い芝生になっています。
ロイヤル・クレッセント

浴場跡近くに戻ってパンプ・ルーム昼食(12:20〜13:40)、ここは18世紀の上流階級の社交場だったようです。今は海外からの団体さんで一杯の食事場所ですが。

14:15〜15:40ストーンヘンジ見学。今度の旅で一番写真を撮りたかったところです。晴天に恵まれいっぱい撮りました。
ストーンヘンジ

紀元前2000年も前の人がどうしてこんな物を作ったのか謎です。上から見ると30mの円なのですが横からの写真では分かりません。イヤホーンで日本語の説明を聞きながら一周出来ます。この周辺は広々とした牧場や畑が続くところです。
ストーンヘンジ全景

ストーンヘンジを出て18:15ロンドンのホテル到着。ホテルはケンジントンパークの横にあるケンジントンパークホテルです。19:30〜20:40ホテルで夕食、鱒の料理でした。
夕食

十日目 6月2日 ロンドン  雨/霧 

夜中に雷が鳴り大雨が降っていましたが、朝起きると降ったり止んだりの天気です。本当にロンドンは目まぐるしく天候が変わります。8:30〜12:00ロンドン半日市内観光です。

広いハイドパーク公園の横を通りピカデリー・サーカスを通って最初にセントポール寺院に来ました。1710年完工でバチカンに次いで世界で2番目の大きさです。内部も見学しましたがイタリアに比べてわりと質素な作りです。
ピカデリーサーカス セントポール寺院

テームズ川のほとりに出ると霧がかかっていました。正に霧のロンドンです。ウエストミンスター寺院もビッグベンも霞んでいます。
ウエストミンスター寺院 ビッグベン

続いてバッキンガムの衛兵の交代を見学しました。凄い沢山の人出です。
衛兵交代

騎馬に先導され楽器を鳴らしながら宮殿の中に消えて行きました。おもちゃの兵隊みたいで楽しかったです。交代は11:30からと決まっています。
衛兵交代

午後は自由行動でまず大英博物館に行きました。世界的に有名なエジプト関係の展示品を中心に回りました。数千年も前によくこれだけの物を作る技術があったものかと感心してしまいます。ロゼッタストーンで文字の読み方を説明されましたがすっかり忘れました。
大英博物館 ロゼッタストーン

日本関係の展示コーナもあるのですが、仏像など中国的でこれが日本のものかと疑問に思いました。入場料は只なのですが、ここだけは寄付を要請してあり少し払いました。なお博物館の入り口にも大きな箱がおいてあり寄付のドル札が一杯入っていました。
ラムセスU世 エジ゛プトミイラ

次にタクシーでロンドン塔に行きました。ローマ時代からの要塞で、王宮や牢獄や造幣局などに使われたそうです。要は堅固な砦で外部からの進入が出来ないところのようです。中に戴冠式の王冠が展示されているので、それを見ようと来たのですが、ゲートで午後4時を過ぎていてストップされました。
ロンドン塔

塔の横のテームズ川に架かっている橋がタワーブリッジです。かっこいい橋でした。ここからケンジントンパークのホテルまで地下鉄環状線で帰ろうとしたのですが、いくら待っても電車が来ません。下手な英語で聞きながら乗り継いで帰って来ました。メデタシメデタシ。
タワーブリッジ

ロンドンの夕食はこの旅で初めてホテルから外に出て日本食レストラン「紅花」で食べました。ちょっとほっとしました。

十一日目 6月3日 ロンドン→  曇 

今日も曇り空です。この旅の最終日になってしまいました。出発は午後なので午前中いっぱい自由行動です。

アルバート記念塔 ハイドパーク ヨーロッパ上空1 ヨーロッパ上空2

ホテルを出てケンジントンパークに入りダイアナさんが住んでいた宮殿を塀越しに見学、まだ花束が置いてあります。

少し歩くと立派な塔が見えます。ビクトリア女王の旦那さんのアルバート公を記念したものです。その隣にかの有名な音楽の殿堂ロイヤルアルバートホールがあります。

さらに歩を進めるとハイドパークになります。そこで面白い光景を見ました。犬が数匹いて共同作業で棒を移動させていたのです。次に2階バス(ダブル・デッカー)に乗ってピカデリーサーカスまで行きました。2階バスは浅草で乗ったことはありますが、本場で初めてでした。2階席に乗っていても簡単に降りられる構造になっていました。ピカデリーサーカスで暫くうろついて、近くにあるフォートナム&メイソンの本店に入り家内が紅茶のお土産をあきれるほど山のように買いました。帰りはそこからタクシーでホテル帰還です。

12:30ホテルを出発してヒースロー空港Cに、成田にはブリテッシュエアウエィズBA007便15:45発です。16:00離陸、上空からは何処の国か分かりません。日本に向け飛行中。

十二日目 6月4日 →成田   

長い一夜が明け11:12成田着陸。正味11時間12分の飛行時間でした。  完




旅の感想

イギリスの北の方の旅は5/末では朝晩まだ相当寒い。最低気温は5℃くらいか、インバネスの街を歩いていると手が冷たくなります。樺太よりもっと北になるから当たり前でしょうか。インバネスではエニシダの黄色い花が満開でした。

日本人から見るとスコットランドもイギリスの一部と思ってしまうが、現実は厳しい。国旗がそれぞれ違うのです。通貨もスコットランドでしか通用しないものが出ています。サッカーの試合などでイングランドがドイツなどに負けると大喜びするそうです。ところが同じケルト民族のウエールズやアイルランドとはそんなに仲がよくないのだそうです。

エジンバラのカールトンヒルから市内の主な観光地すべてが見渡せます。ホーリルード宮殿は 現在もエリザベス女王が滞在されます。宮殿内部も見学しましたがわりと質素です。

イングランドに入って湖水地方では雨に降られっぱなしでした。だから湖水が出来たのでしょう。一泊だけでは回る箇所が少なく良さが分かりませんでした。ピータラビットの所に行けなかったのは残念でした。

中世の面影を強く残す町チェスタは「ザ・ローズ」と言うショッピングアーケイドが印象的でした。 一階と二階が通路になっておりそぞろ歩きを楽しみました。今から思えばケチらずに記念に何か買えば良かったと後悔しています。

ストラトフォード・アポン・エイボンはシェクスピアの街です。生家や奥さんの実家の建物が しっかり残っています。家具や調度類が400年の昔のまま置かれていて、当時の生活が偲ばれます。織機などもありましたので 当時の人達は良く働いていたのではと想像しながら見学しました。でもこの辺りから街の名前が長いのには困ります。前置詞まで 付けて言わなくてもいいのに。

コッツウオルズの村々は、樹木も多く真ん中を小川が流れそれに沿って古い石造りの家並みが軒を連ねるところです。川にはアヒル(鴨)が水浴びをしています。ボートン・オンザ・ウオータは住んでみたい一番の場所です。ロンドンからも遠くないようです。

領主の館跡のホテルに数箇所泊まりました。5星のホテルのような豪華な部屋ではありませんが しっかりとした落ち着いた雰囲気でとても気に入りました。庭も自然が多く残されており、バースのホテルでは鹿が出てきました。 建物は後で継ぎ足して作った形跡があり通路が迷路のように感じることもあります。

お風呂の語源の町バースでは今でもお湯がこんこんと湧き出ていたのには驚きでした。 手を入れると丁度いい湯加減でした。イギリスでも城壁や劇場、それに浴場と古代ローマ人の遺跡が沢山残って おります。

ストーンヘンジも写真を撮りたかったところです。そこでは晴天になり絶好の日和になったのですが あんな大きな石のサークルを横から撮っても平面的にしか見えません。ヘリコプターをチャ−タして上から写真を写す必要が あります。

ロンドンはパリと違ってちょっと町並みが雑然としている印象です。でもハイドパークなど 広い公園が気に入りました。ロンドンでも自由時間に大英博物館、ロンドン塔、ピカデリーサーカスなど精力的に歩きました。 いつ雨が降るか分かりませんので傘を忘れないようにしましょう。

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