JR九州・787系(有明型車両)
……有明、きらめき、つばめ号 のグリーン席
有明型の787系は、99年にデビューしました。この車両を投入した結果、鹿児島本線の電車特急(鳥栖以遠に限ります)は全て787系に統一されました。列車によっては短距離の有明号にも、長距離のつばめ号の編成が走ることがあります(時刻表で、『4人用グリーン個室』がある編成)。有明型のグリーン車には、DXグリーンや個室はなく、そのスペースの分は普通席になっています。
詳細はアイコンの説明をご覧ください
※飲み物は、JR九州内で切符を購入した場合はその時、それ以外で購入した場合は乗車後車掌より、「ドリンク券」をもらい、売店などで引き替えます。2010年3月をもってなくなりました。
その他のサービス:スリッパ(2009年夏頃になくなりました)、パーソナルAC100Vコンセント
定員が11名のグリーン車です。
短距離の列車ではありますが、重厚感のある座席は変わりません(柄が少し軽めになったような感じですが)。
寸法やテーブル、リクライニングはつばめ形と同じです。コンセントは下の方にあります(窓枠ユニットの境目の下、フットレストの近くに黒いものが見えますが、これです。二人掛け席の通路側の人は使いづらいです)。
カーペットの柄は、つばめ型車両と同じです。
一人掛けの座席であれば、コンセントは気兼ねなく使えます。
この写真の左奥は荷物置き場です。ガラスの仕切りの奥は、普通席になっています。その先はデッキ、トイレと喫煙コーナーがあります。
座席や車両性能などは787系・つばめ型と同じなのですが、イメージはがらっと異なります。長距離を走るつばめ号(停車駅は多くないので、安定して走れればよい)に対してこの有明号は短距離(停車駅が多いので、力行やブレーキが頻繁)を走ります。同じ車両が2つの性格の列車を走るのは、走行性能の面で疑問が残ります。この787系の制御装置は、現在の車両で多く用いられているインバータ制御ではなく、ブレーキも“回生ブレーキ(抑制時のエネルギーを電力に変換し、架線に戻すブレーキ方式)”などの、エネルギーを考慮したブレーキ装置ではありません(ブレーキ回数が多いだろう短距離には不向きではないのでしょうか)。グレードとしては全く問題ないのですが…。
二つ目の基本的なことが評価できないところは(一つ目は787系・つばめ型車両)、始発駅の入線時刻です。入線時刻とは、ホームに電車が入ってくる時刻のことですが、列車が出発時刻より早めに入線し、空調の利いた車内に早めに入り、自由席ならば座席を確保してその後ホームのキオスクなどで色々購入したいものですが、JR九州の場合は全般的に、出発の10分前になっても入線しません(他社の場合も決して早めに来るとは限りませんが、高サービス会社として、改善してもらいたいです)。個人的に言えばお客さんが来ない早めに写真を撮りたいので、なかなか入ってこないJR九州の特急は困ります。
これらの室内写真の車両番号:クロハ786-8
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